遡ること35年。1983年に、全てのランナーのためのシューズとしてデビューしたペガサス。名前の元になった神話上の動物のように、エアをソールの半分に使い、動き、速さと空を飛ぶ魅力をデザインした名作は、35年もの間に内蔵するテクノロジーを大きく変えながら、多くの一般ランナーや、世界最高の長距離ランナーのトレーニングを支えてきた。
自伝「SHOE DOG」が日本でもベストセラーとなったナイキ創業者のフィル・ナイトが、数々のスピーチの際に愛用していたり、ナイキの会長、社長兼CEO のマーク・パーカーが、初代ペガサスの開発に関わるチームの一員として、プロダクトデザイン担当マネージャーを務めていたなど、数々の逸話が残るペガサスは、実際にシリーズ通算で、ナイキランニングシューズ史上最高の販売数を誇っている。
そんな人気と機能を兼ね備えたこのシューズを新しくするにあたって、デザイナーたちは、このシューズの大ファンの一人である、イギリス長距離王者のモー・ファラーなどのエリートアスリートに意見を求め、ペガサスの機能的要素の中に変わるべきでないところと、新たにして良いところを抽出し、アップデートを施している。
メッシュ素材を裁断縫製したアッパーの作りやミッドソールにナイキ ズームエアとクシュロンフォームを組み合わせた点は変えず、ファラーの意見を元に、かかとの履き口をアキレス腱に当たらないように外向けに角度をつけて快適性を向上。また着脱を楽にするためにシュータンにノッチ（V 字の切り込み）を採用したり、つま先のスペースを広げ、屈曲しやすくするために、つま先近くのはと目を移動したりと、変更は随所に施されている。加えて、女性用には女性の足のために特別に調整した、男性用よりも少し柔らかめのクシュロンフォームを採用するなど、細かい点も抜かりがない。
そしてなによりも、フルレングスの節入りのナイキ ズーム エア バッグは、数々のコンペティションシーンを席巻している話題の厚底シューズ、ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4％を参考に開発。これまでのペガサスに使われていた2つのエア バッグを1つにまとめ、4％のカーボンファイバー プレートのような曲線的な形状を模倣。この新しい形状が、反発感のあるクッションを提供しつつ、屈曲性を発揮しながら体重移動を促進してくれるという。
ナイキ エア ズーム ペガサス 35 は、6月2日（土）よりNIKE.COM や一部小売店で発売。お見逃しなく。
ナイキ エア ズーム ペガサス 35
価格：12,000円（税別）
INFORMATION
NIKE カスタマーサービス
TEL: 0120-6453-77
NIKE.COM/RUNNING
■関連記事
「ナイキ エピック リアクト フライニット Id」に、世界5つのランニングクルーのデザインが登場。
UNDERCOVER高橋盾氏が手掛ける未来的な「NIKELAB GYAKUSOU」ランニング コレクション、5月3日リリース開始。
ナイキのフライプリントとは？ 「ナイキ ズーム ヴェイパーフライ エリート フライプリント」をキプチョゲがロンドンで着用。
「ナイキ エピック リアクト フライニット」に新色登場、4月19日（木）発売。
話題の厚底ソール、ナイキ ズーム ヴェイパーフライ 4％に新色が登場。
ナイキ、リアクトフォーム搭載の新作「ナイキ オデッセイ リアクト」登場。
