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第36回岡田拓海（市民ランナー）トレイルとロードの混合強化。－Breaking 3’00”－

会社の先輩に誘われて始めたトレイルが走るきっかけとなった岡田さん。その後仕事の環境が変わることで、ロードを走ることになった。サブ3を達成しての次なる目標とは？

岡田拓海
職業：MC/ラジオパーソナリティ
年齢：30代
ラン歴：12年
フルPB：2時間58分04秒（2021年12月29日　beyond2021）

３months Challenge—breaking 3’00”

Start（走り始めたキッカケ）
新卒で入った代理店の、ひとつの上の先輩に「山を走らないか？」と誘われたのが走り始めたキッカケです。その前からキャンプとかアウトドアは好きで、山には普通に登っていたのですが、山を走る概念がなかったのです。「そんなのあるんですか？」という感じで若干抵抗もあったのですが、いざ走ると楽しくて（笑）。解放感と達成感がすごくて、すぐに好きになりました。ロードを走り始めたのは、ランナーズで働き始めてからです。ちょっと変わった会社でマラソン大会に出て完走すると、エントリー代の補助をしてくれたりしたんです。ロードの持ちタイムがランナー偏差値のように社内で語られるところもあり、「これは出ないと！」ということでロードを走り始めました。

Marathon（マラソン）
マラソンの面白さは、達成感ですね。ランニングは、日常的な運動だと思っていて、サッカーでシュートを決めるとか、そういう爆発的な歓喜というか、面白さってないと思うのです。でも、日々走ることですっきりするとか、気持ちいいというのが積み重なって、その集大成の場としてマラソンがあると感じました。もうひとつは、自己成長ですね、自分が成長しているのが、数字に表れるというのがいいですよね。僕は、6年半前に初フルを走ったのですけど、その頃よりも今の方が早く走れるのがうれしいです。これからも自分がトライする場としてマラソンは続けていきたいと思っています。

Training Menu（トレーニングメニュー）

★３months（3ヶ月前）/Training Menu Point

（１）tempo running（ペース走）
ペース走は、ビヨンドに出ることになってから始めたタイムを意識した練習です。サブ3を目標にしていたので、キロ4分15秒で42.195キロを走り切ることになります。そのスピードで走り続ける持続力とスピードの掛け算によって、どのくらいいけるのか分かるので、定期的にやっていました。トレーニング効果よりも自分のゴールに対して、今、自分がどのくらい走れているのかを知るということで効果的でした。

（２）hill running（坂道）
自宅の近くに片道500mの坂があって、往復で1キロのコースがあるのです。日常的にジョグをしている時もたまに寄って、1本だけダッシュしたりしています。この時は、1セット5分、4分で走って1分レストを3本やりました。トレイルをしているので、登りは嫌いじゃないんですよ。それに坂は簡単に追い込めるので、好きなメニューです。

★２month （2ヶ月前）/Training Menu Point

（１）race（レース）
ゲキサカ王と日光国立公園マウンテンランニング大会に連ちゃんで出場しました。日光はミドルで34キロ、前からすごく出たいレースだったので、かなりプッシュしました。箱根の坂と日光で50キロほど走り、かなり足はできたかなと思ったのですが、負荷をちょっとかけすぎたせいか、足首に痛みが出てきてしまって・・・。本当は月末に30キロ走をしたかったのですが、できなくて、むちゃくちゃ焦りましたね。１週間くらい練習ができず、かなり体力が落ちた気がしました。

★１month （1ヶ月前）/Training Menu Point

（１）interval（インターバル）
12月で効果的だなって思ったのは、最後のスピード練習ですね。5キロを3本、4分15秒、4分、3分45秒ベース（レスト5分）でやったのですが、始める前はやり切るのが難しいかなと思っていました。この前に皇居で6周30キロ、レースペースで入ったのですけど、最後はタレて4分30秒まで落ちたのです。それでスピードに少し不安はあったのですが、仲間に引っ張ってもらってやり切れたので、スピード、体力的にもサブ3をやれるかなという自信につながりました。

Another Point -1
Q.「今後の目標は？」

A.来シーズンはサブエガを達成したいですね。2月に、キロ4分のペースで30キロ走をやったのですが、僕は25キロまでしか走れなかったのです。でも、こういうメニューをこなし、ロードを淡々と走りつづける練習を続けて行けば、やれるなという感覚はあるので、サブエガ達成までは頑張りたいですね。もう今季はレースがないので、春から夏まではトレイルのレースに出て、秋からロードを走ろうと思っています。目標レースは特にないですが、タイムを出すなら「つくばマラソン」かなぁと。ビヨンドもまた出たいですけど、今度はMCでいきたいですね、楽しい大会だったので（笑）。仕事的には今、マラソンや各地のレースのMCをやらせてもらっているのですが、来シーズンは都市型のマラソンのMCをすることと、もうひとつは47都道府県の大会にMCで参加したいですね。地方の大会ですと、走っていない人がMCをやっていることが多いので、そこをランナー目線のMCとして参加し、全国制覇するのが目標です。

2021年12月29日　beyond2021　2時間58分40秒。
0km -10km 42分20秒
10km-20km 42分07秒
20km-30km 42分04秒
30km-40km 42分18秒
40km-FINISH 09分18秒

自分の持ちタイムは2年以上前に行われた「つくばマラソン」での3時間10分でした。今回、ビヨンドでサブ3ができれば御の字かなって思ってトライしましたが、ペーサーがいたので最初からそのうしろについて走っていました。サブ3のグループは3つくらいあって、ひとつが60名くらいいたと思います。真ん中からややインよりに位置取りをしていたのですが、風がまったく感じられず、35キロ付近までは、非常にラクに走れました。これはペーサーと集団のおかげですね。35キロになると、だいぶ人数が減って10人くらいになっていました。ラスト1周5キロで、ペーサーさんが「前に行ける人は行ってください！」と言われたので、前に行く人もいましたが、僕は残りました。ずっと集団で走り続けていたし、風もまぁまぁあったので、ひとりで走り抜ける自信がなかった。ちょっと怖かったのです（苦笑）。38キロ地点で給水があったのですが、そこで取ろうと思ってかがんだら、ハムストリングがつってしまい、この瞬間、「あっ、終わった。」と思いましたね。ここから歩くことになるとサブ3は厳しくなると思ったので、必死に耐えて走っていたら何とかなりました。この頃にはタイム的にサブ3はイケるなと思いましたが、ハムがつりかけていたので、油断はできなかったです。でも、最後にカーブを抜けて残り1キロになった時、「きたー！」と思いました（笑）。そこでペーサーさんに「ありがとうございました。」と声をかけて、最後だけ飛ばしました。ゴールした時はめちゃ達成感がありましたし、「サブ3やれたよ！」っていう喜びが大きかったです。かなり上出来すぎましたけど（笑）。

連載第36回「Breaking Limit」 ～3ヶ月の練習note～

第36回 岡田拓海（市民ランナー） トレイルとロードの混合強化。－Breaking 3’00”－

連載第36回「Breaking Limit」～3ヶ月の練習note～

第36回岡田拓海（市民ランナー）トレイルとロードの混合強化。－Breaking 3’00”－