Runners Pulse

2022年3月31日、On（オン）史上最大のCloudパーツを用いた特許技術CloudTec®ソールを搭載した「Cloudmonster（クラウドモンスター）」が登場する。Onのランニングシューズコレクションにおける最高のクッショニングシューズの誕生だ。そんなモンスター級の履き心地を誇るクラウドモンスターを一足早く体感した。

Onがリリースする最新作の「Cloudmonster」は、
厚底シルエットも印象的だ！！！

「Cloudmonster（クラウドモンスター）」は、Onの基幹テクノロジーであり、世界特許技術であるCloudTec®を史上最大のボリュームで搭載。このことにより、Onのランニングシューズコレクションにおいて、最高のクッショニングを実現することに成功している。さらに、Onの全モデルに採用された弾力性のあるポリプロピレン製Speedboard®プレートと、前足部のロッカー形状の組み合わせにより、高いエネルギーリターンも確保した。また、ソールユニットのマテリアルには、オン独自の軽量で耐久性、耐熱性に優れたHelion®スーパーフォームを採用することで、より高いレベルのクッション性を提供してくれる。

一方でクラウドモンスターは、機能面だけでなく、その斬新なデザイン＆フォルムにも注目が集まる。これまでリリースされたOnのプロダクトにはないボリューミーなシルエットを採用しているのだ。従来以上に存在感のあるクラウドモンスターは、ランニングシーンはもちろんのこと、オフシーンにおいても足元のアクセントとして活躍してくれることは間違いないだろう。

Women’s Cloudmonster

「走ればわかるさ！」
南井編集長がクラウドモンスターをウエアリングインプレッション！！！

編集長・南井正弘によるウエアリングインプレッション「走ればわかるさ！」。今回は、Onのロードランニングシューズの最新作、クラウドモンスターをレビューする！

まず足を入れてみると、エンジニアードメッシュのアッパーは高いフィット感を保持しており、パッドの入っていない薄手のシュータンもナチュラルに足の甲に沿い、圧迫感はない。自分のサイズUS8（26.0cm）で実測値264グラムだったが、フィット感が良いこともあり、そのボリューミーなシルエットから想像するよりも軽く感じる。

立っている状態ではミッドソールの沈み込みは最小限で、安定性が良さそうだ。走り始めると、Helion®スーパーフォームからなるOn史上最大のボリュームのCloudTec®、前足部のロッカー形状が組み合わさることで、抜群のクッション性と推進力を提供してくれる。最近は二代目のクラウドストラトスの推進力の高さを気に入ってヘビーローテーションで履いているが、このクラウドモンスターも勝るとも劣らないレベルの推進力。厚底シューズというと着地時のグラつきを心配するかもしれないが、クラウドモンスターの場合、ソールユニットがアッパー部分に巻き上げられていて、足の外周をフレームのように囲っているので、着地から蹴りだしまでの一連の動作において、足がシューズ内部でブレることがなく、自然と足を前方へと運んでくれる。前述のようにソールユニットをアッパー部分に巻き上げた構造なので、外観よりもソールユニットの実際の厚み（地面から足裏）、すなわちReal Thicknessは、それほどでもないのである。

クラウドモンスターのソールユニットは、世界特許技術であるCloudTec®を史上最大のボリュームで搭載。これにより、Onのランニングシューズコレクションにおいて、最高のクッショニングを実現することに成功。ソールユニットはアッパー方向に巻き上げられ、足の外周をフレームのように囲っていることで安定性に優れ、着地から蹴りだしまでの一連の動作において、足がシューズ内部でブレることもない。

カジュアルシーンでも活躍するクラウドモンスター

Onのランニングシューズの場合、そのスタイリッシュなデザイン＆カラーリングからランニング時だけでなく、カジュアルシーンでも着用するユーザーは少なくないが、このクラウドモンスターもそういった用途に対応してくれる。そして、従来のOnのランニングシューズは、どちらかというとスリムなフォルムだったので、細身のパンツやキレイ目な着こなしとは相性がよかったものの、ワイドなボトムスやバギーシルエットのパンツにコーディネートするにはボリュームが足りなかったが、クラウドモンスターならその問題も解決。サイズアップしたミリタリーパンツetc.にもマッチし、足元にアクセントを置きたいコーディネートやストリートスタイルにもピッタリだと思う。

アッパーは部位によって編み方を変えたエンジニアードメッシュを採用し、フィット性と通気性を高次元で確保。ソールユニット前足部は、ゆりかご状のロッカー構造とすることで、スムーズな蹴り出しを実現している。アウトソールはアスファルトやコンクリートといった舗装路で最高のグリップ性を発揮するパターンだ。