YONEXの新シリーズ第1弾「CARBON CRUISE AERUS」の魅力を語る。
足の保護性と抜群の推進力を高次元で兼ね備えることで、高い評価を得てきたYONEX<ヨネックス>のランニングシューズ。これまではファンランナーに最適なプロダクトが多く揃っている印象だったが、今秋登場する「CARBON CRUISE AERUS(カーボンクルーズ エアラス」は、まるでクルーズ(Cruise)をしているかのような、これまで以上に楽しいランニング体験を提供することを目的としており、従来よりも速いペースでの走行を効率よく、楽に行うことを可能としている。そんな走行性能に優れた最新モデルを一足早くトライしたUDCランクル―の仲原代表、Runners Pulseの南井編集長に、その魅力を聞いた。
より速く走ることが可能に!
南井編集長(以下南井):今回<ヨネックス>の最新モデルである、「カーボンクルーズエアラス」を先行でトライさせていただいたわけですが、その感想を聞く前に、仲原さんにとっての<ヨネックス>のランニングシューズのイメージを教えてください。
仲原代表(以下仲原):自分が学生時代、真剣にテニスというスポーツに取り組んでいたので、<ヨネックス>が製造するプロダクトの機能性はずっと信頼していました。ランニングシューズに関しては、テニスシューズのイメージも強くて、速く走るというよりは足の保護性やサポート性を重視している方向性で、ジョグペースにピッタリな印象でした。
南井:実際に<ヨネックス>のランニングシューズはしっかりと脚を守ってくれる存在ですが、ブランド側の想定ペースよりも速めのペースにも充分対応してくれましたよね? ランニング業界で言うところのデイリートレーナーで、あらゆるシーン、ランナーのタイプにマッチする存在が数多くラインアップされていました。
仲原:推奨ペースがかなり控えめでしたね。「200X」は朝のジョグで最も履いているシューズですが、そのペースよりも全然速いペースでも全く問題ないですし、とにかく着地安定性の高さは本当に素晴らしい。数か月前にアキレス腱を痛めてしまい、厚底でミッドソールが柔軟なタイプのシューズで走ると接地がブレて、アキレス健を再び痛めてしまうような気がするのですが、「200X」のような踵部分のホールド性が高く、着地安定性に優れたシューズなら、その心配はないので。
南井:「カーボンクルーズエアラス」は、従来の<ヨネックス>のランニングシューズとは異なった走行感だと思うのですが、実際に走ってみてどうでしたか?
仲原:これまでに700~800kmほど走りましたが、まず足を入れての感想は、実重量よりもかなり軽いということ。軽さに驚きました。
南井:自分は60km程度しか走っていないですが、確かに軽さはこのシューズの大きな特徴かと。アッパーのフィット感が高いから、秤で測った重さよりも軽く感じるんでしょうね。次に走り心地で真っ先に感じたのはどんな点でしたか?
蹴り出し時の転がり感が凄い!
仲原:「100X」や「200X」といった従来の<ヨネックス>のランニングシューズと比較すると、前方に転がる感じが強いです。母指球あたりで強く踏み込むと、前にグンッと進んで凄い推進力です。
南井:内蔵されているカーボンプレートの前足部の曲がりの傾斜が、鋭角かつプレート自体が従来よりも剛性の高い構造となっていることが、その独自の転がり感を生むのだと思います。
仲原:無理してスピードを出すというよりも、自然とペースを上げられるシューズで、走っていて楽しいです。跳ねるというよりも蹴り出し時の転がりが強く感じられます。
南井:アウトソールのグリップ性や耐久性はどうですか? 最近は「いいシューズだけどアウトソールの耐久性が…」というモデルもありますが。
仲原:自分は踵着地ですが、ヒール部分のラバーの耐久性も充分ですし、蹴り出し時に重要となる母指球部分の耐摩耗性も高いレベルにあります。アスファルトやコンクリートといった舗装路で高いグリップ性を発揮してくれるだけでなく、公園の土の路面でも滑ったりすることはありません。あと、陸上トラックのペース走で着用することも多く、雨上がりで路面が濡れているような状況でも、しっかりと路面をグリップしてくれます。
南井:陸上トラックでのペース走は、どの程度の速さで走っていますか?
走ったあとの疲労感が少ないのも大きな魅力かと。
仲原:12000mをkm/3分40秒~3分50秒くらいで走っています。他ブランドのシューズで走ることもありますが、「カーボンクルーズエアラス」でペース走をしたあとが、一番疲労感が残っていないんです。それが、このシューズをペース走で一番履くことが多い理由です。
南井:UDCは、スタイリッシュに速く走るというイメージがありますが、仲原さんから見て、「カーボンクルーズエアラス」のデザインやカラーリングの印象はいかがですか? これまでの<ヨネックス>のランニングシューズと異なり、アルファベットのロゴを大きめにアッパーサイドに入れるなど、従来とは異なるデザインテイストになっていると思うのですが。
仲原:自分は幼いころからテニスをしていて、アルファベットでYONEXと入っていることに違和感がないですし、UDCのメンバーも、この意匠に関してはポジティブな意見が多かったです。あとカラーリングも好評で、特にアイスグレーのカラーは男女問わず評判がよかったです。
南井:このシューズをどういったランナーに履いてほしいですか?
仲原:そうですね、まずサブ3やサブ3.5をターゲットにしているランナーに薦めたいです。自分は現在の自己記録が2時間43分台ですが、充分なクッショニングもあるので、このレベルのランナーのペース走や日々のジョグにピッタリだと思います。走る前は体調がイマイチなので「今日はゆっくり走るか!?」と走り始めたものの、思った以上に調子が上がって、当初の予定よりもペースを上げたいときにも、「カーボンクルーズエアラス」は対応してくれるのは嬉しいです。
南井:なるほど、より速いペースに対応するようになっていますが、これまでの<ヨネックス>のランニングシューズと同様に「足に優しい」といった部分は忘れていないですからね。自分のようなサブ4ランナーでも履きこなすことができると思います。
仲原:疲れにくいというのが大きなメリットですね。毎日走ることができるというのは、自分たちのようなランナーに重要なので。<ヨネックス>の「カーボンクルーズエアラス」は、いろいろなレベルやタイプのランナーにトライしてほしいです。
仲原祐樹(なかはらゆうき)
1987年生まれ、岡山県備前市出身。小学、中学、高校、大学とソフトテニス部で活躍。大学時代には西日本インカレ8位の成績を収める。2014年に岡山を拠点にランニングクルー「UDC」を設立。フルマラソンPBは2時間43分15秒。
「CARBON CRUISE AERUS」は、
より速く走るために先進のスペックを結集!
「カーボンクルーズエアラス」は、羽のような軽さ、飛ぶようなスピードを追求するため、<ヨネックス>が誇る先進スペックを結集。これまでの同ブランドのシューズとは異なるアグレッシブな走りを実現している。
3D POWER CARBON(3Dパワーカーボン)
ソール全体に高剛性で転がりやすいカーブ形状とリブ溝の「3Dパワーカーボン」を内蔵。中足部後方にしなりを生むキックポイントを配置し、3D形状を踵部に採用したことにより、着地時の横ブレを抑制し、スピード走行の最適化を実現。前足部を新カーブ形状としたことで、高剛性で転がりやすい一足が完成した。
WAVE SHOE LACE(ウェーブシューレース)
特徴的なウェーブ状のシューレースは、走行中にほどける心配からランナーを解放。レース中にランナーは走ることに集中することができる。
ELASTIC BAND(エラスティックバンド)
長距離走行をサポートする新たな試みとして、シューレースがほどける要因となる紐のばたつきを防ぐ伸縮性のバンドを搭載した。
ENDURANCE RUBBER(エンデュランスラバー)
従来の発泡ラバーと比較して約2倍の耐摩耗性を誇り、テニスのトッププロも愛用する高耐久のラバー素材をアウトソール全面に採用。スピード走行時に擦り減りが多い踏み付け部に集中配置し、グリップ性を高める凹凸のソールパターンを刻む。
FEATHER LIGHT X&POWER CUSHION PLUS(フェザーライト エックス&パワークッションプラス)
ミッドソール全体に厚底で採用された「フェザーライト エックス」は、一般的なEVA素材と比較して約30%の軽量化に成功。ひざや脚を保護しつつ、女性用23.5cmで片足192g、男性用26.0cmは片足220gという軽さを実現している。さらに、衝撃吸収性と反発性を併せ持つ「軽く、疲れにくい」衝撃吸収反発素材「パワークッション」に、反発性の高い特殊樹脂を添加し、+型の溝を最適な間隔と深さで格子状に配置した新構造の「パワークッションプラス」を踏み付け部に集中的に搭載。従来の軽量性をキープしつつ、衝撃吸収性をEVAとの比較で28%、反発性を62%向上させ、12mの高さから落とした生卵が、割れずに6m 以上跳ね返るという抜群の衝撃吸収反発性を発揮する。
CARBON CRUISE AERUS
価格:18,700円(税込)
サイズ:(Mens)24.5cm~29.0cm (Womens)22.0cm~26.0cm
URL:https://www.yonex.co.jp/running/
(Men’s)
(Women’s)
INFORMATION
ヨネックス株式会社 お客様相談室
TEL:03-3836-1221
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