Allbirds, 2022-2023 New Collections for Running
地球に優しいだけじゃない
走りやすいだけでもない
それがAllbirdsのランニングコレクション!
展開する各プロダクトにカーボンフットプリント(商品やサービスの原材料調達から廃棄に至るまでのライフサイクル全体を通して排出される温室効果ガスの排出量をCO2に換算して、商品やサービスに分かりやすく表示すること)の数値を明示するなど、地球環境に配慮した製品づくりが高い評価を受けるAllbirds(オールバーズ)。日本でも2020年の進出以来、良好なセールスを記録しているのはご存知の通り。そんなオールバーズだが、ここ数シーズンはランニングカテゴリーにも注力することで、ランナーから高い支持を得ることに成功。着実にシェアを拡大している。そう、オールバーズのランニングコレクションは、地球に優しいだけでなく、機能性の高さも注目すべき存在となっているのだ。
オールバーズの秋冬最新モデルを、ランナー目線でピックアップ。
オールバーズでシニアプロダクトディレクターを務めるジェームズ・コノリー氏は、「オールバーズは、2021年には前年比で12%のカーボンフットプリントを削減することに成功しました。主に環境責任のあるエネルギーと再生可能素材の見直しによる貢献です。ニュージーランドにてウール産業に携わる500近い企業や従事者との連携を深め、再生型農業によるウールの生産についても着実に進行しています。工場での生産効率を高め、再生エネルギーを使用し、輸送には飛行機でなく船舶を使うなど、できる限りの企業努力を進めています」と語り、2030年にはカーボンフットプリントをほぼ「ゼロ」にするという大きな目標を持つなど、地球環境に対する配慮に関しては、フットウェア業界のトップランナーである。
そんなオールバーズだが、2020年にパフォーマンスランニングモデルである「Tree Dasher(ツリー ダッシャー)」をリリースし、ランニング業界に参入すると、続々とランニングシューズのバリエーションを発表。このカテゴリーにおいても確固たるポジションを築くことに成功している。そして、2022秋冬シーズンにおいても魅力的なランニングプロダクトが数多くラインアップされたが、特に注目したいのが「Wool Flyer Mizzle(ウール フライヤー ミズル)」と「Trail Runner SWT Mizzle(トレイル ランナー SWT ミズル)」であり、どちらのプロダクトも柔らかくて快適なZQメリノウールのアッパーを、エコパスポート認証(OEKO-TEX)フッ素不使用の撥水シールドでコーティング。このPuddle Guardにより、雨の日でもシューズ内部はドライにキープされるのである。
「走ればわかるさ!」
南井編集長のウエアリングインプレッション。
編集長・南井正弘によるウエアリングインプレッション「走ればわかるさ!」。今回は、オールバーズの最新モデルである「Wool Flyer Mizzle」と「Trail Runner SWT Mizzle」をレビューする。
オールバーズ最速モデルに撥水シールドをプラス!
「Wool Flyer Mizzle」は、オールバーズのランニングコレクションにおける最高のパフォーマンス性能を誇る「Tree Flyer」をベースに、柔軟性に優れ、快適な履き心地のZQメリノウールのアッパーを、エコパスポート認証(OEKO-TEX)フッ素不使用の撥水シールドでコーティング。このPuddle Guardにより、雨の日でもシューズ内部はドライにキープされるというベネフィットをプラスしたプロダクトだ。
安定性と反発性を高次元で兼ね備えたミッドソールに採用されたスウィフトフォーム、あらゆる路面で高いグリップ性を発揮するアウトソールといったスペックはそのままに、悪天候にも耐えうるアッパーに変更されたのは嬉しいところ。
まず足を入れてみると、前足部は「Tree Flyer」と比較すると若干タイトな印象。これは「Wool Flyer Mizzle」に用いられたZQメリノウールの方が「Tree Flyer」に使用されているユーカリ素材のメッシュよりも伸縮性がないためだが、窮屈な感覚はない。走り始めると、反発性に優れたスウィフトフォームのおかげで、無理なくペースアップでき、自分レベルのランナーではkm/5分40秒~5分20秒が最適なペース。「Tree Flyer」同様に、ペースアップした際も、履き口の内側に凸状のパッドが入れられていて、踵が抜ける心配もない点は嬉しい。日課である6kmランを走り終える頃には前足部のタイトな感覚は無くなっていた。
そして、「Wool Flyer Mizzle」の最も大きな特徴である撥水シールドは、悪天候時にもオールバーズのランニングシューズで走りたいというユーザーにピッタリの仕様である。「Tree Flyer」は、2022年夏の個人的なヘビーローテーションアイテムとなったが、自分の選んだカラーがBlizzardという白系の汚れが目立ちやすい色だったために、天気予報を気にしたが、この「Wool Flyer Mizzle」なら心配なし。雨をしっかり弾くだけでなく、汚れも付着しにくいので、ちょっとした雨の日なら気にせず履くことができる。
Wool Flyer Mizzle
価格:22,000円(税込)
サイズ:25.0~28.5cm
カラー:Hazy Indigo, Hazy Lime
カーボンフットプリント:10.29kg CO2e
「Wool Flyer Mizzles」は、速めのペースでのランにマッチする反発性と弾力性、悪天候に対応する撥水性を兼ね備えることで、肌寒い雨の日でも走りたくなる1足。自然由来の撥水シールドが、シューズ内部をドライに保つ。
悪天候にも対応するトレイルモデル!
「Trail Runner SWT Mizzle」は、オールバーズ初のトレイルモデルとしてリリースされた「Trail Runner SWT」のアッパーを、撥水性に優れたZQメリノウールへと変更されたプロダクト。「Trail Runner SWT」の方は街でも山でも履いて走っているが、ゆっくりペースでのランやハイクにピッタリなスペックで、多方向の4mmラグのアウトソールパターンは、悪路でも高いグリップ性を発揮。カラーリングもデザインも独創性が高く、アウトドアウェアとの相性もよいので、ライフスタイルシーンでも活躍してくれた。「Trail Runner SWT Mizzle」は、そんなプロダクトに撥水シールドをプラスし、悪天候にも対応してくれるということなので、天候に関係なくアウトドアアクティビティを楽しみたいというユーザーにピッタリな1足だと思う。
まず足を入れると、「Wool Flyer Mizzle」とは対照的に、前足部のゆとりが感じられる。決して緩くはないが、フィット感にこだわるなら通常よりも少し厚手のソックスを履いた方がいいかもしれない。一体型のアッパーはフィット感が高く、特に履き口部分は適度な締め付け感があって、快適な履き心地。走り始めると若干重さを感じるが、しばらくするとあまり気にならなくなる。これは前述のようにフィットのよさが関係しているだろう。
今回もトレイルモデルのテストの定番コースにしている青梅丘陵のハイキングコースを6km走ったが、アウトソールは落ち葉で敷き詰められた登山道、岩の上、木の根といったあらゆるタイプの路面に対応し、上りも下りも問題なく走ることができた。いつも通り矢倉台で折り返し、青梅駅方面に戻る途中にまあまあ強い雨に降られたが、撥水シールドのアッパーのおかげで、シューズ内部に浸水することなく、足が濡れなかったのは有り難かった。ちなみに、このシューズはトレイルランニング対応モデルであるが、100kmや100マイルといった長距離レースのために開発されたプロダクトではない。日々のランニングアクティの一環として、「トレイルを走ったり、歩いたりしたい!」というユーザーにピッタリな1足である思う。
Trail Runner SWT Mizzle
価格:20,000円(税込)
サイズ:25.0~30.0cm
カラー:Hazy Indigo, Thrive Teal
カーボンフットプリント:12.91kg CO2e
「Trail Runner SWT Mizzle」は、自然由来の撥水シールドPuddle Guardをアッパーに施すことにより、雨天にも対応するトレイルシューズ。悪天候時にもアウトドアアクティビティを楽しみたいユーザーにピッタリな1足となっている。
定番モデルの防水バージョンや
高機能とスタイリッシュなデザインを
融合したランニングアパレルも見逃せない!
ベーシックデザインの防水バージョン
にも要注目!
アイコニックなシューレースホールが印象的なオールバーズのランニングコレクションにおけるベーシックモデルにも、ZQメリノウールのアッパーに天然由来の撥水シールドを施した、雨天に対応するバリエーションが登場。「Wool Dasher Mizzle」は、冷たい雨の中でも足をドライで快適に保つことが可能で、悪天候を言い訳にすることなく、どのような状況でも走り続けたいと考えるランナーに最適な1足となっている。
Wool Dasher Mizzle
価格:19,000円(税込)
サイズ:25.0~29.0cm
カラー:Natural Black, Hazy Beige, Hazy Lime, Thrive Teal
カーボンフットプリント:12.9kg CO2e
スタイリッシュで地球環境に優しい
オールバーズのアパレルコレクションは
機能性も高いレベルを追求!
オールバーズのプロダクトラインアップにおいて、フットウェアコレクションと同様に評価を高めているのが、アパレルコレクション。今回は「Performance Quarter Zip」と「Wool Performance Jogger」の2アイテムをライフスタイルシーンやランニングシーン、アウトアドアアクテビティで実際に着用した。
どちらのプロダクトもテンセル リヨセル48%、リサイクル・ナイロン30%、ZQメリノウール18%、エラスタン9%の混紡素材を使用しており、素肌に直接着ても優しい肌触り。ウール混素材というと「チクチクする」といった印象があるかもしれないが、この素材ではその心配は無用。長時間着用しても快適な着心地を失わない。そして、日課としている6kmランの際にも着用したが、汗をかいても素早く乾燥させてくれるので、走り終わってしばらくすると肌にふれる面もサラッとしている。また、ポリエステル100%の吸汗速乾素材では汗冷えを起こすこともあるが、この混紡素材では汗冷えしにくいのも嬉しいところ。一度着るとずっと着ていたいと思えるトップスとボトムスで、ランニングから日常生活までシームレスに活躍してくれるはずだ。
Performance Quarter Zip
価格:12,500円(税込)
サイズ:XS~XL
カラー:True Navy, Natural Black, Hazy Cocoa, Hazy Pine, Thrive Teal
カーボンフットプリント:21.20kg CO2e
Wool Performance Jogger
価格:15,000円(税込)
サイズ:XS~XL
カラー:True Navy, Natural Black, Hazy Cocoa, Hazy Pine, Thrive Teal
カーボンフットプリント:23.05kg CO2e
INFORMATION
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