ユニークかつ独自の技術を数多く発表しているOn（オン）が、また一つ先進的な素材を開発した。それが、炭素排出物から作られた新しいフォーム素材“CleanCloud（クリーンクラウド）。この革新的な素材は、オンに加えて、アメリカに本拠を構えるバイオケミカルの先進企業のLanzaTech（ランザテック社）と、オーストリアに本社を置く、高機能プラスチック研究における世界有数の革新的な企業であるBorealis（ボレアレス社)との共同事業によって開発され、今後オンのランニングシューズに使用されていくとしている。
この新たなサスティナブルなフォーム素材“CleanCloud”の開発によって、オンはこれまでの石油ベースなシューズ開発から脱却して、シューズのアウトソールに炭素排出物を採用した初めての企業になる。もちろん将来的にはシューズの他の部分やシューズ以外の製品にも使われる予定で、温室効果ガスの排出量の削減を重要なイノベーションの目標としているオンにとって極めて重要な発表となった。
オンは、全社的な目標を、現在EVAフォームで製造されている全てのアウトソールを“CleanCloud”からできたEVAフォームに置き換えることとし、これは「Cloud（クラウド）」ファミリーや「THE ROGER（ザ ロジャー）」シリーズなどのライフスタイルコレクションの一部が対象となるという。
ランニングシューズ業界において革新的な企業として知られるオンは、今後も持続可能な素材開発のパイオニアとして事業を継続していくとしており、その進化に注目していきたい。
