知っているようで意外と知らない進化を続ける機能性タイツのこと。ランナー2人がC3fitの機能性を体感!
ここ数シーズン、人気上昇のランニングウェアが存在する。それがタイツ。長い歴史を誇るロングタイツはもちろんのこと、ここ数シーズン、ハーフタイツもポピュラーな存在となっている。ここでは、ランナー2人に機能性タイツの代表的な存在であるGOLDWIN<ゴールドウイン>のC3fitをトライ。その機能性の高さを体感してもらうとともに、南井編集長がその感想を聞いた。
タイツがもたらす、いい効果。
ひと言でタイツといっても、さまざまな種類が存在する。最も一般的なのは、防寒のために着用するロングタイツ。一方で、近年ランナーから注目を集めているのは、段階着圧や膝などのサポート性能をプラスした機能性タイツ。Goldwinブランドが展開するC3fitは、そのカテゴリーにおいて、最も著名なブランドのひとつである。今回C3fitのタイツをトライしてくれたのは、学生時代に青山学院大学陸上競技部 長距離ブロックに所属し、現在はトレイルランナーとして活躍する田村健人選手と、早稲田大学競争部時代に800mを専門とし、現在もランニングをライフスタイルの一部とする山沢紗羅さんだ。
―現在のランニングシーンでは、レース時のハーフタイツを始めとしてタイツはかなりポピュラーな存在となっていますが、学生時代はタイツで走ることはありましたか?
山沢紗羅さん(以下山沢):私はタイツが今のように一般的となる、ど真ん中の世代とは言えませんが、大学の3年や4年になったころ、レースでハーフタイツを履く選手が急速に増えたのを覚えています。私自身は試合のときにハーフタイツを履くことは無かったですが、練習のときにはロングタイツを履いていました。
―当時履いていたロングタイツは、防寒のためのタイツで、段階着圧や身体の部位のサポート機能とかは採用されていなかったですよね? もしくはそのような機能が採用されていても、エリートランナーはあまり意識していなかった気がします。
「タイツはどちらかいうと寒さ対策のイメージでした」(山沢紗羅さん)
山沢:そうですね。当時は寒さ対策のためや、部で支給されたからといった理由で履いていて、タイツにサポート性を始めとしたさまざまな機能があるとは、あまり思っていなかったです。
―反対に市民ランナーは、タイツの機能性に今以上に注目したというか、お守りのように頼った時代があって、こぞって段階着圧やサポート機能を採用したタイツをマラソンのときに履いていました。その頃はいまと違ってロングタイツが主流でした。
田村健人選手(以下田村):自分の世代もそうですね。試合のときはランパン&ランシャツ一択といった感じでした。最初に「レースのときにハーフタイツで走るんだ!」と驚いたのは藤原新選手で、そのあとに国内外の著名なランナーもハーフタイツを履いて優秀な成績を収めたことで、長距離ランニングの世界でタイツがポピュラーになっていきましたよね。現在ではロードでもトレイルでもタイツの持つ機能性がランナーに理解されるようになったと思います。
―元日に開催されるニューイヤー駅伝とかは「ランパンの選手よりもハーフタイツのランナーのほうが多いのでは!?」という区間もありますね。
山沢:おっしゃる通り、ニューイヤー駅伝とかを見ると、エリートランナーにタイツの機能性が認められていることがわかります。
―青山学院の長距離ブロックの選手は、寒い日の練習はどのようなランニングウェアを着ていましたか? ナイロンやポリエスエル布帛のウォームアップジャケット&パンツとかですか?
田村:ウォームアップの上下で走ることもありましたが、よりよい動き、速いペースで走りたいときは、ウォームアップだと生地の引っかかりがあって、可動域が制限されて動きにくいので、そういったシーンではタイツを履いていました。
「段階着圧からなる適度な締め付けにより、股関節が上方向に持ち上げられるような感触がいいですね」(田村健人選手)
―今回、C3fitのタイツをトライしてみていかがでしたか?
山沢:私はロングタイツをトライしました。まず感じたのが、今まで履いていたタイツとは素材の感触が違うということです。第一印象は正直に言うと最初は硬く感じ、硬いから「股関節や膝の可動域が狭められるのでは?」と心配だったのですが、6kmを走ってみると股関節や膝のサポートがしっかり感じられました。私の脚の動きの特徴として、膝が外に抜けたり、腰が横に揺れたりといったかたちで力が外側に逃げてしまう傾向があるのですが、それを是正してくれる気がしました。思ったよりも練習を積めなかったランナーが、レース本番を迎える際に、このサポート性能は嬉しいと思います。走ったあとの疲労感が少なかったのもいいですし。あと他にはないトーンのカラーリングも気に入っています。
田村:自分はハーフタイツをトライしました。これまでハーフタイツを履くことは少なかったのですが、履いてみての感想は、着圧設計による適度な締め付けがいいなぁと思いました。この効果によって、長時間走っても疲れが最小限になる気がします。このモデルの股関節が上方向に持ち上げられるような感触、脚の動きを妨げない程よい生地の厚み、収容能力に優れたポケットといったスペックを気に入りました。
―その独特な着圧のおかげで、走行中も正しい姿勢になる気がしますよね? これは防寒目的のタイツでは実現できない特徴です。
田村:ブリーフの上から履いたのですが、窮屈な感じもなく、快適な履き心地でした。
―実は股間の部分にピンポイントでライニングが付いていて、それがあることによって、かたちがくっきりしないし、肌触りがよく長時間の着用でも快適な履き心地をキープしてくれるらしいです。今度はぜひハーフタイツを直接身に付けてみてください。ちなみにお二人ともC3fitのタイツをかなり気に入ったようですが、「ここを改良したらもっといいのに!?」といった点はありますか?
山沢:本当に着心地がよくて走りやすかったのですが、ロングタイツにもハーフタイツのようなサイドポケットや腰回りのポケットがあると嬉しいです。私は走るときはほぼスマートフォンを持って走るので。
田村:自分も想像以上に走りやすく、気に入りましたが、今回トライしたハーフタイツより、もう少し短い丈のショートタイツがあれば、走るペースやシーンによって履き分けることができると思いました。
―なるほど、シリアスランナーならではの的確な意見ですね。最後に、ランナーに向けての機能性タイツに関するメッセージはありますか?
「一度履いて走ったら、想像していたのとは異なるイメージでした」(山沢紗羅さん)
山沢:私も今回トライするまで、C3fitのタイツの機能性のイメージは想像していたのと違ったので、ぜひ一度履いて走ってほしいですね。そうすれば素晴らしさがわかると思います。
田村:最近ではランニングシューズの試し履き会は珍しくないですが、こういった機能性タイツは試す機会がなかなかないのが現状です。気軽にトライできるイベントがあればと思っているランナーは少なくないでしょう。もし、そういったイベントが開催されたら、ぜひ参加してほしいです。そうすれば、今回自分が体感したようないくつもの気付きがあるはずです。
―お二人がC3fitの機能性の高さを体感できたように、確かにこういったタイツは、実際に履いて機能性を理解すると、自分もそうですが、リピーターになりますね。今回は貴重な意見をありがとうございました。
田村 健人
プロトレイルランナー。青山学院大学 陸上競技部 長距離ブロック出身。2022年奥信濃100 50kmの部優勝。2023年、ウルトラトレイル・マウントフジKAI優勝。2024年アジア太平洋選手権日本代表。
山沢 紗羅
ランニングインフルエンサー。早稲田大学 体育会競走部 中距離ブロック出身。現役時代は800mを専門種目とし全日本インカレ等に出場。現在は会社員として働きながら、SNSを通じてランニング、マラソンの楽しさを発信する活動を行っている。
走行性能に優れたC3fitのインパクトエアータイツのコレクション。
豊富なラインアップが揃うC3fitのタイツコレクション。今回2人がトライしたのは、このモデルだ!
しっかりとしたサポート性能が嬉しいインパクトエアーロングタイツ!
C3fitのラインナップの中で、最も多くの部位をサポートするロングタイツ。腰、もも、膝、ふくらはぎをしっかり守りながらも、C3fit独自の立体設計により動きやすさを両立した一枚。発汗時も肌面のべたつきが少ない、通気性に優れたドライメッシュ素材を主素材として採用。サポート部位には、軽量・薄手のキックバックの強いストレッチ素材を使用しているので、しっかりとしたサポート効果を保持しながらも、大幅な軽量化に成功している(メンズ3<L>で約119g)。ウエストスピンドル付き。UVガード(UPF30-50+、紫外線カット率90%以上)機能付き(30%伸長時のデータ)。
Impact Air Long Tights
価格:17,050円(税込)
収容能力に優れたポケットも魅力的なハーフタイツ!
太ももの筋肉・腰まわりをしっかりとサポートするハーフタイツ。数多くのトップアスリートによる着用実績から製品化が実現した。中臀筋から骨盤にかけて強力にサポートすることで、運動時の体幹が安定。さらに、大腿四頭筋のサポートにより、筋肉の無駄なブレを抑えることでパワーロスを軽減している。サポート部位以外の太もも部分にはメッシュ素材を使用。通気性を高めて、身体から発する熱をこもらせにくくすることにも成功している。両ももの外側にはメッシュのカーゴポケットを配しており、トレイルランニングやロングレースのときに、補給食などを入れておくのに重宝。また、腰回りにも3ヶ所ポケットを配置しているので、スマホをはじめ小物を多く収納することが可能。ウエストのドローコードは、肌あたりを考慮して外出しにしている。単体着用ができ、ショーツとも合わせやすいハーフ丈となっている。
Impact Air Cargo Half Tights
価格:14,300円(税込)
INFORMATION
ゴールドウイン カスタマーサービスセンター
TEL:0120-307-560
https://www.goldwin.co.jp/