Runners Pulse

120年以上の歴史を誇る最古のアスレチックブランド「SAUCONY（サッカニー）」から、いよいよカーボンプレートを搭載した初の厚底ランニングシューズ「ENDORPHINE PRO（エンドルフィンプロ）」がデビューを果たす。

本国・アメリカでは、急遽６月に先行発売が決まったものの予約販売分が即完売となるなど、かつてないほどの反響となり、話題となっているこのシューズ。

２月の五輪選考会で着用し、初のマラソンレースにもかかわらず２位となって、見事オリンピック代表となったサッカニーアスリートのモリー・サイデル選手は、「マラソンランナーが求め得るもの全てを与えてくれた最高のシューズ」と称賛。また、同じくサッカニー契約ランナーのジャレッド・ワード選手も、「気が付いたら勝手に足が前に前に進んでいく。こんなに楽しい感覚は初めてだ」など、そのポテンシャルを大きく評価している。実際にエンドルフィンプロを履いたアスリートのほとんどがパーソナルベストを更新するなど、その実績はすでに折り紙付きだ。

では、機能面のポイントはどこになるのか。まず、最大の特徴であるカーボンプレートは、フルレングスでミッドソールの間に挟み込み、クッション材とあいまって踏切板のような役割を果たし高い反発力を生む。さらに、プレートの先端をS字に屈曲させることで、着地時の衝撃を推進力へと変換させやすくなっているという。この“スピードロールジオメタリー”と呼ばれる、「クッション性」、「反発性」、「カーボンプレートのS字構造」という3要素が三位一体となって、驚異の推進力を生むということだ。