HOKA ONE ONE 2021 SPRING/SUMMER COLLECTION part2 ENERGY PACK
「すべてのランナーに駆け巡る喜びを」と題したコレクション、レッドパックが2021年元旦にリリースされるとクリフトン7を中心に好セールスを記録したホカ オネオネ。好評につき、その第2弾となるスペシャルカラーパッケージ、エナジーパックが登場。エネルギーを表現するイエローを随所に取り入れた全モデルを紹介する。
HOKA ONE ONE
2021 SPRING/SUMMER COLLECTION
ENERGY PACK LINE UP
MACH 4
CLIFTON EDGE
CLIFTON 7
RINCON 2
CARBON X 2
HOKA ONE ONE
2021 SPRING/SUMMER COLLECTION
ENERGY PACK
MACH 4
MACH 4
17,600円(税込)
前モデルより反発力が増したマッハ 4は、ラバライズドEVAのフォームの上に驚くほど柔らかく軽量なフォームを直接置いた、バランスの良いフォームの組み合わせが特徴のスピードランナー向けシューズ。アキレス腱への圧力を軽減した形状記憶フォームのアンクルパッドが履き口周りに搭載され、安定したスピードで走ることを可能にしている。
HOKA ONE ONE
2021 SPRING/SUMMER COLLECTION
ENERGY PACK
CLIFTON EDGE
CLIFTON EDGE
22,000円(税込)
クリフトンシリーズの性能を限界まで押し広げ、最新のフォームと立体構造を取り入れた画期的なモデルのクリフトン エッジ。持ち味である軽さと極上のクッション性を兼ね備えているのはもちろん、これまでにない軽スムーズな走り心地を実現している話題のモデル。イエローワントーンでスタイリッシュな雰囲気に生まれ変わっている。
HOKA ONE ONE
2021 SPRING/SUMMER COLLECTION
ENERGY PACK
CLIFTON 7
CLIFTON 7
17,600円(税込)
数々の業界賞を受賞したホカ オネオネを代表するスタンダードモデル、クリフトンシリーズの最新作。最も愛されている「柔らかく軽い」という特徴をより高め、さらに軽く快適に刷新。前作から約8gの軽量化(27cmの場合)を実現。ホワイトのアッパーにブラックソールというシックなモノトーンにつま先のイエローが差し色で入って普段履きとしても重宝しそうな一足。
HOKA ONE ONE
2021 SPRING/SUMMER COLLECTION
ENERGY PACK
RINCON 2
RINCON 2
15,400円(税込)
レースやトレーニングで速さとクッショニングを求めるランナー向けのリンコン。リンコン 2はアッパーをエンジニアードサンドイッチメッシュへと改良。摩擦が多い部分をより強化し、前足部の通気性を向上させ、中足部をしっかりとホールドし、フィット感が前作よりも向上した。ネイビーのストライプと、サイドからヒール部分のイエローストライプがシンクロしたインパクトがある一足。
HOKA ONE ONE
2021 SPRING/SUMMER COLLECTION
ENERGY PACK
CARBON X 2
CARBON X 2
27,500円(税込)
2021年元旦にリリースされたカーボン エックス 2。ホカ オネオネファンのみならず世界中のランナーから注目を集めたカーボン エックスの第2弾モデルは、いわゆるタイムレース用だったカーボンプレート内蔵シューズの概念を変えたと言っても過言ではないだろう。ファンランナーにもお勧めできる極めて希なカーボン入りシューズがカーボン エックス 2である。そのポテンシャルを実際に走って検証した「走ればわかるさ」を改めて掲載する。
南井正弘/ ランナーズパルス編集長
Masahiro Minai (Runners Pulse)
カーボンファイバープレート内蔵とメタロッカー構造による推進力で、トップアスリートも納得の走行性能を実現したカーボン エックス。自分の周囲のランナーでは、フルマラソンはもちろん、ウルトラマラソンでの使用も多い。今回第2弾として登場したカーボン エックス 2は、随所にアップデートを加えており、履いて走るのがとても楽しみだった。まず足を入れてみて感じるのは、前作でも感じられたフィット感の良さを継承しつつ、シュータン形状に工夫をしたことにより、甲部分が足と一体化するような感覚がより一層得られたこと。前作以上に脚力をロスなく路面に伝えてくれそうだ。実際に走り始めると、まず着地時の安定性を強く感じ、着地から蹴り出しまでの一連の動作がとてもスムーズ。これには新たに採用されたミッドソール後端を二股に大きく張り出させた形状が大きく寄与していると思う。この構造もあって、着地位置はヒール寄りがベストだと思ったが、試しにフラット着地やフォアフット着地も試したが、走りにくいことはない。内蔵されたカーボンファイバープレートは跳ねるというよりもメタロッカー構造との相乗効果で転がりを促進させる印象で、グイグイとペースアップできる。そのために頭で考えているよりもGPSウォッチでペースを確認すると速めのペースで走ることができていた。一般的なランニングシューズと比較すると走行効率がかなりよいので、レース後半も脚力を温存できそうなのは嬉しい。アウトソールは刻みが浅いタイプなので土の路面には向かないが、アスファルトやコンクリートといったサーフェスで最高のグリップ性を発揮してくれる。カーボン エックス 2は、「レース後半に失速しがち」「一般的なカーボンプレート内蔵シューズの跳ね過ぎる感覚は苦手」といったランナーにピッタリ。またカーボン エックスから基本的な機能性や走行感を変化させ過ぎていないので、前作からの履き替えでも、違和感はそれほどないだろう。
南井正弘
「Runners Pulse」編集長、フリーライター。スポーツシューズブランドの製品担当として10年勤務後ライターに転身。「SHOES MASTER」を始めとした多数の雑誌やウェブ媒体においてスポーツシューズ、スポーツアパレル、ドレスシューズに関する記事を中心に執筆。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」などがある。「楽しく走る!」をモットーに、ほぼ毎日走るファンランナー。ベストタイムはフルマラソンが3時間52分00秒、ハーフマラソンが1時間38分55秒。
榎本一生 / シューズ・マスター編集長
Issey Enomoto (SHOES MASTER)
ホカ オネオネのクッショニングはよく「マシュマロのよう」と形容されるが、このカーボン エックス 2はやや趣を異にする。クリフトンやボンダイのクッショニングが口のなかでとろけるふわふわのマシュマロだとすれば、カーボン エックス 2のそれは歯応えと弾力のある硬めのマシュマロ。着地時のフィーリングはクッション性よりも反発性が勝り、ミッドソールの沈み込みはそれほど大きくない。とはいえ、ホカらしくないかといえば、さにあらず。ゆりかごのようなロッカー構造や、ミッドソールに搭載されたカーボンファイバープレートによって、意識せずとも足がクルクルとまわり、グイグイと前へ進む。これは、楽しい。この独特の感覚こそ、ホカの真骨頂だ。また、一般的なカーボン搭載シューズはレースに特化したものや、履きこなすのに走力や経験が求められるものが多いが、このカーボン エックス 2は良い意味でクセがなく、ランナーのレベルを問わず幅広いペースレンジで気持ちよさが感じられるつくりだと感じた。クリフトンやボンダイのようなふわふわマシュマロのシューズと、このカーボン エックス 2のような弾力のある硬めのマシュマロのシューズをともに揃えておき、目的や気分に応じて履き分ければ、ランニングライフはより充実したものになるだろう。
榎本一生
1976年千葉県我孫子市生まれ。フリーランスのエディター、ライター。「Runners Pulse」副編集長、「SHOES MASTER」編集長、フイナム ランニング クラブ♡部長。ベストタイムはフルマラソン3時間16分40秒(東京マラソン2018)、ハーフマラソン1時間35分16秒(ブルックリンハーフ2016)。
牧野英明 / ビームス ランクラブ
Hideaki Makino (BEAMS)
カーボンの性質とドロップは前作同様、そして見た目はクリフトンエッジ風だったため、履き心地はそのふたつの延長にあるだろうと想定していたが…その予想は見事なまでに覆された。今作はただのアップグレードではなく、モデルチェンジと言っても過言ではない。その理由は、圧倒的な安定感とバウンス感。スウィートスポットは真ん中のちょっと後ろ、数値で言うと4.5と言ったところだろうか、アウトソールからカーボンが覗くソコがまさにポイントで、ミッドでしっかり踏んだと同時にヒール部分からグンッと跳ね返される。スピード系カーボンシューズ特有の「走らされる感」はなく、あくまでもソールに芯を通す役割で、自分のコントロール下にある印象。前作よりも接地面積を増やし厚く盛られた新型ミッドソールとも相まって、それはまさにヒールタップで発動する“ブースト”である。フォア部分にスポットがある他社カーボンシューズとは趣が異なる操作感は、ウルトラレースを想定し脚に負担の少ない安定した走りをサポートしてくれる。フルマラソンで使うとすれば、イチかバチかの勝負レースではなく、絶対にハズせないハズしたくない走りの時にこそ、自分はこのシューズを選びたい。
牧野 英明
1980年栃木県日光市生まれ。株式会社ビームス在籍。高校時代に陸上部で中距離をやるも、ファッションの方が好きでまったくハマらず引退。怠惰な大学生活を経てビームスにアルバイト入社。ビームス プラス 原宿で洋服の原点を学び、カジュアルからドレスまで販売員を10年以上経験。その後オンライン担当を経て、現在はディレクション部でスポーツ関連BtoBの開拓を担当。数年前にファッションとして走り出したことをきっかけに、ランニング仲間との交流に刺激を受けいつの間にかガチランナーに。ベストタイムはフルマラソン2時間49分01秒(東京マラソン2019)。全日本マスターズ1500m全国6位入賞(M35)。
田中 葵/スーパースポーツゼビオ
Mamoru Tanaka(SUPER SPORTS XEBIO)
実のところ、自分には初代カーボン エックスのフィット感があまりしっくりきていなかった。しかし、カーボン エックス 2は足入れした瞬間から違いを感じた。踵のホールドも、足首から中足部までもピタっとジャストフィット。その感触は、カーボン エックスのアップデート版という感じではなく、まったくの別物という印象。シューレースも初代カーボン エックスで感じた食い込みが、カーボン エックス 2では見事に改善されていた。実際に走ってみると、踵から着地した瞬間に足が前にスムーズに出るような、ダイレクトに前への推進力を上げ移行する感じがある。自分で体を前に持って行かなくても自然に足が稼働してくれるというか。ミッドフットで着地してみても全く違和感はなかった。それはクリフトンエッジのような、踵から飛び出たソールの形状とカーボンとの相性が抜群に良いからなのだろう。色々なペースで走ってみたところ、個人的に一番気持ち良く走れたのは1キロ4分半から5分のペースだったため、100キロのウルトラマラソンで使ってみたい。「カーボン」というと、「タイムレース」「サブスリーの人が履くシューズ」というイメージがあると思うが、カーボン エックス 2は、タイムレースはもちろん、ファンランナーにもお勧めできる極めて希なカーボン入りシューズだろう。
田中 葵
1980年長野県生まれ。高校、大学と陸上部に所属。その後、ジャーナリスト養成学校に通いながら、フリーランスのスポーツライターとして「月刊陸上競技」で執筆をスタートさせる。2009年にスーパースポーツゼビオ入社。入社後も副業としてライター活動を継続し、現在も「月刊陸上競技」「Sportsnavi」等で執筆しながら、ゼビオ東京御茶ノ水本店のランニングシューズ売り場のマネジャーを務めるほか、店舗主催のランニングイベントを運営している。ベストタイムは、フルマラソン2時間54分46秒(湘南国際マラソン2011)、ウルトラマラソン9時間15分53秒(柴又100K 2017)、トレイルラン二ングではUTMF(2015、2016)、ハセツネCUP(2017)など完走。
INFORMATION
デッカーズジャパン
0120-710-844
www.hokaoneone.jp