第8回 インターナショナル エルサレムマラソン
これまで300回近く海外に渡航し、30以上の海外レースに出走してきて、一端の海外マラソン通を気取っていましたが、今回とあるレースに参加して「世界は広いなぁ~」「まだまだいろいろ参加しないと!」と思いました。それがイスラエルのエルサレムマラソン。海外レースのうち24回がアメリカ文化圏で、あの陽気な雰囲気は好きなんですが、それ以外のレースを楽しんでみたいという気持ちがずっとありました。かといって「楽しく走る!」をモットーとしているので、辺境エリアを攻めたり、過酷なドMコースやトレイルランニングは自分には向いていない。とうことで去年の11月にキューバのハバナマラソンに参加したら、これが当たり!それ以降もファンランを楽しめてしっかりと刺激をもらえる大会を探していました。そんなときに知ったのがイスラエルのエルサレムマラソンで、2010年に第一回が行われ、今回で8回目となるロードレースで、世界中から数多くのランナーを集めているということ。自分は仏教徒ですが、ユダヤ教徒、キリスト教徒、イスラム教徒にとっての聖地であるこの街を走るというだけでもスペシャルな感じがします。出発前にイスラエルという国とこの地域に関する本を何冊か読みました。複雑な歴史があることは知っていましたが、改めて勉強してみると、いろいろな側面があることが理解できます。
イスラエルへは日本からの直行便はないので、アエロフロートのモスクワ経由で。昔はネガティブな話を聞くことが多かったこの航空会社ですが、実際に乗ってみると快適。今はイングランドプレミアリーグの強豪マンチェスター・ユナイテッドのオフィシャルエアラインなんですね。残念だったのはビールが有料なのと乗り継ぎのシェレメーチェボ国際空港のトランスファーエリアが入国の旅客とゴッチャになっててカオスだったこと。イスラエルへのエアラインは大韓航空のソウル経由、キャセイパシフィックの香港経由もありますが、料金的にはアエロフロートが一番安いみたいです。
今回は走るのと同時に取材で訪れたましたが、自分はスペイン、イギリス、アメリカ、ドイツ、フランス、オーストリア、中国、韓国といった国と同じグループ。ちなみにイタリア、ロシア、ブラジルといった国はもうひとつのグループでした。レース前日までは「嘆きの壁」「オリーブ山」といったエルサレム市内の観光地を案内され、この街の歴史というものを肌で体感しました。見どころ満載の街で、世界中から多くの観光客が集まるのも納得です。
エルサレムマラソンは3月17日6時45分にハーフマラソンを皮切りにスタート。レースの概要はスポーツナビDoで自分が書いた記事を参考にしてもらうとして、このブログは写真でお楽しみください。
エルサレムマラソンは、ハバナマラソンにも負けず劣らずの個性的な大会で、来年もまた走りたくなりました。
レース前日朝はケニアを始めとしたアフリカからの招待選手やエルサレム市長とモーニングラン。
今回の装備。トップス ルルレモン、ショーツ ルルレモン、ジャケット サロモン、アームカバー R×L、ゲイター c3fit、ポーチ フリップベルト、ゼッケンベルト ロンヒル、エナジージェル huma(マンゴ味)メダリスト(ブドウ味)
スタート時は気温が低めだったので、スタートギリギリまではパタゴニアのフーディニパンツを履いてました。
ステージ上左から5人目のニール・バルカート エルサレム市長がスターターを務める。
スタートからゴールまでアップダウンが続くことで有名な大会ですが、バリエーションに富んだコース設定でランナーを飽きさせない。序盤にはこんなトンネルも通過します。
新市街のエルサレムライトレールという市電の軌道もコースの一部。
新市街エリアにおいて民族楽器でランナーを鼓舞する現地の人々。
給水は紙コップではなく、ペットボトルを一本くれるのは嬉しい。
旧市街の石畳の細い道を走ることができるのは、このレースのアピールポイントのひとつ。
このエリアではほとんどのランナーがスローダウン。こんな素敵な景色のエリアを大急ぎで駆け抜けるランナーは少数派。
歴史ある街並みを走るランナーは自然と笑みがこぼれます。
スタートから時間が経過するにつれて気温も上昇。そんなときにミストシャワーはありがたい存在。自分は浴びませんでしたが…
14Km過ぎのキツイ坂を登ると旧市街を見渡せる絶景が。そこで自撮りをしていたタイから参加の女性ランナーとお互いの写真を撮り合いました。
ハーフマラソンのゴールエリア。自分は写真を撮影しながらのファンラン。手元のスントで2時間14分23秒、公式タイムは2時間14分09秒で無事完走しました。
笑顔が印象的だった完走メダル担当のボランティアの少女。
ハーフマラソンの部に参加した中国版ツイッターweibo(微博)の李君と。
それにしてもこの大会は参加賞Tシャツ(ライトブルーカラーでニューバランス製の吸汗速乾タイプ)の着用率が異様に高かった。アメリカや日本だとここまで着用率が高くありません。確かにいいデザインだと思いましたけど…
今回のレースの足元はホカオネオネのクリフトン3。厚手のミッドソールはカラダへのダメージが少ないのはもちろんのこと、ゆりかご形状のソールユニットは下りをスピードキープしたまま走るのに最適なシューズでした。ソックスはいつも通りのエクスペリアで!
エルサレムマラソン以外の時間も世界各国からエルサレムマラソン取材のために訪れたメディアと一緒に行動しましたが、自分はスペインチームと一緒にいる時間が一番長かったです。世界遺産のマサダ遺跡にて。
小学生のころ百科事典で見てからずっと憧れていた死海で浮くという貴重な経験も!
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