【2024年レースレポート】「ハワイズ ハーフマラソン ハパルア」は、ホノルルを走る楽しさを凝縮した大会だ!
2024年4月14日(日)に「ハワイズ ハーフマラソン ハパルア 2024」が開催された。同大会は、2012年に第一回が開催された人気のロードレース。主催は、1973年から開催されているホノルルマラソンと同じく「ホノルルマラソン協会(Honolulu Marathon Association)」であり、ホノルルマラソンの魅力を21kmに凝縮したことで、日本からも毎年多くのランナーが参加している。今回、南井編集長が6年ぶりに参加した。
ホノルルマラソンの魅力を21kmに凝縮。
「ハワイズ ハーフマラソン ハパルア」の「ハパルア」とは、ハワイ語で半分という意味。今回で13回目を迎える本大会は、制限時間がないハーフマラソンとして、また、ハワイのベストシーズンに開催するリゾートランとして人気が定着しており、今回は8,245名がエントリー。そのうち日本人ランナーは 764名だった。個人的にも2015年に初めて参加し、2018年まで4年連続で走ったが、それはコース設定が本当に魅力的だったから。ホノルルマラソンを走ったことのある人はわかると思うが、途中のハイウェイの部分がコースに変化がなく少し退屈なのだが、「ハワイズ ハーフマラソン ハパルア」は、この部分を走ることがなく、ホノルルマラソンの魅力を、13.1マイル、21kmの距離に凝縮しているのだ。ちなみに今回より下記の通り一部コース変更があったが、これまで通りホノルルの街を楽しく走ることができた。
1.以前はフォートデルッシー公園を左折してアラモアナブールバードへと向かったのが、カピオラニブールバードで左折し、アトキンソンドライブを経由し、アラモアナブールバードへと向かう。
2.以前はチャイナタウンやダウンタウンを走ったが、今回から、その手前のアロハタワー前で折り返し。
3.以前はモンサラットアベニューを直進し、パイオニアサルーンやダイヤモンドヘッドマーケット&グリルの前を通ってダイヤモンドヘッドの周囲を走ったが、今回からパークアベニューへと右折し、ダイヤモンドヘッドに向かうコースとなった。
「ハワイズ ハーフマラソン ハパルア」への参加は、6年ぶり5回目となる。ゼッケンピックアップのためのエキスポは、ホノルルマラソンと同様にハワイコンベンションセンターで行われた。ホノルルマラソンと同じロケーションだが、ホノルルマラソンと比較すると参加人数が少ないためにエキスポの規模はコンパクト。しかしながらTシャツなどの記念プロダクトや、OAKLEY<オークリー>etc.のサングラス、On<オン>やHOKA<ホカ>といったランニングシューズも購入できるので物足りないといったことはない。
6年ぶり5回目の参加だったが、「ハワイズ ハーフマラソン ハパルア」の素晴らしさを再認識。
当初の天気予報では雨予報だったが、午前6時のスタート時に雨は降っていなかった。デュークカハナモク像前を号砲一発スタートすると、ランナーはワイキキの目抜き通りであるカラカウア大通りを元気よく走り出す。日の出前ということで暗いなかを走るが、沿道には応援してくれている人々を見つけることができる。正直言うとコース変更のことを知らなかったので、「あれ、フォートデルッシー公園で曲がらないんだ!?」と、一瞬あせる。チャイナタウンやダウンタウン方面に行かずにアロハタワー前で折り返したのもビックリ。この折り返し地点で写真を撮影して再び走り出そうとすると、そばを走っていた女性ランナーが「You dropped the card!」と、クレジットカードを落としたことを教えてくれる。危ない、危ない。本当に感謝しかない。当初は1時間55分は切ろうと思っていたが、例年と比較して湿度も高く、そんなアクシデントもあったので、「今日は2時間を切るペースでファンランで行こう!」と目標を変更。km/5分30秒前後でラップを刻んでいく。
カラカウア大通りに戻ってくると、スタート時よりも沿道の応援が増えており、声援は本当に力になる。そして14km過ぎで、またミスを犯す。エナジージェルを摂ったと勘違いし、そのまま難所であるダイヤモンドヘッドエリアへ。ホノルルマラソン、ハパルアと何度もこの坂を走っているが、いつ走っても、このキツさには慣れることがない。しかも従来とはコースが変更されていることも精神的にダメージを与える。前述のようにエナジージェルの取り忘れもあって、あまりのキツさに最も遅いラップはkm/6分28秒まで落ちるが、「上りがあれば、その後は下りがある。そこでペースアップすれば、まだ2時間以内でゴールできるはずだ!」と気持ちを切り替えてスピードアップ。下り坂の勢いをカピオラニ公園のなかもキープし、最後はkm/4分57秒までペースを上げてゴール。ネットタイムは1時間59分38秒であった。
メダルを受け取ったあとには冷水シャワーが用意されており、多くのランナーがここでクールダウン。そのあとにミネラルウォーターのほか、ハワイを代表するスイーツのマラサダが供され、疲れたカラダには、この甘さが嬉しい。さらには、数量限定だが、ロコに人気のジュースブランド「ラニカイジュース」のパイナップルジュースも用意されていた。芝生の上では走り終えたランナーが、ゴールシーンが映し出されるスクリーンを見つめている。実はこのスクリーンでは数十分遅れでゴールエリアの模様を写しているので、自分のゴールシーンを確認することができるのだ。こういったランナーのための数々のサービスもあって、この大会はローカルのランナーのみならず、日本のランナーからも愛されているのだと思う。今回、6年ぶり5回目の参加だったが、「ハワイズ ハーフマラソン ハパルア」の素晴らしさを再認識することができた。スケジュールさえ問題なければ、2025年もエントリーすることだろう。