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COLUMN

2024年のレースシーンを振り返る Vol.01 「東京レガシーハーフマラソン2024」

2024.11.09
TOKYO MARATHON FOUNDATION
Masahiro Minai
2024年のレースシーンを振り返る Vol.01 「東京レガシーハーフマラソン2024」

Ⓒ東京マラソン財団

「東京レガシーハーフマラソン」は、そのネーミングの通り、東京オリンピック翌年の2022年、東京マラソン財団が国立競技場という東京オリンピック・パラリンピックのシンボリックな施設をスタート&フィニッシュ地点に、形として残るレースを続けていくべく開催。今回、New Balance<ニューバランス>をパートナーに迎え、第3回となる「東京レガシーハーフマラソン2024」が2024年10月20日に開催され、14,000人を超えるランナーがフィニッシュを目指した。

一昨年、昨年と「東京レガシーハーフマラソン」に参加したが、国立競技場をスタートに、神保町、日本橋をはじめとした東京のど真ん中を楽しく走ることができた。今年の第3回は、スポーツ部門のパートナーが<ニューバランス>となったことが、ランナーの間でも大きな話題となった。

昨年は同日、同場所でMGC(Marathon Grand Championship)の開催もあり、スタート時間が9時50分に変更となったが、今年は8時5分と従来とほぼ同じ時間となった。またスタートに関しては、昨年は待機場所もスタートもスタジアムの外であったが、今回は第1回と同様にスタンド下の屋内で待機し、陸上トラックを少し走った後にスタート。公道へとランナーが飛び出していくパターンへと戻った。一昨年は1時間48分57秒で走ったが、今回の目標は、去年と同様に「楽しみながら2時間切り」。一週間前の天気予報は雨だったが、快晴に恵まれたのは嬉しい。と思っていたら、まさかの雨が降り出した。だが、雨はしばらくしたら止んだから問題なし。

外苑西通りはいきなりアップダウンがあり、最初に走ったときは戸惑ったが、3回目となると下りを利用してペースアップ。靖国通りを走る頃にはイイ感じのペースで走ることができた。6km過ぎに東京ドームを左に眺め、白山通りへと右折する。道の反対側には、シングレットを着たエリートランナーたちが凄いスピードで駆け抜けていく。古書店、スポーツ店が数多く建ち並ぶ神保町を抜け、神田駅そばのガードをくぐり、しばらくすると日本橋エリア。東京屈指の繁華街であるこの街を走ることができるのは、「東京レガシ―ハーフマラソン」ならでは。地方から参加しているランナーに同大会の感想を聞くと、ほとんどのランナーが「あの日本橋を走れることが嬉しかった!」と答えてくれた。日本橋エリアは特に応援が多く、ここで元気をもらったランナーは少なくないと思う。

2024年のレースシーンを振り返る Vol.01 「東京レガシーハーフマラソン2024」

昨年と異なり、今年のスタートは国立競技場内から。Ⓒ東京マラソン財団

2024年のレースシーンを振り返る Vol.01 「東京レガシーハーフマラソン2024」

スタート直後の外苑西通りはアップダウンがあるが、序盤なので余裕があるランナーが多かった。Ⓒ東京マラソン財団

2024年のレースシーンを振り返る Vol.01 「東京レガシーハーフマラソン2024」

Ⓒ東京マラソン財団

2024年のレースシーンを振り返る Vol.01 「東京レガシーハーフマラソン2024」

Ⓒ東京マラソン財団

2024年のレースシーンを振り返る Vol.01 「東京レガシーハーフマラソン2024」

日本橋エリアを走れることに感動を覚えたランナーは少なくない。Ⓒ東京マラソン財団

日本橋エリアで折り返し、中央通り、靖国通りと、来た道を戻る。白山通りを左折するまでは昨年と同じだが、今年は皇居エリアを走らずに、折り返して白山通りを戻る。正面に後楽園の各施設を見つけると、「帰ってきたなぁ…」という想いとなる。フィニッシュまではあと6kmほどで、日課としてほぼ毎日6kmを走っているので、気持ちが楽になる。このあたりから気温がかなり上がって、暑さに弱い自分にはタフだったが、沿道からの「あと5kmですよ!」「いいペース、その調子で!」といった声援がありがたい。残り3kmほどからは上り基調となるので、前半飛ばしたランナーはここで歩いてしまっていることも少なくない。そういったランナーを抜きながら淡々とフィニッシュを目指す。

左に国立競技場を見つけると、何人かの知り合いから声援をもらい、ペースアップ。国立競技場に入ると凄い歓声で、時計を確認すると2時間切りは問題ない状況だったので、フィニッシュするのがもったいなく感じてわざとペースダウン。国立競技場のトラックを思う存分堪能してフィニッシュ。手元のタイムで1時間58分41秒、公式タイム1時間58分39秒だった。

2024年のレースシーンを振り返る Vol.01 「東京レガシーハーフマラソン2024」

国立競技場に戻ってきたときに知り合いを見つけて声援に応える! 沿道の応援は本当にエネルギーになった。

フィニッシュ後は、明治公園エリアに設けられた<ニューバランス>によるホスピタリティエリアでリラックス。ドリンクを片手に知り合いランナーとレースの感想etc.を語り合ったが、「来年も走りたい!」「国立競技場を走ることができるのは素晴らしい!」「ハーフマラソンという距離はダメージがそれほどでもないので、1日の残りを有効に使える!」といったポジティブな意見がほとんどで、自分自身も機会があれば次回も走りたいと思った。

10月の半ばというタイミングは、マラソンシーズンの始まりにあたり、フルマラソンではなくハーフマラソンを最初に走るというのは理に適っている。制限時間が2時間40分と多少ゆとりがあり、華やかなコース設定はロードレースデビューにも最適だ。「東京レガシ―ハーフマラソン」を最初のレースとすれば、ランニングの魅力を他のレース以上に堪能することができるだろう。

「東京レガシ―ハーフマラソン2024」で活躍したランニングギア

ニューバランス Go To タンクトップ

2024年のレースシーンを振り返る Vol.01 「東京レガシーハーフマラソン2024」
ソフトな肌触りのファブリックを用いたタンクトップ。コットンライクな生地ながら吸汗速乾性にも優れており、「東京レガシ―ハーフマラソン」でもスタートからフィニッシュまで快適な着心地をキープしてくれた。

ニューバランス RC シームレス リフレクト 5インチショーツ

2024年のレースシーンを振り返る Vol.01 「東京レガシーハーフマラソン2024」
最近人気上昇中の<ニューバランス>のランニングショーツコレクション。丈に関してはいくつかのバリエーションがあり、5インチは短過ぎず長過ぎない絶妙な丈で、とても走りやすかった。今回着用したファブリックは、自動車のヘッドライトなど灯りを反射するリフレクター仕様なので、夜間走行時の安全性を確保してくれる。

ニューバランス FuelCell SuperComp Pacer v2

2024年のレースシーンを振り返る Vol.01 「東京レガシーハーフマラソン2024」
ミッドソールに100%PebaxのFuelCellを搭載することで反発弾性が劇的に向上し、Energy Arcとカーボンプレートが連動することでエネルギーリターンを最大限活かした走行を可能としたレーシングモデル。どちらかというと短めの距離に向く設計で、適度な足裏感覚を提供するスペックは、シューズの推進力に頼り過ぎず、自分の脚力も信じて走りたいランナーに向く1足というのが、今回の「東京レガシ―ハーフマラソン」で履いてみての感想。

Masahiro Minai
南井 正弘 フリーライター、ランナーズパルス編集長
1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドのプロダクト担当として10年勤務後ライターに転身。「フイナム」「価格.comマガジン」「モノマガジン」「SHOES MASTER」「Beyond Magazine」を始めとした雑誌やウェブ媒体においてスポーツシューズ、スポーツアパレル、ドレスシューズに関する記事を中心に執筆している。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」「人は何歳まで走れるのか?」などがある。「楽しく走る!」をモットーに、ほぼ毎日走るファンランナー。ベストタイムはフルマラソンが3時間50分50秒、ハーフマラソンが1時間38分55秒。
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