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NEWS

Red Bull 白龍走

2018.10.20
Masahiro Minai
南井 正弘 フリーライター、ランナーズパルス編集長
1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドのプロダクト担当として10年勤務後ライターに転身。「フイナム」「価格.comマガジン」「モノマガジン」「SHOES MASTER」「Beyond Magazine」を始めとした雑誌やウェブ媒体においてスポーツシューズ、スポーツアパレル、ドレスシューズに関する記事を中心に執筆している。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」「人は何歳まで走れるのか?」などがある。「楽しく走る!」をモットーに、ほぼ毎日走るファンランナー。ベストタイムはフルマラソンが3時間50分50秒、ハーフマラソンが1時間38分55秒。

6月17日(日)、熊本県下益城郡美里町にて、日本一の長さを誇る3,333段の石段を駆け上がるステアクライムレース「Red Bull白龍走(ハクリュウソウ)」が開催されました。年々注目を増している「Red Bull白龍走」は今年で4回目。の今回は過去最大の962人が北は北海道、南は沖縄県から参加しました。内訳は一般男性797名(完走656名)、女性133名(完走90名)、そしてこれまでの大会で男性は35分、女性は45分以内にゴールしているランナーによるエキスパートクラス男性28名、女性4名(全員完走)となっていました。自分は昨年参加したランナーから、この大会の楽しさを聞いてずっと興味を持っており、念願叶っての参加です。参加経験のある反中祐介選手に、シューズに関するアドバイスを聞くと、「舗装路と石段を走るので、シューズはオンロード用で!」ということだったので、サロモンのソニック RA PROをセレクト。基本上りのレースなので、衝撃吸収よりも路面に脚力を効率よく伝えられるシューズを選びました。

スタートエリアの最前列は上位を狙う脚自慢のランナーが陣取ります。

今年は6月16日(土)に学生のリレー部門も行われ、6月17日(日)に一般部門とエキスパートクラスのレースが開催。まず一般の部が12時にスタート。スタートから約1.2kmは下り基調の舗装路を走ります。そして標高240m地点からは日本一の3,333段の石段が。ここで写真を撮ると参加者全員が白のお揃いのTシャツを着ているので、大会名のように確かに白龍のように見えて壮観でした。

参加者がかなり詰まっているので、無理に追い抜くことは危険なので止めておきます。しばらくして階段の踊り場のようなフラットな箇所に到達すると、オーバーペースからか早くも座り込んだり、ヒザに手を置いて休んでいる参加者も多いので、そこでかなり順位を上げることができました。それからはそのパターンの繰り返しで、一度も休むことなく登り、途中で休んでいるランナーを抜いていきます。スタートは後ろのほうだったし、石段の始まりの地点でしばらく写真を撮影していてタイムロスはあったものの、この調子で抜いていけば、そこそこの順位でゴール出来そうな気がしました。

 それでも途中に表示される段数を見ると「えっ、まだ500段!? 1/3も到達してないのか……」という気持ちになったので、それからはあまり段数表示を気にせず、とにかくマイペースで足を止めず、楽しむことを意識します。全長でも3,333mという距離なので、「あまり給水の必要性はないだろう?」と思っていましたが、途中給水所でレッドブルを飲むと、“レッドブル、翼を授ける”のキャッチフレーズ通り、鈍りつつあった足取りが軽くなり、生き帰るような気がしました。平地のランと異なり、ステアクライムレースである点、当日は30℃ほどまで気温が上がったこともあって、かなり発汗していたよう。来年参加する人は短い距離だからといって水分補給を疎かにしないでほしいですね。

 

そうこうするうちにゴールエリアからMCの声と音楽が聞こえてきます。チラッと横を見ると、3200段を超えているから、ゴールまでは100段ちょっと。途中ホントキツかったですか、このときは終わるのが惜しいという気持ちでゴール!手元のスントで46分34秒で無事制限時間内に完走です。去年は制限時間内に完走できなかった知り合いのランナーが何人かいたので、無事ゴールでき、ホッとしました。山頂からの景色は綺麗だし、ゴールエリアで飲んだレッドブルの美味しさは、今も覚えています。来年は知り合いを何人か誘って、エントリーしようと思っています!

 

スタートからしばらくは比較的フラットな道路を走ります。

 

白いお揃いのTシャツを着たランナーが連なる様はたしかに白龍のようです。

階段の上り始めは団子状態なので、ゆっくりと進みます。

徐々にバラけ始め、こういったフラットなエリアで何人ものランナーを抜いて、コツコツ順位を上げました。

 

手元のスントで46分34秒。「制限時間内に完走できなかったらどうしよう…」と思ってましたが、無事ゴールできました!

山頂からの景色も美しい!

 

ゴール後のレッドブルはカラダに染み渡りました!

基本的に舗装路と石段のコースを走るので、シューズはオンロード用のサロモン  ソニック RA PROをセレクト。足とのフィットも良く、効率的に脚力を路面に伝えてくれました。

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