NIKE ZOOMX VAPORFLY NEXT% LONDON REPORT(ナイキ ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%・ロンドン レポート)
この夏のリリースを予定している、次なる厚底シューズ「NIKE ZOOMX VAPORFLY NEXT%(ナイキ ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%)」。ロンドンのナイキタウンで行われたローンチイベントの模様をお届けした直後に開催されたロンドンマラソンでは、その高いポテンシャルを目にすることになった。
エリウド・キプチョゲ選手を先頭とするロンドンマラソンの男子の先頭集団。足元のグリーンが際立っている。そして女子の先頭集団もまた、ナイキの厚底率が高い。
早くもロンドンマラソンで上位を席巻。
優勝したのは世界記録保持者であるエリウド・キプチョゲ選手。コースレコードとなる2時間2分37秒というタイムでゴール。これは2018年のベルリンマラソンでキプチョゲ選手が更新した世界記録に次ぐ、歴代2位のタイムでもある。2位のモジネット・ゲレメウ選手も「ナイキ ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%」を着用。タイムは2時間2分55秒。今回のロンドンマラソンは、2人の選手が2時間2分台でゴールした史上初のレースとなった。
そして、3位のムレ・ワシフン選手(2時間3分16秒)、4位のトラ・シュラ・キタタ選手(2時間5分1秒)、そして5位のモー・ファラー選手(2時間5分39秒)までが、日本記録(2時間5分50秒)を上回るタイムでゴールした。
好タイムが続出したレースだったわけだが、なんとここまでに紹介した男子の上位5人は、全員が「ナイキ ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%」を履いていたのである。
先頭集団を追うモー・ファラー選手の足元も「ナイキ ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%」。
女子に関しても、2位のビビアン・チェルイヨット選手(2時間20分14秒)と、ロザ・デレジェ選手(2時間20分51秒)が「ナイキ ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%」を着用。優勝したブリジット・コスゲイ選手(2時間18分20秒)は「ナイキ ズーム ヴェイパーフライ4% フライニット」を履いていた。
ナイキの厚底、そして「ナイキ ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%」のグリーンが、圧倒的なインパクトを残したレースだったと言えるだろう。
グリーンのカラーリングの理由とは?
ナイキランニングフットウエア担当ヴァイス・プレジデントのブレット・ホルツ氏によれば、このグリーンのカラーリングにも理由があるのだそう。
「私たちが作った『ナイキ ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%』のディテールにはすべて意味があるんです。このグリーンは、ファントムグローと呼んでいるカラーなのですが、カラーリサーチチームが研究をした結果、ダークカラーのアスファルトの上を走ったときに、人間の目に最も映えるカラーだということがわかりました。私たちは、シューズに対して決して控えめではありませんから(笑)、このカラーを採用したんです」
ナイキタウンで行われた「ナイキ ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%」のローンチイベントで、シューズの説明をするブレット・ホルツ氏(一番右)。
イベントには、女子のマラソン世界記録保持者、ポーラ・ラドクリフ氏の顔も。
ミッドソールにまたがるアッパーサイドの大きなスウッシュが、「ナイキ ズーム ヴェイパーフライ4% フライニット」の特徴の1つでもあったが、「ナイキ ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%」では、アッパーのトップにスウッシュが入れられている。
「これはキプチョゲ選手からのフィードバックなのですが、フィニッシュラインに向けて走っている選手をゴール側から見たときに、スウッシュがよりよく見える場所に配置しました。アスリートたちが望んで、改善できる点はすべて改善したシューズなんです」
アウトソールのトラクションパターンが変更されたのも、アスリートからのフィードバックを受けてのもの。
「濡れた路面でのグリップ力がもっとほしいというリクエストがあったので、ウェットなコンディションでも、塗料が塗られたアスファルトでも、確実に路面を捉えられるパターンに変更しました。悪天候時でもアスリートたちに自信を持って走ってもらえるシューズになったと言えるでしょう」
4月25日にロンドンのナイキタウンで、数量限定で先行販売された「ナイキ ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%」。ロンドンマラソンに参加した一般ランナーの中にも、着用している人が少なくとも10人はいた。驚かされたのは、全体的なナイキの厚底率の高さ。サブ3のペーサーの前後30分あたりを走るランナーは、ほとんどがナイキの厚底だったと言っても過言ではないレベル。7月に発売を予定している「ナイキ ズームエックス ヴェイパーフライ ネクスト%」も、一般ランナーに愛用されるシューズとなるのだろうか。
「『ナイキ ズーム ヴェイパーフライ4% フライニット』と比較しても、よりクッション性が高く、エネルギーリターンを得られるシューズになっています。エリートランナーだけでなく、一般のランナーもその恩恵を受けられるはずです」
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