Saucony OUTRUN YOURSELF Part.1
いままでの自分を超えるためのシューズ!
編集長 南井正弘が語る
サッカニーの過去、現在、未来。
世界有数のランニングカンパニーとして、その地位を確立しているサッカニー。日本でも長きに渡り愛されてきたブランドだ。そんなサッカニーを40年以上前から注目していた南井編集長が、同ブランドの過去、現在、未来を語った。
世界有数のランニングカンパニーとしての地位を築いたサッカニー。
サッカニーは、1898年にペンシルベニア州カッツタウンで創業した、世界で最も古い歴史を誇るスポーツブランドのひとつ。創業当時の工場そばのSaucony creek(サッカニー クリーク)がブランド名の由来であり、創業から12年が経過した1910年には、川の畔にある2つのレンガ工場で、日産800足のシューズを製造するほどに成長していた。そんななか、同社は陸上選手の成績向上のために1足のスパイクを開発する。それがTHE 7446 SPIKEであり、このシューズを出発点にサッカニーは数々のスポーツシューズを開発していくこととなる。
1970年代に入り、アメリカを始めとした先進国では走ることがJOGGING(ジョギング)としてブームとなり、1980年代になると日本でもサッカニーは展開されることとなったが、その当時の日本では輸入代理店であったスポットビルト アジアに倣い、雑誌POPEYEを始めとした各メディアも<ソーコニー>と表記した。この頃の主力品番であるホーネットやトレーナー80といったシューズは、ランナーのバイブルと崇められたRUNNER’S WORLD(ランナーズワールド)誌のシューズレビューで最高評価のFIVE STAR(五つ星)を獲得することに成功。ランニングシューズ業界において確固たるポジションを築くことに成功したのである。この当時中学生だった自分にとって、ブルー/ホワイトのアッパーに幅広のヘリンボーンアウトソールを組み合わせたホーネットは憧れの的だったものの、月の小遣いが3000円だった中学生には高嶺の花だった。
1981年にはサッカニーを象徴する特徴的なトライアングル ラグ パターンのアウトソールを採用したジャズが誕生。この三角柱を敷き詰めたアウトソールは、高いグリップ性と推進力を両立することで高い注目を集めた。1984年発売のDXNトレーナーは、ミュンヘン五輪の男子1500mの銅メダリストで、1983年のニューヨークシティマラソンで優勝しているロッド ディクソンのフィードバックを活用して誕生した1足で、トランポリンで跳ねるような反発力が大きな特徴だった。
正直言うと、1981年から1987年の高校、大学時代は、このブランドのことを忘れていたが、大学を卒業してスポーツシューズの会社に就職すると、再びサッカニーを度々目にすることになる。いくつかの取引先でネイビーブルーのいかにも安定性のよさそうなランニングシューズが展開されており、良好なセールスを記録していた。それがアメリカ東部のメイン州パンゴアで製造されていたコライジャスであり、しばらくするとコライジャスは渋カジと呼ばれた日本独自のアメリカンカジュアルファッションに取り入れられることで、その人気に拍車が掛かった。この当時、シャドウやジャズといったモデルも渋カジで着飾った若者の足元を飾っていたのは懐かしい思い出である。
2007年の11月以降、現在までほぼ毎日走るようになったが、そうなると自ずとサッカニーのランニングシューズの存在が気になることに。これまで200以上のレースに参加してきたが、海外レースに出走すると同ブランドの着用率の高さに気付いた。特にサブ4やサブ3.5よりも速いランナーの着用率において、サッカニーが上位にあるのだ。昨年末のカリフォルニアインターナショナルマラソンでは、エンドルフィン シリーズを始めとしたサッカニーのプロダクトを履くランナーを数多く見つけることができ、ざっと見渡す限り2位の着用率。ちなみに3位とはかなりの差があった。
現在のサッカニーは世界有数のランニングカンパニーとして、確固たる地位を築くことに成功しており、パフォーマンスのレガシーを基盤に業界最高レベルのランニングシューズ、ランニングアパレルをランナーに提供している。独自のアプローチで開発されたincrediRunフォームを使用した最新レーシングモデルであるエンドルフィン エリート 2の例が顕著だが、サッカニーは今後も我々の想像を超越した、他の追随を許さない独自性にあふれたプロダクトをリリースし続けていくだろう。これからの展開も本当に楽しみである。
2025 SPRING&SUMMER RECOMMENDED MODELS
2025年春夏のリコメンドモデル。
さまざまなレベルやタイプのランナーに対応する豊富なラインアップを誇るサッカニー。そのなかでも特に注目を集める5モデルをピックアップ。デイリーランからレースシーンまで、あらゆるシチュエーションにマッチした1足を選ぶことが可能だ!
ENDORPHIN ELITE 2
従来にないレベルのエネルギーリターンを実現!
ミッドソールに全く新しいincrediRunフォームを使用した、サッカニーのレーシングシューズにおける最高峰モデル。驚くほど柔軟なincrediRunフォームは、これまでにないレベルのエネルギーリターンとクッション性を兼ね備えており、中足部に柔軟性を高めるスロットの入ったフルレングスカーボンファイバープレートを内蔵。ニットとメッシュを組み合わせたアッパーは、フィット性と通気性を高レベルで追求し、アウトソールにはどんな路面でも優れたグリップ性を発揮するPWRTRACラバーを採用している。
「エンドルフィン エリート 2」¥42,900(税込)
ENDORPHIN PRO 4
世界中のランナーに愛されるレーシングモデルの第4弾!
エンドルフィン プロ 4は、スタートからゴールまでスピードと快適な走行感をキープしたいランナーに最適なスーパーシューズの第4世代。超臨界プロセスで成形され、エネルギー効率を高める最高級のPWRRUN HGフォームの上層と、耐久性に優れたPWERUN PBを組み合わせることで、足元に弾むような弾力性をランナーに提供。Speedrollテクノロジーと、独自の形状に改良された最も硬度のあるフルレングスカーボンファイバープレートの組み合わせが、よりクイックな着地から蹴り出しまでを実現した。アウトソールには優れたトラクションと耐久性を実現するXT-900を用いている。
「エンドルフィン プロ 4」¥33,000(税込)
ENDORPHIN SPEED 4
デイリーランからレースシーンまで幅広く対応する1足!
エンドルフィン スピード 4は、サッカニーを代表する機能であるSpeedrollテクノロジーの根幹となるプレートを、カーボンファイバー製ではなく、あらゆるレベルのランナーが扱いやすいナイロン製とし、より汎用性のある設計としている。PWERUN PBフォームは、pebaフォームを独自のビーズ状に加工し、耐久性と安定性に優れ、走行距離を蓄積しても高い反応力と弾力性を維持してくれる。アウトソールはトラクション性能を犠牲にすることなく、軽量で耐久性に優れたXT-900カーボンラバーを格子状にデザイン。こうしたスペックを融合することで、トータルバランスに優れた1足となっている。
「エンドルフィン スピード 4」¥26,400(税込)
RIDE 18
サッカニーを代表するニュートラルモデル!
ライドシリーズは、着地時に極端な脚の倒れ込みの心配がないニュートラルランナーに向くランニングシューズシリーズ。第18弾となるライド18は、ミッドソールに優れたクッション性と耐久性を提供する、サッカニーの誇る先進的なビーズフォームであるPWRRUN+を採用。ライドシリーズがデビューして20年以上の歳月を経て、ライド18は、これまでで最も快適で反応に優れたプロダクトとなっている。アッパーは快適なフィット感を提供してくれるエンジニアードメッシュを採用し、アウトソールは、かかとからつま先までXT-900を配し、保護性と耐久性が従来モデルよりも向上している。
「ライド18」¥22,000(税込)
GUIDE 18
快適性と保護性を高いレベルで両立した!
ガイド18は、最大限のクッション性を備えたトレーニングシューズ。快適性とプロテクションを追求すべく開発され、柔軟かつ反応性に優れたクッション性のあるPWRRUNフォームと、標準の中心線を維持し、サイドウォールの高さを上げて足を中央に保つ独自のセンターパステクノロジーの組み合わせに、蹴りだしの軽快なロッカー形状のアウトソールを用いることで、クラス最高の足元体験を提供するデイリートレーナーとなった。アウトソールの一部には耐久性の高いトラクションを有するXT-900カーボンラバーを採用することで、長時間快適な走り心地を堪能することが可能となったのである。
「ガイド18」¥21,450(税込)
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INFORMATION
丸紅コンシューマーブランズ株式会社 サッカニー担当
TEL:03-6838-9683
https://saucony.jp