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ランニングを通して「PDCA」を学ぶ。
2019.07.22
Daisuke Watanabe
渡邊大介
1982年生まれ。サイバーエージェント社にて広告企画、新規事業、人事責任者を経て、リクルートとの合弁会社「ヒューマンキャピタルテクノロジー」起ち上げ、経営に参画。スモーカー兼ワーカホリックから突然ランナーに転身。仕事の傍らロングディスタンスをメインとしたトレイルランニングに没頭し、年間20以上のレースに参戦。仕事とスポーツ活動の両立を目指すビジネスアスリートチーム「DOUBLE SURVIVOR(ダブサバ)」部長。フルマラソンベストは2時間47分(勝田全国マラソン2019)。
最近会社の会議においてふと、「PDCA回せるやつって、少ないよね」「PDCA回せるのって相当仕事ができる人だよね」という話になりました。
我々はパルスサーベイという、いわゆるHRテクノロジー(Geppoのいう従業員のコンディション変化発見サービスを提供しています)を生業としており、安易に「PDCAを回そう」と言ってしまいがちなのですが、日々の仕事の中でPDCAをきちんと回せている人は驚くほど少ない。
難しい理由はいくつもあります。
●そもそもPLANする仕事に関与できない
●DOのスピードが遅い
●CHECKするべきツールがない
●改善ACTIONを討論する時間がない
●ステークホルダーが多くて、PDCAサイクルの責任の所在が明確でない
上記などの理由により、「PDCAサイクル」を回すことは非常に困難になっていると思うのです。
さて、ランニングの話です。皆さんはランニングのPDCAを回せているでしょうか。具体的には、
●練習の企画(計画)は立てていますか?
●立てた企画(計画)をきちんと実行していますか?
●実行したトレーニングをきちんと記録し、振り返りをしていますか?
●振り返った内容を元に、次のPLANに活かしていますか?
「ランニングは趣味だからそこまでする必要ないでしょ」という意見もありますが、「サブフォーしたい!」「サブスリーしたい!」「ウルトラマラソン完走したい!」という目標があり、そのためにトレーニングをするのであれば、きちんとPDCAを回したほうが目標達成に近づきますし、何より仕事につまがる「PDCA筋力」をトレーニングできると思うのです。
ランニングは個人競技です。一方で、仕事の多くはチームで行われます。関係者が多ければ多いほど、サイクルを回すことは困難になります。「7つの習慣」ではありますが、「インサイド・アウト」です。他者を巻き込む前に、自分自身でPDCAを回せるかどうか。ステークホルダーが自分しかいない状態でPDCAサイクルが回せなければ、チームでの仕事においてPDCAを回せるわけがありません。
ということで、ランニングを通してPDCAを回す練習をしてみましょう。
■TrainingPeaksでPDCAサイクルを回す
さて、皆さんはTrainingPeaksというアプリケーションをご存知でしょうか。トライアスリートを中心にトレイルランナーでも活用する人が増えてきているトレーニング管理アプリで、僕の周りでもトレイルランナーの村田くんや、トライアスリートの菊池くんが活用していて、その影響もあり僕も活用しています(具体的な活用方法は他の記事に譲ります)。
本アプリケーションでは週単位でトレーニング企画をすることができ、実際それが実行されたかどうかを検証する事ができます。
僕の場合は日曜日の夜にその週のトレーニングの振り返りを行い、翌週のトレーニング企画を行うのですが、この時間は非常に貴重な時間で、最近はブログでもその内容をアウトプットするようにしています。
特にこのアプリケーションではTSS(トレーニングストレススコア)という体力の消耗度指標をベースにプランニングをしており、こういったプロセスを通して培われた感覚は仕事でも有用なように感じます。
■ランニングアビリティ測定でそのPDCAサイクルが正しいか検証する
またそのPDCAサイクル自体がなんのためにまわしているのか?というと、ランナーの場合はだいたい「もっと速く(強く)走れるようになるため」だと思います。
そうした意味で、定期的にランニングアビリティ測定を受けてみて、自分が行っているトレーニングサイクル(PDCAサイクル)が、きちんと自分の目的、目標達成に対して有益に働いているか、をチェックしてみましょう。
ランニングアビリティ測定が良いのは、いつ受けても外部環境は一定である、ということです。フルマラソンであれば、レースによってコースは異なりますし、天候も異なります。そのような外部環境が異なれば、当然レースパフォーマンスも影響されてくるのは自明。
そのような不安定な環境化では、実際トレーニングが効いてるかどうかを検証するのは心もとないわけで、そういった意味でランニングアビリティ測定は有用です。
僕は原宿のスポーツサイエンスラボを応援しているのでご紹介しておきますが、聖蹟桜ヶ丘のTREATさんや他のジムやショップなどでも計測できるところはあると思うので、ぜひ利用してみてください。
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