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COLUMN

【プノンペン国際ハーフマラソン】 大会正式名にも日本語が! 親日のカンボジアのマラソン大会。

2018.07.10
Kazuya Yokosawa

 カンボジアのマラソン大会「プノンペン国際ハーフマラソン」

みなさん、ご無沙汰しております。いよいよ本格的な夏に突入しておりますが、楽しいランニングライフを送っておりますでしょうか? かく言う私は、日本と変わらない、いやむしろ、もっと暑いのではないかという東南アジアのマラソン大会に弾丸で参加しております! というワケで、今回もそんな東南アジアのレースからおもしろい大会を一つご紹介したいと思います。

みなさんは、海外マラソンなのに、ふと日本にいるかのように感じてしまう大会があるのをご存知でしょうか。それは“東洋のパリ”“インドシナのオアシス”とたたえられたカンボジアの首都、プノンペンで開催される「プノンペン国際ハーフマラソン(http://www.phnompenhmarathon.org/)」です!

プノンペン国際ハーフマラソン    プノンペン国際ハーフマラソン

メコン川・トンレサップ川・バサック川の3つの川が交わる地にあるのがプノンペンで、飛行機から眼下に広がる大河を確認したら、プノンペンへの着陸目前です。

私は2017年、2018年に開催された第7~8回大会に参加してきたのですが、まずゼッケン受付は、王宮前にある小さなテント内で、大会前々日と前日の2日間行われています。首都で行われる大会ながら大会前日でも参加申込が可能で、受付ものんびり、こじんまりとした感じでしたが、近年ハーフ、10kmともに参加者が増加しているので、近い将来、クリック合戦になる日がくるかもしれませんね。

プノンペン国際ハーフマラソン    プノンペン国際ハーフマラソン

ゼッケン受取後は、その足で王宮を観光することができますが、王宮前に掲げてある写真がモニク前王妃となっていました。普段は国王の写真が飾られているということなのですが、聞くところによると、6月18日はモニク前王妃の誕生日であったため、ちょうど私が訪れたときは期間限定でモニク前王妃となっていたんだそうです。粋な計らいですよね。

さらに、その王宮から3kmほどの所にはオリンピックスタジアムがあり、入場料を支払えば中に入ることができます。このときは、なんと猫ひろしさんが大会に向け、ペース走で仕上げを行っていました! 現地のみなさんと挨拶を交わしながらも、アウトコースで黙々と練習に励む様子は、オリンピアンとしてのオーラを感じましたね。私ははしゃいでいましたが(笑)

プノンペン オリンピックスタジアム

猫ひろし

そして迎えた本番当日。スタート時刻は午前6時ですが、日の出時刻を過ぎた6月のプノンペンの気温は、去年が33℃、今年が28℃でした。なかなかスリリングですよね(笑) 一刻も早くスタートしたいところでしたが、スタート時刻になっても余興のダンスが続いていて、TVカメラが捉えた猫ひろしさんは意外にもノリノリで一緒に踊っているなど(笑)、全体的にも真剣な中にもどこかのんびりした感じがあって、のっけからカンボジア感全開です!

プノンペン国際ハーフマラソン

さて、プノンペンハーフマラソンで表彰されるのは3位までです。2018年は猫ひろしさんと、もう一人の高速ランナーが出場するとの情報を得ていたので、銅メダルを狙って勢い良くスタートします。昨年は、恵みの雨が降ってきたと思ったら、帽子のつばから滴る滝のような汗に驚いたものの、今年は幸運なことに前年ほどの暑さはありませんでした。また、給水は2km毎にペットボトルの水が用意されていましたので、全給水所で水をとり、頭と首からかぶってクールダウンし、朝日の下を駆け抜けました。大きな通りを横切る際の交通整理は完璧に行われていましたが、今大会はコース変更が行われて初めての大会。19km地点では、同じエリアを2周した後に前進しなければならないのですが、私の200m前を走っていたランナーが誤誘導されていく現場を目撃! これも東南アジアのマラソン大会ならではなのかなと思ったりします(笑) 幸い(!?)私は正しく誘導されてゴールに向かってラストスパート。そして、ゴール! ちなみに、昨年優勝した猫ひろしさんは、今年は体調が優れなかったとのことでしたが準優勝していました。そして、私は…、ご興味ありましたら、大会公式サイトのResult欄にてご確認ください(笑)

猫ひろし
猫さんと完走記念に一枚

 
完走後に無料でふるまわれるカンボジアビールで乾杯です!

ところで、プノンペンの街にはイオンもあります。全ての商品に日本語も併記されているので、日本語の案内を見ながら海外旅行をしている気分で、まったくストレスがありませんでした。日本人にとって、カンボジアと言えば“アンコールワット”という人がほとんどかと思いますが、首都プノンペンも、間違いなく、興味深い時間を過ごせる場所でした。ぜひみなさんにも足を運んでほしいと思います。

    

ちなみにカンボジアでは、ビーチリゾートのシアヌークビルで開催される「Sihanoukville International Half Marathon(3月)」、世界文化遺産の一つとして数えられるアンコール・ワットで開催される「Angkor Empire Full and Half Marathon(8月)」及び「Angkor Wat International Half Marathon(12月)」、そして今回ご紹介した「Phnom Penh International Half Marathon(6月)」の4つのマラソン大会が定期的に開催されています。大会に参加することで、これらの都市の見所も順々にめぐることができますね。

1996年から開催を重ねる12月のアンコールワット国際ハーフマラソンは、地雷の犠牲者となった人々の救済を目的としたチャリティーイベントとして始まりました。2018年で23回目となり、いよいよ四半世紀を迎えようとしています。世界遺産の中を走れるまたとない機会ですね。アンコールワットで開催される2つの大会は日本からのツアーも出ていますので、興味を感じた方は、ぜひ“アンコールワット”“マラソン”で検索してみてください!

プノンペン走友会のみなさんと記念撮影

プノンペン走友会のみなさんと記念撮影

 

【一口メモ】直行便の就航で楽チンも、価格はやっぱり乗継便に軍配。

2016年9月1日からは成田からプノンペンへの全日空の直行便も出るようになりました。

(往路)NH817便:成田(09:50)-プノンペン(17:00)※所要時間6時間20分
(復路)NH818便:プノンペン(22:50)-成田(06:45・翌日到着)※所要時間5時間55分

海外を旅する際、外国の空港での乗り継ぎが必要になることがあります。個人での海外旅行の場合、不慣れな方にとって乗り継ぎは特に緊張する瞬間ですから、直行便の就航はありがたいですよね。一方で、直行便は便利なだけあって、相応の費用がかかります。いかにフライト代を安く抑えるかということも、海外旅ランを重ねるうえでは重要な点ですよね。プノンペンの場合、成田からの直行便が就航するようになり、乗継便を就航している他の航空会社は安さで差別化をはかっているように感じます。プノンペン往復であれば、数週間前までにフライトを取得すれば、直行便の場合は往復で6万円台からですが、乗継便の場合は往復で3万円台からです。国内旅行と同じくらいの価格で往復できるなんてありがたいですね。

 

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Kazuya Yokosawa
横澤 和哉
中学・高校時代はテニス一色、大学時代からマラソンに挑戦。これまでフルマラソン54回、ハーフマラソン15回完走し、2016年4月のロンドンマラソンで日本人39人目のWorld Marathon Majorsを制覇。ASEANマラソンコンプリートに王手。普段は味の素株式会社において研究員として従事している。 海外フルPB 3:17:41(シカゴ2016)、人生のフルPB 2:58:32(さが桜マラソン2018)
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