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COLUMN

ワールド・マラソン・メジャーズ(WMM)、Six Star Finisherへの挑戦。

2018.04.02
Kazuya Yokosawa

皆さん、こんにちは。
国内最大のマラソン大会にして、国内外から集った3万6千人が駆け抜けた東京マラソン2018。皆さんの中にも、当選確率10倍以上の超難関を突破し、駆け抜けた方がいるかもしれませんね。

さて、この東京マラソンが、世界のマラソン大会の仲間入りを果たしていることを皆さんはご存知でしょうか? ワールド・マラソン・メジャーズ(Abbott World Marathon Majors・以下WMM)と呼ばれ、世界6大マラソンと言われているのがそれです。2012年までは世界5大マラソンでしたが、2013年に東京が仲間入りし、世界6大マラソンになりました。ちなみに世界6大マラソンは、東京・ボストン・ロンドン・ベルリン・シカゴ・ニューヨークの6レースです。

ワールドマラソンメジャー、シリーズⅩのチャンピオンプレート

現在はシリーズⅪの最終盤、エリートランナーは総額110万ドルをかけて世界を駆け抜けていますが、そんな超がつくほどのエリートランナーが出る大会でも、市民ランナーにとっての魅力もあるのです! それは、世界6大マラソンを完走すると「Six Star」となり、6-star完走証とメダルがもらえるのです。

Six Star達成後にもらえる特別な6-star完走証

Six Star達成後にもらえる特別な6-starメダル(中央)と各大会の完走メダル

東京マラソン完走者の中にも、“6-star finisher”と書かれた案内を見た方がいるのではないでしょうか? 東京マラソンまでに5つの大会を完走し、Six Starに王手となって事前に申請をしていた方は、東京マラソンを制限時間内に完走後、6-star finisherの誘導に沿って進むと、6-starメダルと念願のご対面ができるようになっていました。2017年はゴール地点でのボランティア担当でしたが、6-starメダルと共に写真撮影ができる特設ブースは大賑わいでしたね。

東京マラソン2017のSix Star達成者の誘導員/Six Star達成者が6-starメダルと共に記念撮影できる特別ブース

6大会すべてに出場しても途中棄権した場合は残念ながらノーカウントです。制限時間内の完走が必須条件なのですね。制限時間はボストン:6時間、ベルリン:6時間15分、シカゴ:6時間30分、東京:7時間、ロンドン&ニューヨーク:無制限。ただし、号砲からの制限時間になりますので、少なくとも30分間の余裕は見ておきたいところです。

そして6-starになって数か月後に、WMMのウェブサイトに名前が掲載されます(https://www.worldmarathonmajors.com/everyday-champions/six-star-finishers/)。少し前までは国旗と共に掲載されていたので日本人のSix Star達成者数をカウントできました。今は名前とタイムだけになってしまったのですが、東京マラソン2018を終え、日本人の達成者は150人目前に迫ったと聞いています。ちなみに同一大会で、掲載されたタイムより早く走れた場合はタイムの更新はできるようですが、WMMの2巡目が終わっても、2つ目のメダルをもらうことはできないそうです(笑)

さらに、世界6大マラソンが開催される度に、マラソンEXPOに名前が掲載されます。EXPOでの掲載方法には毎回工夫が凝らされており、シカゴマラソン2016では国名つきでした。もし日本でSix Starの方を見かけたら、色々と興味深いお話が聞けると思いますよ。

シカゴマラソン2016のマラソンEXPO会場の様子

東京マラソン2018のEXPOに飾られたSix Star達成者の名前

マラソンEXPOには、WMM専用のグッズ販売所が設置されている場合もあります。EXPOでは屈指の大人気商品で、小さめのサイズから順にあっという間に売り切れとなります。送料がかかりますが、ウェブからも購入ができますので、興味を感じた方はぜひのぞいてみてくださいね(https://abbottwmm.tsmgi.net/)。

なお、Six Star達成は通過点ということで、達成後、7大陸完走を達成したマラソン仲間がいます。準備に数年をかけ、マイナス40℃とも言われる極寒の中で42.195kmを走る南極アイスマラソンに挑戦。参加までのハードルがとてつもなく高かったそうですが、無事の完走で夢をかなえていました。

また「World Marathon Challenge」という、7つのマラソンを、7大陸で、7日間で走破する大会もあります(http://worldmarathonchallenge.com/)。Six Starを達成するために、海外で5回マラソンを完走するだけでも驚きですが、World Marathon Challengeでは、異なる大陸を、7日間毎日フルマラソンを走り続けなければならないのです。ちょっと世界に目を向けてみると、驚きのチャレンジが目白押しですね。

私にとって、2013年10月のシカゴマラソンから始まったSix Starへの挑戦は、2016年4月のロンドンマラソンで無事の完結。1年前からの日程調整が必要で、特に、ツアー参加で出走した大会は費用の工面も大変でしたが、振り返ると、Six Starになるまではあっという間の2年6カ月でした。最初は1人で始めたランでしたが、WMMへの参加を通じて、仲間の輪が徐々に広がり、ランを継続するモチベーションにもなりました。

その後は、東南アジア諸国連合ASEANに加盟する10カ国でのマラソンコンプリートを目指し、そして世界中で現地に溶け込み、旅とランも、誰よりも楽しむことを新たに目標に定めました。

記録もメダルも得ることができた今、ランを通じて得られた国内外の皆様とのご縁が最も大きな財産になったと感じています。そんな走る楽しみを教えてくれたWMMは、賞金獲得を目指して走るエリートランナー以上に、市民ランナーにこそ、参加し、そして、コンプリートを目指す価値があるものだと思っています。得られたSix Starの称号はランナー各々に数々のストーリーがつまった、勲章の証。イチ市民ランナーでも、Six Starとなれます。まずは、WMMと検索することから第1歩を踏み出してみましょう!

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Kazuya Yokosawa
横澤和哉
中学・高校時代はテニス一色、大学時代からマラソンに挑戦。これまでフルマラソン51回、ハーフマラソン15回完走し、2016年4月のロンドンマラソンで日本人39人目のWorld Marathon Majorsを制覇。ASEANマラソンコンプリートに王手。普段は味の素株式会社において研究員として従事している。 海外フルPB 3:17:41(シカゴ2016)、人生のフルPB 2:58:32(さが桜マラソン2018)
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