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スタイリッシュに速く走りたい、すべてのランナーへ
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BLOG

ALASKA AIRLINES ROCK’N’ ROLL SEATTLE 1/2 MARATHON

2016.08.03
Masahiro Minai
南井 正弘 フリーライター、ランナーズパルス編集長
1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドのプロダクト担当として10年勤務後ライターに転身。「フイナム」「価格.comマガジン」「モノマガジン」「SHOES MASTER」「Beyond Magazine」を始めとした雑誌やウェブ媒体においてスポーツシューズ、スポーツアパレル、ドレスシューズに関する記事を中心に執筆している。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」「人は何歳まで走れるのか?」などがある。「楽しく走る!」をモットーに、ほぼ毎日走るファンランナー。ベストタイムはフルマラソンが3時間50分50秒、ハーフマラソンが1時間38分55秒。

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1998年、カリフォルニア州サンディエゴでスタートしたロックンロールマラソン。コース上の随所でバンド演奏が行われ、ランニングと音楽を同時に楽しむというコンセプトは着実に受け入れられ、30都市以上で開催される世界屈指のマラソン大会シリーズに成長。現在ではラスベガス、シカゴ、ナッシュビルといったアメリカ国内のみならず、マドリード、メキシコシティといったアメリカ国外でも開催されるようになりました。以前ラスベガス大会にはハーフマラソン2回、フルマラソン1回出走したことがありますが、辛くなった箇所での音楽は本当に効果がありますね。

今回は6月18日に行われたシアトル大会のハーフマラソン部門にエントリー。シアトルはタコマ空港で10回以上乗り換えしたことはありますが、街に出るのは初めて。シアトルといえば個人的なイメージはイチローとボーイング社ですかね。あとは今は無きNBAのシアトル・スーパーソニックスのショーン・ケンプ。雨が多い土地柄から、彼にはレインマンというニックネームが付けられてました。雨が多いといえば開催日6月18日の天気予報がずっと雨だったのは本当に気がかりでした。今回のコースは8Km、ハーフマラソン、フルマラソンともにシアトルの観光名所であるスペースニードルをスタートしゴールのダウンタウンはセンチュリーリンクフィールドを目指しますちなみにここはアメリカンフットボール(NFL)のシアトル・シーホークス、サッカー(MLS)のシアトル・サウンダーズのホームスタジアムで、隣にはMLBのシアトル・マリナーズの本拠地であるセーフコフィールドがあります。前日にエキスポへゼッケンのピックアップに行き、受け取った後は、まずスポーツ用品のスポンサーであるブルックスのブースへ。豊富なシューズ、アパレルが展開されており、特に大会記念アパレルは売れ行きがよさそうでしたし、ランナーにピッタリなシューズを提供する独自のプログラムであるラン シグネイチャーやロデオゲームetc.もトライすることができました。

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参加者Tシャツはブルックス製で吸汗速乾性に優れたマテリアルを使用。レース当日に着用しているランナーも多かった。

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RUN HAPPY ISLANDとネーミングされたブルックスの体感エリア。

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RUN HAPPY ISLANDでは、ランナーに最適なシューズを選択してくれるブルックス独自のプログラム、ラン シグネイチャーもトライできた。

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ランにもカジュアルシーンにもピッタリなクラシックデザインがカッコイイブルックス製の大会記念Tシャツ。13.1と26.2の数字はマイル表記でのハーフマラソンとフルマラソンの距離を意味します。今回、日本のブルックスの総代理店であるカスタムプロデュースより写真のTシャツのMサイズ(日本サイズLくらい)を抽選で各1名にプレゼント。詳しい募集要項はRunners PulseのNEWS & TOPICSコーナーで近々アップ予定。乞うご期待!

7時スタートということで5時に目覚ましをセットしますが、時差の関係で2時くらいに起きてしまう。ふと窓に目をやると外はかなり強い雨。まさに「アチャー!」って感じ。また眠くなったので、ベッドに戻りますが、雨の音が気になってなかなか眠れません。そうこうしているうちに起床時間に。すると雨は止んでいる。「このままゴールするまで止んでくれ!」と心のなかで祈ります。前日に日本食スーパーの「宇和島屋」で購入したおむすび二個を食べ、スタート地点のスペースニードルを目指します。ホテルを出ると数多くのランナーがスタート地点に向かっていますが、気温が摂氏10℃ほどと冷えていたこともあって、ほとんどのランナーが収納可能な薄手のジャケットや着古したスウェットパーカなどを防寒のために着ていました。スタートエリアに到着すると、自分のコラル(区分け)を目指します。今回はブルックリンマラソンのときと逆で、コラル3で前から3番目。1時間45分で申告した割に、かなり前からのスタートです。ラッキー!当初のスタート時間は7時でしたが、諸事情により15分遅れの7時15分にコラル1からスタート。自分はコラル3でしたが、係員の指示に従ってコラル2から2分遅れでスタート。周りのランナーはかなり速い。このペースに釣られるとまずいので、5分を切るくらいで走るようにしますが、さすが坂の街シアトル、アップダウンがキツく、しばらくして楽しんで走ることに方針変更。この大会は一般道だけでなく、州道99号線オーロラアベニュー・ノースという自動車専用道のトンネル内部を走ったり、高架部分を走ったりと、めまぐるしく景色の変わるコースは走っていて飽きません。州道99号線オーロラアベニュー・ノースは途中でアラスカンウェイ・バイアダクトと名を変えますが、この海沿いの高架部分は晴れていたら、もっと眺めがよかったと思います。ダウンタウンに入る高架橋を渡りきり、しばらくすると凄い斜度の坂道が目の前に現れます。このセニカストリートの急こう配は、自分の周囲のランナーは、一見速そうに見える人も含め、脚力温存のためか、半分ほどがここでは歩いていました。ダウンタウンは2ndアベニューを走り、ダウンタウンを出るとレーニエアベニューを南下。レイクワシントンブールバード・サウスというワシントン湖沿いを走り、9.5マイル(約15km)あたりでインターステート90号線エクスプレスへ。このハイウェイが高架部分になるとゴールは間近。残り1マイルほどで正面にシアトル・マリナーズの本拠地であるセーフコフィールドが見える。高架部分を降りるとゴールはすぐそば。沿道の応援もありがたい。ゴールのセンチュリーリンクフィールドへは手元のスントで1時間56分18秒(公式タイムは1時間56分15秒)。ハーフタイムのベストタイム1時間38分55秒なので遠く及びませんが、かなりアップダウンのあるコース、そして写真を撮りながら走ったことを思えば満足できる結果だし、途中のバンド演奏、変化のある景色等々、何より走っていて楽しい大会ですね。ロサンゼルスほどじゃないですが、観光、ショッピング、グルメといったビフォア&アフターも充実してます。何度エントリーしても当らないというフルマラソン難民の人にもオススメです。

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レース前の食事は食べ慣れたものがベストということで、シアトル在住の日本人の強い味方「宇和島屋」のおにぎりを朝食用にゲット!

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この日のアウトフィット。トップスはブルックスのシームレスで伸縮性にも優れたSTREAKER SHORT SLEEVE RUNNING SHIRT、ボトムスは履き心地の良いボクサーブリーフが縫いこまれたSHERPA 5″ 2-IN-1 RUNNING SHORTS。最近のブルックスのランニングアパレルは高級感があって本当にカッコイイ。

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ニューヨークシティマラソンでもおなじみの衣類回収ボックス。寒い日のレースではスタートぎりぎりまで防寒着を着て、ここに投げ込む。回収された衣類は慈善団体などに寄贈される。自分はコンパクトに収納できるブルックスのLSDジャケットを着ていたので、スタート直前に脱いでポケットへ。

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30以上のコラルが設定されましたたが、今回、自分はコラル3。しかも最終的にコラル2に行くように指示されたので、コラル1からのタイムロスはたったの2分だった。

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ハーフマラソンとフルマラソンが同時にスタートするのは珍しい。イエローのゼッケンがフルマラソンで、ブルーのゼッケンがハーフマラソン

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こんな感じでトンネル部分も走ります。

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アラスカンウェイ・バイアダクトからの景色。晴れていたらもっとキレイだったろうなぁ。

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かなりの急こう配だったセニカストリート。写真だとそれほどの斜度には見えませんが、きつ過ぎて歩くランナーが多数。

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ダウンタウンは2ndアベニューを北上します。

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インターステート90号線エクスプレスでダウンタウンを目指します。

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インターステート90号線エクスプレスの高架部分をしばらく走ると正面にマリナーズの本拠地であるセーフコフィールドが現れます。

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ゴールのセンチュリーリンクフィールド周辺の地元民の応援は本当に有難かった。

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楽しんで走って1時間56分15秒。この大会は景色がいろいろ変化するから飽きずに走れますね。

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今回の着用シューズはブルックスのフロー5。自然な着地感と適度なクッショニングで快適に21Kmを走ることができた。

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完走メダルはスペースニードルを始めとしたシアトルの街並みとサーモンがモチーフ。

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