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BLOG

Gold Coast Airport Marathon 2017

2017.08.02
Masahiro Minai
南井 正弘 フリーライター、ランナーズパルス編集長
1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドのプロダクト担当として10年勤務後ライターに転身。「フイナム」「価格.comマガジン」「モノマガジン」「SHOES MASTER」「Beyond Magazine」を始めとした雑誌やウェブ媒体においてスポーツシューズ、スポーツアパレル、ドレスシューズに関する記事を中心に執筆している。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」「人は何歳まで走れるのか?」などがある。「楽しく走る!」をモットーに、ほぼ毎日走るファンランナー。ベストタイムはフルマラソンが3時間50分50秒、ハーフマラソンが1時間38分55秒。

タレントを始めとした日本人ランナーも数多く参加することから日本における知名度の高いゴールドコーストマラソン。フルマラソンの正式名はGold Coast Airport Marathon で、同じくハーフマラソンはASICS Half Marathon、10KmはSouthern Cross University 10km Runであり、キウイフルーツで有名なZespriもZespri 4km Junior DashとZespri 2km Junior Dashに名を連ね、The Star GoldCoast 5.7km Challengeといった各レースが2017年の7月1日(土)と2日(日)に行われました。

自分がこの大会に出場するきっかけとなったのが、4月19日にH.I.S.旅と本と珈琲とOmotesando(表参道)で行われた”H.I.S.×ランナーズパルストークショー”「海外マラソンの魅力に迫る」で、タレントでモデル、TBS「世界ふしぎ発見」でミステリーハンターも務める大杉亜依里さんとゴールドコーストマラソンの特徴である「コースが平坦で走りやすいこと、スタート時の気温9度(午前11時は16度)という気候の好条件があり、なんと完走者の6割が自己ベストを更新している」を何度も繰り返し来場者に強調していたら、自分も久しぶりに記録に挑戦したくなったから。あとはこのトークショーの4日後の4月23日に舞浜アンフィシアターで行われた修斗世界フェザー級チャンピオンシップ に宇野薫選手が挑戦し、最後まであきらめない姿勢を見せてくれたことも大きかったですね。

この日のトークショーでゴールドコーストマラソンの魅力を語っていたら自分も走ってみたくなり…

宇野薫選手の最後まであきらめない姿勢に感動したこともゴールドコーストマラソンにエントリーした理由のひとつです。

 

海外渡航は300回近くになりますが、今回は個人手配旅行ではなくH.I.S.のツアーに参加したので空港からの移動も楽チン。カンタス航空のブリスベン空港からゴールドコーストまでは電車でも行けるんですが、今回滞在するマントラレジェンズのあるサーファーズパラダイスへは乗り換えしないといけないこともあり、意外と面倒なんです。チェックインを済ますとランニングで片道2Kmほどのゴールドコースト コンベンションセンターで開催されているエクスポへゼッケンのピックアップに向かいます。長い列ができていましたが、スムーズな運営で5分ほど待つだけで自分の番が。日本語のわかるボランティアスタッフもいるので、英語に不安のあるランナーも心配いりません。ゼッケンを受け取ったら参加Tシャツを貰えるかと思ったら、この大会のTシャツは参加賞ではなく、フィニッシャーズTシャツとのこと。スポーツ部門のスポンサーでハーフマラソンのタイトルスポンサーでもあるアシックスでオフィシャルグッズをチェック。ニューヨークシティマラソンやロサンゼルスマラソンで、エクスポ最終日にかなりお得な買い物をしたのを思い出して「最終日の夕方になればディスカウントするから今日は買うのはやめておこう!」と買い控えたのが悲劇を生みます。土曜の夕方に行ってみると、割引どころか欲しかったアイテムはほとんど売り切れ。ノースリーブシャツやシングレットカッコよかったのに…

 

エクスポで大人気だったのがZespriのブース。日本で買うと結構いい値段のする品のよい甘さが特徴のZespri ゴールドが食べ放題!写真でも見えるナイフが付いたスプーンは本当に便利だったから何個か日本に持ち帰りました。

前々日、前日の夕方は大杉亜依里さんとツアー参加者と一緒にランニング。そのときに思ったのが「確かに地形はフラットだけど、風がかなり強いかも…」ということ。向かい風だと厳しいことになりそうです。前日の夕食の顛末はフイナムブログで詳しく書きましたが、うどんのような和食を食べるつもりがインド料理屋のバターチキンカレーのテークアウトに。これはこれで美味しかったからよかったんですけどね。

この写真を撮影したのはレース前々日。写真を見て分かるかもしれませんが、想像以上に風が強くてビックリ!

今回の装備は下記の写真参照で。当初はC3fitのタイツを履いて走るつもりだったんですが、朝夕は寒いものの昼前には気温がかなり上がることが現地入りしてからわかったので、ボトムスはルルレモンのショーツとC3fitのゲイターの組み合わせにしました。当日はツアー参加者に用意されたおにぎりなどの朝食を食べ、専用バスでスタート会場へと向かいます。早朝のこの時間はやはり結構寒い。ストレッチなどでカラダを温めてスタートエリアへ移動。寒いこともあって二度ほどトイレへ行きました。寒いのには強いはずの白人ランナーも結構寒そうにしてました。

 

 

トップス CPFU ショーツ ルルレモン アームカバー R×L ゲイター C3fit ゼッケンベルト ロンヒル ウエストポーチ サロモン

 

ジェルはいつものメダリストと最近周囲のランナーの間で評判の高いMag-onを初めてピックアップ!

ツアー参加者に用意された朝食。海外にいても食べ慣れた食事でレース当日を迎えられるのは本当にありがたいものです。

スタートギリギリまではパタゴニアのフーディニジャケットを着ていたので、寒さには耐えられました。ちなみにサングラスはオークリーのRADAR EV で、レンズはPRISM ROAD。コース途中にはスピードハンプと呼ばれる自動車の速度を低減させる道路の段差が何か所も設けられていましたが、このレンズはその段差をクッキリと際立させてくれたので、この出っ張りに躓いたりしていたランナーもいましたが、自分はスムーズに走り続けられました。

パタゴニアのフーディニジャケットは着ないときはこんな感じでコンパクトになるので、サロモンのウエストポーチに収納してスタートしました。

 

車椅子部門のスタートに続き、フルマラソンが午前7時20分スタート。自分はとある理由から3時間50分申請にもかかわらずAブロックからのスタートだったので、号砲から13秒遅れでスタートラインを跨ぎます。気温は10℃ほどなので、走っている状態が一番快適なタイムが期待できる気候条件。心配していた風もそうでもない。心の中で「この状態ができるだけ長く続いてくれ!」と祈ります。Kmごとのラップは大体5分30秒前後を重ね、調子も良かったんですが、走り始めてしばらくしてあることに気づきます。「あれ、二回もトイレ行ったのにオシッコしたい!」7Kmくらいの地点で公園のトイレに行こうと思ったんですが、スルー。10Km過ぎで「この状態で走ってもオシッコ我慢した思い出しか残らない…」と思って仮設トイレへ。運よく誰も並んでいませんでしたが、我慢していたせいで長い長い(笑)。ここで1分30秒ほどロスしましたが、悩みが無くなったおかげで走るのも楽しいし、足取りも軽い。平坦なコースは本当に走りやすいし、シドニーマラソンと比べると圧倒的に沿道の応援も多いから、苦しい場面でも元気をもらえる。今回は秘かに久しぶりのサブ4を狙っていて、「走りながら写真は撮らない!」と決めていたので撮りませんでしたが、ハイタッチを求める子供たち、手を振る老婆とか本当にフォトジェニックな人が多かったです。トイレに行った15Kmのラップを除き、5Km毎のラップで30Kmまでは27分台をキープしていたから、サブ4ペースだったんですが、急激に気温が上昇したこともあって32Kmあたりから徐々にペースが落ち始め、4時間のペーサーの背中がだんだん遠くなっていきました。気温の上昇以上に日差しの痛さのほうを感じます。このときは本当に悔しかったですが、これが現実。日々の6Kmランは続けていましたが、それ以外は10Kmを二回走っただけでフルマラソン用の練習はほぼしていない。逆にいうとその状態でもこのペースをキープできたゴールドコーストマラソンはやっぱり走りやすいのだと思います。残り10Kmほどは沿道の人々とハイタッチしたりして、最後は脚力も復活したのでペースアップしてゴール。手元のスント スパルタン スポーツ リスト HRで4時間4分28秒でした。できることならサブ4は達成したかったんですが、やることはやったので満足感はありましたね。

 

この写真が物語るように、気温が上昇してからはなかなかタフ。アームカバーも外し、胸元のジップもほぼ全開。気温の割に日差しのキツさを感じました。

 

30Kmまではよかったんですが、やはり残り10Kmほどで練習不足が…。でも本当に走りやすいコースだと思いますよ!

 

ゴールした11時30分頃は気温が20度前後に上昇。ゴールエリアのミストシャワーは火照ったカラダを冷やしてくれました。とにかく日差しが強いです。

 

今回のシューズはアシックスのヌーサFF。フライトフォームのミッドソールは軽量かつ反発性に優れ、アウトソールのグリップ性も高かったです。ちなみにヌーサとはゴールドコーストと同じクイーンズランド州にある著名なリゾート地でトライアスロンでも有名。ソックスはいつものエクスペリア。

 

ゴール後のホスピタリティエリアでもZespriゴールドの無料配布が行われていました。ゴール後は一層美味い!!!

 

ゴール後にH.I.S.のホスピタリティテント前で大杉亜依里さんと完走を讃え合います。

H.I.S.のホスピタリティテントではカレーライスや豚汁も用意されていました。ゴール後に食べるカレーはホント美味しかったです。

レース後に疲れた足をホカ オネオネのオラ リカバリー スライドでリラックスさせました。このサンダルは走った直後に階段を下りる時も「イタタッ」とならないくらい足に優しかったです。

初めて走ったゴールドコーストマラソンですが、高低差9mほどのフラットなコースは噂通りに走りやすく、記録を狙うランナーにはオススメ。個人的な感想ですが、サブ4やサブ3.5まであと5~15分といったランナーがこの大会を走った場合、かなりの確率で目標を達成することができそう。オーストラリアは治安もよく、時差もたったの一時間なのが嬉しい。ゴールドコーストの街はシドニーほどではないですが、パシフィックフェアなどのショッピングセンターにはほとんどのブランドが揃っているので、「レース前後はショッピングしたい!」というランナーにもピッタリの大会です。


今回の脳内ミュージック。サブ4を狙うにはちょっぴりスローだったかも。この曲やZedd, Alessia Cara – Stay のようにサビの部分で歌詞をたたみかけるように歌う感じの曲が最近のお気に入りです。

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