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SPECIAL

Onの創業モデルが最新テクノロジーを装備してフルモデルチェンジ!

2023.03.02
MASATAKA NAKADA(stuh)
MASAHIRO MINAI

On<オン>のCloudsurfer(クラウドサーファー)といえば、2010年にリリースされた<オン>の創業モデル。CloudTec(クラウドテック)による「ソフトな着地とパワフルな蹴りだし」「雲の上の走り」で数多くのランナーを魅了することに成功した。登場から13年、Cloudsurferは新たなテクノロジーを装備することで、全く新しいシューズへと生まれ変わった。そんなブランニューモデルを南井編集長が最速レビューする。

 

<オン>の「Cloudsurfer」とは?

<オン>はデュアスロン(自転車とラン)で3度世界チャンピオンに輝き、トライアスロンの最高峰であるアイアンマンレースで何度も勝利を収めたオリヴィエ ベルンハルトが、現役時代に何度も悩まされた脚の怪我を他のアスリートに経験してほしくない、それに加えて従来のシューズでは得られなかった、完璧なランニングセンセーションを実現したいという強い意志からプロダクトの開発をスタート。キャスパー コペッティとデビット アレマンがオリヴィエの考えに賛同し、3人は共同創業者として2010年1月、チューリッヒにてスポーツブランドの<オン>を創設。<オン>最初のプロダクトとして誕生したのが、Cloudsurferである。人間工学を研究し、アウトソールの適切な箇所に空洞を設けたテクノロジー、CloudTecは、着用者に「ソフトな着地とパワフルな蹴りだし」と「雲の上の走り」を提供。これまでにない走り心地で着実にランナーからの支持を得ることに成功した。これ以降プロダクトラインアップを充実させた<オン>は、世界で最も成長率の早いランニングブランドとなり、業界で確固たるポジションを築くことに。創業モデルのCloudsurferは、リバウンドラバーと呼ばれるCloudTecのバリエーションでも最初期のスペックを継承しつつ、機能性をモデルチェンジのたびにアップさせていったが、2023年3月、全く新しいCloudTecを装備してフルモデルチェンジすることになった。

新しいCloudsurferは、次世代テクノロジーを利用し、CloudTec Phase(クラウドテック フェイズ)を開発。FEAデジタル解析ツールから研究データを分析・検証。コンピューターで最適化したCloudTecが誕生した。従来にない、革命的なクッション性とスムーズなストライドを実現する最適な構造と形状を特徴としている。Helionスーパーフォームでできた新形状のCloudTec Phaseがドミノ倒しのように次々と崩れて連動することで、画期的なローリング動作とストライドの移行を実現し、足のロール全体でスムーズなストライドと適切なエネルギーリターンを確保。この技術革新により、スピードボードを使用しない構造が可能となり、重量と無駄を省くことに成功。また、アウトソールの薄いラバーパッドは、濡れた状態でも乾いた状態でも高いトラクションと耐久性を確保する。 サポート力のある柔らかなアッパーは、カラーリングにドープ染色法を採用。この工程では、従来の染色に比べ、95%の水を節約することが可能で、地球環境にも配慮しているのである。

 

「走ればわかるさ!」
南井編集長のウエアリングインプレッション。

Runners Pulse本誌でもお馴染み、編集長・南井正弘が、注目のランニングシューズを実際に履いて、走ってレビューする「走ればわかるさ!」。今回は、<オン>のCloudsurferをピックアップした。

まず外観をチェックすると、新しくなったCloudTec Phaseに目を奪われる。Cloudsurferは、最後までリバウンドラバーの構造をキープしていただけに、若干の寂しさはあるが、早くニューテクノロジーの走り心地を体感したいという気持ちのほうが強かった。足を入れると、そのソフトな履き心地を感じる。これにはスピードボードを省略したCloudTec Phaseの構造と、材料であるHelionスーパーフォームの硬度の柔らかさが起因していると思う。また、手で持っても履いた状態でも従来モデルよりもとにかく軽く感じる。公式データでは、サイズUS8.5で245gとされているが、自分が履いたUS8をデジタルスケールで計量すると224g。他ブランドのトレーニングタイプと比較するとかなりの軽量だ。

走り始めると、従来のCloudsurfer以上に軽快な走り心地。着地から蹴りだしまでの一連の動きがクイックかつスムーズだ。スピードボードは着地安定性にも貢献していたので、それを省いたことによる安定性の悪化を懸念したが、着地時に左右にブレるより前に、前方へと足をドミノ倒しのように進めてくれるので、その心配はない。これまでの<オン>のシューズにはないレベルで足裏に接地感が伝わるのも、シューズにある程度の裸足感覚を求めるランナーには嬉しいだろう。また、この足裏感覚が確保されていることによって、急激にペースを上げたいときのリアクションにも素早く対応してくれる。アウトソールは凹型の刻みなので、アスファルトやコンクリートで最高のグリップ性を発揮するパターン。公園の土の上も走ったが、滑って走りにくいということはなかったので、日々のランニングコースに土や芝生の路面があるというランナーも、選択肢に入れても問題ないだろう。

6kmランを3度トライしたが、いずれも5分を切るペースで走るラップがいくつもあるなど、自分としては速めのペースで走ることができたが、全く無理をしなくても通常よりも速く走ることができたのは、新たに採用されたCloudTec Phaseが貢献していると思う。かつて共同創業者の一人であるキャスパー コペッティは、「リバウンドラバーを使ったCloudsurferは、ほかの<オン>のシューズと比較すると乗りこなすことはちょっぴり難しいけど、それをマスターしたときは最も<オン>らしい走り心地を体感できると思うよ!」と、チューリッヒの街で教えてくれたが、今回生まれ変わったCloudsurferは、簡単にこれまで以上の推進力をランナーに与えてくれる気がした。

 

最新技術から導き出したCloudsurfer、そのディテール。

Cloudsurferというモデル名は継承しながらも、フルモデルチェンジを果たすことで全く新しいシューズに生まれ変わった新生Cloudsurfer。<オン>の新たなスタートとも言える新作の改良点、その代表的な3点をご紹介する。

CloudTec Phase
航空宇宙やF1などで使われている最新のコンピューター最適化技術によってデザインされた新しいミッドソール形状。ドミノ倒しのように次々と崩れて連動することで、画期的なローリング動作とストライドの移行を実現、スムーズなストライドと適切なエネルギーリターンを確保した。

サステナブルな生地を使用したアッパー
サポート力のある柔らかなアッパーは、カラーリングにドープ染色法を採用することで、従来の染色に比べて95%の水の節約を達成。

スピードボードの排除と薄いラバーパッド
CloudTec Phaseの登場によって、スピードボードを使用しない構造が可能となり、重量と無駄を省くことに成功。また、アウトソールの薄いラバーパッドは、濡れた状態でも乾いた状態でも高いトラクションと耐久性をもたらす。

Cloudserfer
価格:18,480円(税込)
サイズ:(Men’s)25.0~32.0cm、(Women’s)22.0~28.0cm
重量:(Men’s)245g(26.5cm片足)
発売日:2023年3月23日(木) ※3月2日~4日の東京マラソンエキスポ会場にて、世界最速で限定323足発売。

Men’s

Creek / White

All Black

White / Frost

Flame/White(アートスポーツ限定)

INFORMATION
オン・ジャパン
TEL:050-3196-4189
https://www.on-running.com/ja-jp/

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