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COLUMN

お休みいらず。週末弾丸で行ける世界のマラソン大会。

2018.05.16
kazuya Yokosawa

先月の出来事ですが、ボストンマラソンでの川内優輝選手の優勝は、画期的なニュースとして大きく取り上げられましたね。そして川内選手は帰国直後にプロ宣言をし、そのまま勤務先に直行していたことを記憶している方も多いかと思います。

プロでない限り、海外マラソンに参加するための障害の一つになるのが、「時間的な制約」です。海外マラソンも日本と同様、日曜日に開催されることが大多数です。ということは、レースへ参加した後に日本に戻ってくるためには、少なくとも月曜日も休みをとらなくてはならないと考えますよね。ゼッケン受取りの時間も考えると金曜日も休みが必要であり、遠方の大会ならもっと長い休みが必要になると考えます。

ツアー参加の場合は、時間に余裕をもったプランになっているため、平日の休みが必要になることが多いのですが、海外渡航の唯一の目的が大会への参加であり、ツアーを利用しない個人申込みである場合、弾丸が可能なことがあります!

かく言う私は、今週末シンガポールで開催される「sundown marathon」に参加を予定しています。

この大会は、ハーフマラソンは5月19日(土)23:45、フルマラソンは5月20日(日)1:00スタートと深夜に開催されるもので、海外からの参加ランナーのゼッケン受取りは、5月19日(土)17:00~5月20日(日)0:30までと直前まで認められています。

これら全ての条件を踏まえ、大会開催の10日前の先週木曜に、以下のプランで参加することを決意しました。私の利用するフライトは以下の通りです。

<往路>
5月18日(金)羽田(23:45)→クアラルンプール(5:55・5月19日到着)
<復路>
5月20日(日)シンガポール(10:30)→クアラルンプール(11:35-乗継-14:25)→羽田(22:30)
※往路・復路ともにAir Asia利用

   

出国は金曜の夜です。金曜は通常の業務をこなし、パッキングを終えた後、羽田空港に向かいます。今回選択したのは、23:45羽田発クアラルンプール行きのAir Asiaのフライトです。このフライトは東南アジアのマラソン大会や弾丸旅行の際に重宝するフライトですので、ぜひ覚えておいてください。

クアラルンプールからシンガポールまではたくさんのフライトが出ていますが、今回はバスでの移動を選択してみました。直行バスもありますが、今回は世界遺産都市のマラッカで一度下車して、8時間程度観光し、国境越えをするプランです。

マラッカからシンガポールまでは4時間程度。18:00~22:00を移動時間に充てることで、レース前の仮眠もOKですね。そして、シンガポール到着後はすぐにフルマラソンですので、シンガポールで宿をとる必要がありません(笑)

シンガポールのコンビニエンスストアではおにぎりが購入できますので、レストランに寄る時間がなければ、おにぎりを活用して、出走前のエネルギー補給を進めていきます。

   

レースは深夜1:00スタートですので、6:00までにはゴールできると見込んでいます。国際線利用の場合、3時間前の空港到着が1つの目安になりますが、完走後に空港直行することで、7:30までには到着の見込み。10:30のフライトに乗れば、22:30に羽田に戻ってくることができますので、月曜日からは何食わぬ顔で出社できますね(笑)

ただし、このプランは全てが予定通りいくことを見込んで作成しているため、大きく3点ほど注意が必要です。

1点目は、Air Asiaでは、フライトの遅延による乗継失敗への補償がないということです。復路、私はクアラルンプールで2時間50分の乗継時間を確保していますが、乗り継げなかった場合は自己責任。日曜日中に帰国できなくなることが確定すると同時に、改めてフライトを検索し、チケットを購入することになります。

2点目は、宿をとらないので、マラソン中に預けられると想定される最小限の荷物だけしか持てないということです。Air Asiaでは預け入れ荷物にも費用が発生しますし、機内持込手荷物も7kgまでです。ちょっとした小物の持参であっても、極力避けたいですね。

そして3点目は、マラッカからシンガポールまでのバスが大幅に遅延し、5月20日(日)0:30までにゼッケンが受け取れなかった場合、大会に参加することができないということです。その場合は、ナイトジョグして、帰国の途につこうかと思っています(笑)

3点目は半分冗談で、半分リアルな内容ですが、私はこんな攻めの旅程も交えながらこれまで旅ランを重ねてきました。今回は、未踏の地であった世界遺産都市マラッカの観光と、出場経験のないsundown marathonへの参加が目的です。マラッカからシンガポールへは多い時は1時間に数本のバスがありますので、より早い便を利用することもできましたし、クアラルンプールからシンガポールにフライトで移動すれば1時間強です。そんな中、敢えて選んだスリリングな旅程。国境が陸続きであるがゆえに、様々な国境越えの手段があることを感じていただけたらと思って紹介しました。

   

なお、海外の大会では、日本とは気温・湿度といった気象条件が大幅に異なることが多々あります。こんな週末弾丸日程を提案しておきながらなんですが、本命のレースである場合は、可能な限り余裕を持った旅程で入国し、移動による疲労抜きを心がけることをオススメします。大会が9:00スタートなら、前々日、もしくは前日の9:00前後に外に出て、気候を肌で感じておくことができるような旅程が理想的です。

さて、冒頭で以下のように記載しました。

『海外渡航の唯一の目的が大会への参加であり、ツアーを利用しない個人申込みである場合、弾丸が可能なことがあります!』と。

しかし、誰もが参加を憧れるロンドンマラソンに、月曜日だけ休みをとれば参加できるツアーが、2018年は発売されていました(羽田帰着が火曜AM5:15ではありますが)。そんな耳よりな情報と併せ、海外マラソンに個人参加する際のフライトの検索方法なども、今後機会があれば紹介させていただきたいと思っています! そしてみなさんの旅ランに少しでも役立ててもらえたらうれしいです。

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Kazuya Yokosawa
横澤和哉
中学・高校時代はテニス一色、大学時代からマラソンに挑戦。これまでフルマラソン51回、ハーフマラソン15回完走し、2016年4月のロンドンマラソンで日本人39人目のWorld Marathon Majorsを制覇。ASEANマラソンコンプリートに王手。普段は味の素株式会社において研究員として従事している。 海外フルPB 3:17:41(シカゴ2016)、人生のフルPB 2:58:32(さが桜マラソン2018)
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