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COLUMN

3年振りに帰ってきた湘南国際マラソン。マイボトル持参のサステナブルなレースを走ってきました。

2022.12.08

2022年12月4日(日)、早朝。JR大磯駅や二宮駅から、大会会場となる大磯プリンスホテルまで連なるランナーたちの姿を目の当たりにして、いよいよ湘南国際マラソンが始まることを実感する。他の多くの大会がそうであるように、実に3年振りの開催。湘南国際マラソンとしては17回目の開催となる。

3年振り、17回目の大会ではあるのだが、今大会は、これまでのものからまったく生まれ変わった大会と言っていい。「世界に誇れる環境に配慮したサステナブルなマラソン大会を目指す」ということがその理由なのだが、最も特徴的なのが、参加者全員マイボトルを持参して走るということ。環境に配慮するために給水時の紙コップやペットボトルを全廃して、代わりに参加者にはソフトカップを配布。相当量のゴミの削減につながるだろうし、とてもサステナブル。なのだが、ランナーはカップの他に400ml以上のボトルも持って走らなければならない。果たしてどんな影響があるのだろう。

いらなくなったTシャツやユーズドシューズの回収も実施。再利用などに繋げる。

マイボトルとマイカップを持参して参加。カップは無料で配布された。

レースは、大磯プリンスホテル目の前の西湘バイパスからスタートして、江の島の片瀬橋を折り返し、再び西湘バイパスへ。プリンスホテルを右目に一旦通り過ぎ、二宮で二度目の折り返し。そして、ゴールはプリンスホテルという、ひたすら国道136号線を走る全長42.195kmのコースだ。橋などの微妙なアップダウンはあるものの、大きな登り坂などはなく、風がなければとても走りやすい。

THE NORTH FACEアスリートで、トレイルランナーの鬼塚智徳選手はフルマラソンにエントリー。ターゲットタイムは2時間35分くらいと話していたが、2時間31分41秒と余裕でクリア。ちなみにアスリートもマイボトル持参で走る。

当日は16,963人のランナーが出走。快晴で、気温もスタート時で15度ととても快適。記録を狙うランナーにとっては少々気温が高かったかもしれないが、Cブロックの最後列にいた筆者としては、スタートまでの待ち時間も凍えることなく、リラックスして待てたのがうれしかった。

スタートしてからは、自分の走りに集中。しながらも、周りの景色を楽しみながら走れるほど気持ちいいコンディション。大磯海水浴場には腰~胸サイズの波を楽しむたくさんのサーファーがいて、湘南大橋で振り返れば富士山がキレイに姿を見せる。茅ケ崎から鵠沼の沿道では多くの声援を受け、まさに湘南を満喫できるマラソン大会なのだと感じる。

スタート地点へ移動。

西湘バイパスから大磯海水浴場を望む。遠く折り返しの江の島が見える。

茅ヶ崎サザンビーチ前。行きは緩く下っている。

個人的なことを述べれば、筆者はトレイルランニングの大会しか経験がなく、2020年の湘南国際マラソンへエントリーしたのが初フルマラソン。2回スキップしてしまったので、今回が初めてのチャレンジとなる。というわけで、目標タイムは甘めの5時間にざっくり設定。前半はkm5分50秒~km6分10秒程度で、比較的余裕のあるペースで進んでいたのだが、21kmを過ぎた辺りから徐々にペースが乱れはじめて、34kmを過ぎる頃にはkm7分15秒~km8分10秒ほどを行ったり来たりのバラバラなペースに。最後は多少ペースアップしたものの、終わってみれば5時間8分44秒と目標達成ならず。練習不足を実感する結果となってしまった。マイボトルを持っている持っていない以前の問題だ。

沿道の声援が力になった。

約200mおきに給水ポイントが設置されているだけに、どのポイントも空いている。

一旦ゴール前を通り過ぎ、二宮の折り返し地点へ。誰もが心が折れそうになるという意味に納得。ここが長い。

それでも、コースには200mごとに給水ポイントが用意され、水やスポーツドリンク、カルピス、麦茶などを各自持参したカップで滞りなく補給。あっという間に次のポイントが出てくるので、給水の心配をしないで済むのは気分的にはラクだと思うし、マイボトルを持って走ることもまったく気にはならなかった。参加者の中にはこれまでの形式がよかったという声があったのも事実だが、それもどちらかというと好みの問題で、概ね好意的。フルマラソンの新しい形として、今回のようなレースがあってもいいと思う。終わってすぐ、また来年参加したいと思えたことが、なによりこの大会の素晴らしさを物語っている。(磯)

THE NORTH FACEアスリートの二人。鬼塚智徳選手(左)とファンラン10kmにエントリーした松永紘明選手(右)。

初マラソン完走へ導いてくれたのは、THE NORTH FACEのベロシティ フォワード。軽くて推進力もあるので、最後まで後押ししてくれた。

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