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COLUMN

「On Track Nights: MDC」は、『はじめまして、新しい陸上です。』 を具現化した革新的なイベントだった!

2024.08.10
On, MASAHIRO MINAI, HIROHITO ISO
MASAHIRO MINAI

「On Track Nights: MDC」は、『はじめまして、新しい陸上です。』
を具現化した革新的なイベントだった!

2024年7月27日(土)に大蔵運動公園陸上競技場にて開催された「On Track Nights: MDC (オン トラック ナイツ: エムディーシー)」は、On<オン>とOn アスリートストラテジー アドバイザーである横田真人氏が代表を務めるTWOLAPSが主催する「Middle Distance Circuit(以下、MDC)」と共同で実施。On Track Nightsは、「レースの概念をがらりと変える」をコンセプトに、<オン>が2023年から主催し、世界5都市で開催する、競技性とエンターテイメントが融合した型破りな陸上イベント。6都市目の開催となった今大会は、2,893名もの多くの観客が来場し、大いに盛り上がることとなった。

「On Track Nights: MDC」は、『はじめまして、新しい陸上です。』
を具現化した革新的なイベントだった!

「On Track Nights: MDC」は、観客は会場に設営された特設ブースやトンネル、さらにはインフィールドなどのあらゆる場所から近距離でレースを観戦することができ、熱狂に包まれた。屋台やDJをはじめ、火花やスモークなどの演出など、エンターテイメントも兼ね備え、まるでフェスのような雰囲気であり、会場で配布された団扇にもプリントされたキャッチコピーの「はじめまして、新しい陸上です。」を具現化。これまで各スポーツが従来にない魅力をその競技にプラスしようとさまざまな試みを行ってきたが、成功した例は決して多くなかった。しかしながら、このイベントを観戦して思ったのは、「トップアスリートのスピード感を間近で感じられる」「今回行われた800m、1000m、1500mといった距離が観戦にちょうどよい距離」だということ。特に後者は、100mや200mだと早く終わりすぎるし、5000mや10000mでは間延び感が否めないが、今回実施された距離はランナー同士の駆け引きも楽しめ、集中力を切らすことなく観戦することができたのだ。

これまで陸上競技をスタジアムで観戦したのは、100mでカール ルイスが9秒86の世界新記録をマークした1991年に旧国立競技場で行われた「世界陸上競技選手権大会」、ウサイン ボルトが9秒63の五輪新記録で100mを制した2012年の「ロンドンオリンピック」、それと何度かの「TOTOスーパー陸上」くらいと経験は少ないが、今回の大会は、陸上競技の楽しさを堪能したという意味では、それらのメジャーな大会と比べても遜色がない。「On Track Nights: MDC」は、ランナーとして参加することもできるし、スペクテータースポーツ、すなわち陸上競技を観戦することでも楽しむことができるのだ。今後も日本で開催することを切に願う。

「On Track Nights: MDC」は、『はじめまして、新しい陸上です。』
を具現化した革新的なイベントだった!

インフィールドなどランナーを間近に見られるのも、この大会の魅力のひとつだ。

「On Track Nights: MDC」は、『はじめまして、新しい陸上です。』
を具現化した革新的なイベントだった!

スタンドでも観戦することが可能。高い位置から観戦することにより、アスリート同士の駆け引きを確認することができた。

「On Track Nights: MDC」は、『はじめまして、新しい陸上です。』
を具現化した革新的なイベントだった!

会場で無料配布された団扇には、キャッチコピーの「はじめまして、新しい陸上です。」がプリントされていた。

「On Track Nights: MDC」は、『はじめまして、新しい陸上です。』
を具現化した革新的なイベントだった!

<オン>のTRY ONコーナーも開設され、クラウドモンスター 2を試し履きすることができた。

「On Track Nights: MDC」は、『はじめまして、新しい陸上です。』
を具現化した革新的なイベントだった!

シリアスなレース以外にパン食い競争のようなコミカルなレースも開催され、TV解説でおなじみの増田明美さんも参加。

「On Track Nights: MDC」は、『はじめまして、新しい陸上です。』
を具現化した革新的なイベントだった!

インフルエンサー最速決定戦と銘打って行われた1000mレースは、上野裕一郎選手(ひらまつ病院)が制した。

「On Track Nights: MDC」は、『はじめまして、新しい陸上です。』
を具現化した革新的なイベントだった!

周回毎に1名ずつが脱落するエリミネーションマイル インフルエンサー対決は、TKDよしきをゴール前で振り切り、こわだがトップでゴールした。

「On Track Nights: MDC」は、『はじめまして、新しい陸上です。』
を具現化した革新的なイベントだった!

男子1500mはOACのJesse Hunt(オーストラリア)が「3分38秒98」の記録で優勝。2位は遠藤日向(住友電工)。

「On Track Nights: MDC」は、『はじめまして、新しい陸上です。』
を具現化した革新的なイベントだった!

女子1500mはOACのMaudie Skyring(オーストラリア)が「4分07秒33」で優勝。2位は森 智香子(積水化学)。

Masahiro Minai
南井 正弘 フリーライター、ランナーズパルス編集長
1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドのプロダクト担当として10年勤務後ライターに転身。「フイナム」「価格.comマガジン」「モノマガジン」「SHOES MASTER」「Beyond Magazine」を始めとした雑誌やウェブ媒体においてスポーツシューズ、スポーツアパレル、ドレスシューズに関する記事を中心に執筆している。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」「人は何歳まで走れるのか?」などがある。「楽しく走る!」をモットーに、ほぼ毎日走るファンランナー。ベストタイムはフルマラソンが3時間50分50秒、ハーフマラソンが1時間38分55秒。
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