世界で一番スタイリッシュなハーフマラソン。それがバンクーバーで行われるSeaWheezeだ!
「バンクーバーでかなりイケてるランニングイベントが毎年開催されている!」
そんな噂を聞いたのは、今から3年前の2017年のこと。調べてみると、日本でもファンが急増中のスポーツアパレルブランドであるルルレモンがオーガナイズする「SeaWheeze(シーウィーズ)」というイベントで、ただ走るだけでなく、ヨガなどのアクティビティや音楽フェスも楽しめるという。「いつかは参加したい…」と思っていたが、2019年大会の抽選にインターネット経由で申し込むと、運よく当選。“世界で一番スタイリッシュなハーフマラソン”と表現する人も少なくない、このイベントに参加してきた。
よほどの海外マラソン通かルルレモン大好き人間のみぞ知る。
日本国内で、「SeaWheeze」と聞いて、「バンクーバーで開催されているハーフマラソンでしょ!?」と即答する人は、よほどの海外マラソン通かルルレモン大好き人間。この大会は北米ではかなりの人気で、その魅力は美しい景色を眺めながら走るハーフマラソンにプラスして、ヨガなどの各種セッションにジョインできること、ランの後は、音楽フェスで深夜まで盛り上がれることにある。参加料178カナダドル(約14,774円)を払い、リストバンドを身に着けた瞬間、様々なアクティビティに参加できるのだ。そして、毎年発売される大会限定アパレル&アクセサリーを買うのも、参加者の大きな目的だ。
これらグッズは、エキスポ併設の会場で開催されるショーケースストアと音楽フェスの会場のみで購入可能だが、もの凄い勢いで売れていくので、Sのような数が少ないサイズは、初日の午前中に行かないと売り切れてしまうだろう。筆者もゼッケンを受け取る前に、ジャケットとトップスを購入。参加賞のランショーツと組みあわせることに。ゼッケンピックアップの後にヨガクラスに参加し、隣の美人姉妹とこの大会の楽しさを語ったり、筋膜リリースの講習を受けたりと、レース以外にもSeaWheezeを堪能した。
バスケットボールをドリブルしている「ドクタードリブル」!?
そして迎えたハーフマラソン当日。楽しみつつも、2時間は切ろうと決意してスタート。しばらくして中華街を通過するとルルレモンチームの熱狂的な応援が。彼女たちからエネルギーをもらい、こちらのテンションもアゲアゲ状態に。みな思い思いに、この「世界で一番スタイリッシュなハーフマラソン」と語られるSeaWheezeを楽しんでいた。ふと目を斜め前方にやると、上半身裸で2個のバスケットボールをドリブルしている男性が。少しの間並走するが、手元のスント5に目をやると、Km/5分28秒とかなり速い。彼はヨガの先生で、ドクタードリブルの愛称で知られ、各地の大会をドリブルして完走する有名人。世の中にはいろんな人がいるものだ。
ゴールで受け取る完走メダルとトラッカーキャップ。個人的にはTシャツよりも、こんなキャップのほうが嬉しい。
バンクーバーの美しい海岸線を眺めながら走り、市街地に近いスタンレーパークを過ぎるとゴール! ここで完走メダルとルルレモンのトラッカーキャップ、ブランチを受け取る。個人的にはTシャツよりも、こんなキャップのほうが嬉しい。完走Tシャツは、自分の周りのランナーも同意見だが、よほどカッコよくないと着ないので(笑) ブランチはオートミールとバナナブレッド。ちょっとオシャレ過ぎなのとボリューム不足のために、地元の有名店、「テンプルトン」でスクランブルエッグとソーセージポテトの昼食を食べ、いざ音楽フェスの「サンセットフェスティバル」へ。
ヨガして、走って、踊る。SeaWheezeを思い切り堪能。
ボストンマラソンのときもそうだったが、会場への移動はスクールバスが活躍。今年のアーティストはオープニングがBig Wildz、そしてメインアクトがKaskade。ウルトラマイアミなど、著名なフェスにも招聘されたEDM界の大御所DJだ。この「サンセットフェスティバル」は、SeaWheeze参加ランナーとレースボランティアは無料で参加できるが、そうでない人も48カナダドル(約3,995円)を払えば入場可能。ピンクのリストバンドは、そうした入場者だが、かなりの割合で見かけた。明るいうちから始まったイベントは、スタートからエンディングまで「ブチ上げ状態というのはこういうことか!」と体感できる素晴らしい内容で、7時30分の開演から3時間以上、トイレも行かずに踊り続けた。ヨガして、走って、踊る。SeaWheezeを思い切り堪能できたことに加え、バンクーバーという街も素晴らしかったので、当たるかどうかは別として、毎年SeaWheezeの抽選に応募しようと心に誓った。
そんなSeaWheezeのエントリーが2月12日(カナダ時間)よりスタート。毎年注目度がアップしているイベントだけに抽選倍率は高いが、申し込まないことには当たらない。興味のある人は下記のリンクをすぐにチェック。ヨガして、走って、踊って、バンクーバーの街を満喫してほしい。