NIKE<ナイキ>が、13人のトップアスリートと夢のプロダクトを構想する「A.I.R.」プロジェクトを発表。キプチョゲが描いたモデルも。
NIKE<ナイキ>は、最先端のデザインツールとクリエイティブなスタッフ、そして13人の世界最高峰のアスリートからなるチームを結成して、制約をつけずに、未来の可能性を描くプロダクトを構想するプロジェクトを実施した。
ルールはたったひとつ、ビジョンの中心に<ナイキ>を象徴するイノベーションである“ナイキ エア”を据えること。その結果、未来を感じさせる大胆なフットウェア コンセプトからなるコレクションが誕生し、プロジェクトは「A.I.R.(Athlete Imagined Revolution)」と名付けられることに。
A.I.R.のプロセスは主に2つのフェーズから構成されているが、まずは無限の創造性を具現化するためにアスリートの声に耳を傾け、アスリートの真実を知ることからスタート。アスリートが何を考え、感じ、最高のパフォーマンスを発揮するためのデザインについて、アスリートの感情まで踏み込んで理解することから始まった。そして、アスリートひとりあたり数百ものイメージを作成し、アスリートとともにデザインをさらに磨き上げ、フォルムや質感、素材感、色彩のイメージなどをブラッシュアップしていく。
それをフットウェアデザインへと落とし込んでいくのが次のフェーズとなる。エアのどのような解釈が未来のプロダクトで形になる可能性があるかを考え、手描きスケッチなどの伝統的なデザイン手法に加えて、没入型3Dスケッチやコンピュテーショナルデザインなど、<ナイキ>が駆使するあらゆる高機能ツールも取り入れられ制作。<ナイキ>社内の生産施設を活用し、わずか数時間で出来上がった実際のサンプルシューズをあらゆる角度から検証し、即座に改良を加えていく。新しいテクノロジーによって、創造できるスピードと正確さはこれまでにないものになっているという。
「A.I.R.」は、先鋭的な想像力と熟練した職人技に、新しいテクノロジーとデジタル機能を掛け合わせたもので、まさに伝統と革新が融合したなかで生まれた種子と呼べるもの。今回発表された13人のトップアスリートとともに構想される「A.I.R.」のコンセプトは、エアの無限の可能性を垣間見せてくれたが、まだまだこれから生み出されていくパフォーマンス フットウェアの進化に期待していきたい。
史上最強のマラソン選手であるエリウド・キプチョゲは、あからさまにテクニカルなものから控えめで、自然主義的なものへの連続性を見せるデザインに惹かれたという。エアクッショニングは「しっかりと踏み込めば、より多くの効果が得られる」と信じるキプチョゲは、絞り出した樹液のようにも見える、張りのある繊維を加えたビジブルエアユニットを前足部に採用。面取りされたかかとのゆりかごのような構造は、アルファフライシリーズの開発に貢献した彼の細かな意見に着想を得ている。
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