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COLUMN

連載第16回「Breaking Limit」 ~3ヶ月の練習note~

2021.10.21
Shun Sato

第16回 修平さん(市民ランナー) レースこそ最高の練習。-次はBreaking 3’00″-

今回登場の修平さんにとって、サッカーのトレーニングの一環だったランニングから、サッカーをやめてのめり込んだマラソンの魅力と、その練習方法を覗いてみた。

修平さん
年齢:30代
職業:会社員
ラン歴:6年半
フルPB:3時間00秒32秒 (2020年2月9日 愛媛マラソン)

3months Challenge—breaking 3’01”

Start(走り始めたキッカケ)
小学校からサッカーを始め、社会人になってもプレーしていました。たまたま同じサッカーチームにマラソンをしている人がいて、ジムでサッカーのために持久力を維持しようとするためにトレッドミルで走っていたのですが、ジムの中にもマラソンをしている人がいたんです。そういう人たちの影響を受けて、ちょっと試しに1回だけマラソンをやってみようかなと思ったのが走るキッカケになりました。

Marathon(マラソン)
初めてのマラソンは、2016年2月の高知マラソンでした。マラソンのための練習は特にしていなくて、「サッカーをやっているのだからいけるだろ。」ってくらいにしか考えていなかったです。でも、走っていると足が痛くなってきて、本気でやめたいと思うくらい辛かったですね。目標は4時間半だったのですが、5時間を切るくらいでした。目標タイムに届かなかった悔しさがあったのですが、それ以上に走り切った時の達成感がたまらなくて(笑)。もう1回、この気分を味わいたい、4時間半を切りたいと思って、またマラソンを走ろうと決めました。それから2年後、3時間半を切った時、サッカーをやめてマラソンに専念することにしました。走り続けていく中で着実にタイムを縮めることができて、それが本当に気持ちよかったんです。サッカーは年齢が上がると技術的な向上は望めないけど、マラソンは年齢が上がってもまだ早くなれる、進歩できるというのが魅力ですね。

Training Menu(トレーニングメニュー)

★3months(3ヶ月前)/Training Menu Point



(1)jog
ジョグは、距離ベースではなく時間にしています。ペースは、その時のコンディションによって変わりますが、体が重たい時は少しペースが落ちるので、そこで距離を決めてしまうといつもより時間がかかってしまうじゃないですか。時間で決めると、ペースが遅くて距離は違っても走る時間は確保されているので、気持ち的にラクにメニューを消化しやすいんです。通常のペースは、速くはなく、キロ5分30秒前後で、気持ちよく走れる設定にしています。

(2)marathon(岡山マラソン)
この岡山マラソンは、3ヶ月後のレースを見据えてというよりも、たくさんレースに出たいと思って出場した感じです。目標タイムは、この前のレースで3時間30分を切ったので、自己ベストを更新するぐらいに設定していました。でも、走っている途中から手応えがあって、30キロを越えた後半は、予想よりも早いペースでイケてるなと思っていました。終わったら自己ベストを大幅に更新(3時間16分45秒)できて、正直ここまで早くフィニッシュできるとは思っていなかったです。意外でしたが、ここまで走れていることにすごく手応えを感じました。

★2month (2ヶ月前)/Training Menu Point



(1)pace running(ペース走)
最初のペース走はレース本番を意識したペース設定で、2回目の10キロは距離を短くした分、レースペースよりも早い設定にしています。これはターゲットタイムのペースをラクに感じられるような練習です。10キロの方は、ラスト1キロを上げた設定にしていますが、最後に出し切れそうな感覚があったらラストを頑張るぐらいの感じで、何がなんでも上げるという感じではありません。疲れていたら終盤までペースを落とさず、設定通りに走り切ることを優先しています。

(2)marathon(青島太平洋マラソン)
このレースも愛媛マラソンに向けてというよりも、多くのレースを走りたいという気持ちからエントリーしました。岡山マラソンから1か月しか経過していないんですが、タイムがまた縮まって、まさか3時間03分まで行けるとは思わなかったですね。まだ、3分縮めないといけないので簡単じゃないなと思いつつも、これでサブ3は近いなと思いましたし、いけるぞという自信にもつながりました。

(3)rest(オフ)
余白は、完全オフです。まったく練習をしません。筋トレもこの3ヶ月の期間中は入れていません。先月、今月とフルマラソンを2回走っているので、自分では感じていないのですが、体の疲労は残っているのではないかなと思い、焦らず、無理せず、休養に当てていました。2回のフルマラソンで想像以上にタイムが縮まっていたので、足作りはできているなと感じていました。あとは足を休めつつ、適度に練習を入れていけばという感じにしています。

★1month (1ヶ月前)/Training Menu Point




(1)speed running(スピード練習)
青島のレースでサブ3に近いところまでタイムが出たので、ここからはサブ3のペースに体を馴染ませることが必要だと思い、4分15秒のサブ3のペースに近いか、それよりも早いペースに設定した練習を入れています。ここで大事なことは、とにかく設定を維持することですね。キツイのですが、体に馴染ませるのが目的なのでしっかりやり切ることが大事です。個人的にはこの時期にやっておいてよかった練習だと思っています。

(2)half(香川丸亀国際ハーフ)
このレースは、公認大会だったので、自己ベストを出そうと狙って出場しました。実をいうとこの後の愛媛マラソンより、その1ヶ月先の徳島マラソンをターゲットレースにしていました。愛媛マラソンは、あくまでもそのリハーサルに考えていたので、特に気にすることなく、丸亀ハーフは本気で走りました。5分以上自己ベストを更新することができて、また自信が膨らみましたね。愛媛マラソンのレース前の3日間は、完全にオフです。刺激も入れず、まったく走っていないです。とにかく疲れを残さないように完全休養していました。

Another Point -1
Q.「今後の目標は?」

A. 愛媛マラソンを走った後、コロナ禍の影響でマラソン大会が相次いで中止になり、徳島マラソンを走ることができませんでした。その時になって愛媛で3時間切りをしておけばよかったと思ったのですが、後の祭りでしたね。その後、腐りそうになりましたけど、いつか大会が開催できるようになった時、3時間切りをしたいので、そのためには毎日の積み重ねが大事だと思って継続して練習をしてきました。愛媛マラソン以降は、レースに出ていなくて、水戸漫遊マラソンも中止になり、来年の大分別府毎日マラソンか大阪琵琶湖マラソンで走れれば、そこでサブ3を達成するのが目標です。今後、海外への渡航が自由にできるようになれば、ワールドマラソンメジャーズを走りたいと思っています。ウルトラマラソンも昨年は走れなかったので、来年はぜひチャレンジしたいですね。

2020年2月9日 愛媛マラソン 3時間00分32秒。
0km -5km 20分45秒
5km-10km 20分38秒
10km-15km 20分48秒
15km-20km 20分55秒
20km-25km 20分40秒
25km-30km 20分49秒
30km-35km 21分59秒
35km-40km 23分30秒
40km-FINISH 10分18秒

愛媛マラソンは、ターゲットレースではなく、3月の徳島マラソンでサブ3を狙っていました。でも、コロナ禍の影響で中止になり、愛媛マラソンのタイムが自己ベストになっています。この時は、30キロまではサブ3のペースでいくのを自分に課していました。1ヶ月後のレースに向けてのリハーサルを兼ねていたのです。なぜ30キロかというと、そこまでペースを維持すれば本番でもサブ3が見えてくるのと、あと愛媛マラソンのコースは、30キロ過ぎが上りになっていて、そこで一気に足にくるのが前年に走ってわかっていたので、まずはそこまでサブ3ペースでいこうと。実際は30キロまでに少し貯金が作れて、このレースでの目標は達成できました。あとは、タイムを気にせずに気分のままに走ろうと思って走ったら、このタイムが出て自分でもびっくりでしたね。周囲の仲間は、「あと32秒惜しかったね。」と言ってくれたのですが、自分は目標がクリアできて、しかも自己ベストが出て、大満足でした。この時は、まさかコロナ禍で徳島マラソンが中止になるなんて思っていなかったので、「次はいけるやろう!」と自信になりました。

※インスタ @giant42strong

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