リサイクル可能なランニングシューズも公開。SALOMON(サロモン)独自のサスティナブルプログラム「PLAY MINDED PROGRAM」を発表。
トレイルランニング、そしてウィンタースポーツ用品のトップブランドであるSALOMON(サロモン)が、先日「Play Minded Program」という新たな取り組みを発表した。これはアウトドア事業を展開するサロモンが、近年叫ばれる持続可能な世界を考慮してビジネスに取り組むことと、その際に短期から中長期にわたる目標を設定することを表明するもので、4つの具体的な目標からなっている。サロモンのファンはもちろん、アウトドアを愛する多くの人々へ、サロモンが企業としての取り組みをより見えるように立ち上げたプログラムだ。
その4つの具体的な目標とは、
・Protecting the Playground~アウトドアを愛する人たちのフィールドの保護
・Producing more sustainable Toys~サロモン製品の製造における持続可能性の向上
・Educating the Players~アウトドアスポーツを楽しむ人たちへの教育
・Caring for the Playmakers~製品開発に貢献する人たちへの配慮
となっている。
そこには、CO2排出量の削減や廃棄物のリサイクルと再利用の具体的な目標などとともに、100%の資源循環に向けた一歩となる、リサイクル可能なコンセプトシューズが発表されている。サロモン本社のあるアネシー・デザインセンターで研究開発された、ロードレース等を想定した完全リサイクル可能なパフォーマンスランニングシューズが、この最初の写真のシューズである。
使用する素材のライフサイクルを長くすれば、それだけ環境へ与える負荷が少なくて済む。そのための研究を重ね、独自の技術を盛り込んだ全く新しい構造で、アッパーもソールも全てがTPU(熱可塑性ポリウレタン)を使用したコンセプトシューズが誕生。もちろん、機能や性能を犠牲にすることがないシューズとなっているのは言うまでもない。そして寿命を迎えたこのシューズは、裁断され、新しい素材を配合した後に、スキーブーツのシェルへ生まれ変わっていくという。世界最大のスキーブーツメーカーとしての顔を持つサロモンらしいサイクルだ。
ただし、現時点ではまだ構想に過ぎないということだが、このシューズはそうした目標への取り組みの一歩目となり、こうしたコンセプトを取り込んだランニングシューズを2021年に発売することを目標としている。そしてミュンヘンにオープンする新たなブランドストアで披露される予定ということだ。
現在、様々な企業がそれぞれ環境に配慮した取り組みを表明しているが、自然を相手に、自然で遊ぶ文化を発信していくリーディングカンパニーのサロモンだけに、その取り組みには多くの注目が集まっている。プログラム詳細は下記ウエブサイトに掲載されているので、興味のある方はぜひご覧いただきたい。
INFORMATION
サロモン コールセンター
TEL:03-6631-0837
プログラム詳細:https://www.salomon.com/ja-jp/sustainability