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COLUMN

Running Gear Council-ランニングギア評議会-
第3回「進化するブラックホール」

2024.02.24
Running Gear Council-ランニングギア評議会-第3回「進化するブラックホール」

Tim Davis ©2024Patagonia,Inc.

スポーツシューズに関連したビジネスに従事して35年になるRunners Pulseの南井編集長が、ランニングギアをマニアックに考察する連載コラム「Running Gear Council-ランニングギア評議会」がスタート。第3回のテーマは、これまでも国内外のマラソンの際に活躍してくれたPatagonia<パタゴニア>のブラックホールシリーズの進化を検証する。

自分が<パタゴニア>のブラックホールシリーズを知ったのは、2000年代初期のこと。表面がラバー処理されたシンプルな構造のダッフルバッグで、その名の通りブラックのマットなマテリアルで作られていた(グレーカラーもラインアップされていたが)。この当時はまだランニングを始める前だったので、2002年秋モデルのブラックホールを購入し、国内旅行や海外旅行の際に使用していた。手提げとしても、肩掛けとして、リュックのように背負うことも可能なこのバッグは、使い勝手がよかったが、同じ頃に購入したTUMIのキャスター付きスーツケースの快適さには抗えず、しばらくは使わない日々が続いた。

Running Gear Council-ランニングギア評議会-第3回「進化するブラックホール」

その名の通りブラック一色で、貪欲なほどの収納力を誇ったブラックホールバッグ。

Running Gear Council-ランニングギア評議会-第3回「進化するブラックホール」

2002年秋の購入で、この当時はMADE IN USA.だった。

そんな自分が再び<パタゴニア>のブラックホールシリーズを使うようになったのは、海外マラソンを年に何度も走るようになってから。TUMIのキャスター付きバッグは、その旅程の長短に合わせて3種類を持っていたが、スーツを着るようなビジネスマンには便利な意匠や内部構造も、マラソンのために海外渡航する自分には猫に小判。そこでブラックホール・ウィールド・ダッフルの最大サイズを購入した。このバッグは、まさにその名の通り、レースで着たランニングウェアからお土産まで、どんなモノも収納してくれ、本当に便利だった。そんなブラックホール・ウィールド・ダッフルも、最近はとんと出番がない。それは海外の急速なインフレと、歴史的な円安で、現地で買い物することがほとんどなくなったからだ。反対に、ここ最近、自分が最も愛用しているブラックホールシリーズは、ブラックホール・キューブ。本当に便利なバッグインバッグで、これにマラソン用のジェル、グローブ、アームスリーブ、テーピング、ゼッケン留めetc.が常備されており、これさえあれば準備万端でレースに臨むことができるのだ。

Running Gear Council-ランニングギア評議会-第3回「進化するブラックホール」
Running Gear Council-ランニングギア評議会-第3回「進化するブラックホール」

Running Gear Council-ランニングギア評議会-第3回「進化するブラックホール」

レースに必要なギアを収納するのに便利なブラックホール・キューブ。

そして、2024年春、パタゴニアのブラックホールシリーズに新たな試みが行われた。それが一部製品にマットなリサイクル素材を使用し、バージン素材と比較して1キログラムあたりの炭素排出量を89%も削減することに成功したということ。ブラックホール・ダッフル 40L・55L・70L・100Lといったプロダクトがその対象アイテムであり、「ブラックホール=シャイニーなマテリアル」の印象だっただけに、最初は違和感があったが、見慣れてくると「こっちのほうがカッコイイかも!?」と思うようになり、近々購入してみようかと思った。最近の自分のスタイルに照らし合わせてみると、55Lのサイズがピッタリだろう。

Running Gear Council-ランニングギア評議会-第3回「進化するブラックホール」

新たなブラックホール・ダッフルは、下記の試みにトライしている。
・表地のTPUコーティングによる光沢感が特徴的な製品だったが、マットなリサイクルTPUへアップデート。
・TPUの製造過程で発生する一定量の端材のリサイクルの研究開発を重ね、実現することで、埋め立て地行きになる運命から救う。
・ブラックホール製品の特長である、耐久性もそのままありながら環境への影響を削減し、デザインもスッキリとしたマットな仕上がりを実現。

Running Gear Council-ランニングギア評議会-第3回「進化するブラックホール」

Photograph by Tim Davis

55Lのサイズが今の自分には最適なサイズ。ブラックホール・ダッフルは、背負うことができるのも個人的に「いいなぁ…」と思ったところ。写真は最も大きな100Lだ。

Masahiro Minai
南井 正弘 フリーライター、ランナーズパルス編集長
1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドのプロダクト担当として10年勤務後ライターに転身。「フイナム」「価格.comマガジン」「モノマガジン」「SHOES MASTER」「Beyond Magazine」を始めとした雑誌やウェブ媒体においてスポーツシューズ、スポーツアパレル、ドレスシューズに関する記事を中心に執筆している。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」「人は何歳まで走れるのか?」などがある。「楽しく走る!」をモットーに、ほぼ毎日走るファンランナー。ベストタイムはフルマラソンが3時間50分50秒、ハーフマラソンが1時間38分55秒。
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