2023年のレースシーンを振り返る Vol.02 「北海道マラソン2023」
「北海道マラソン」は、日本国内で唯一、夏に行われる本格的なフルマラソン大会。現在のコースは、2021年の夏、世界のトップアスリートが競ったルートを一部採用している。2023年8月26日に行われた第35回大会に南井編集長が参加。その模様をレポートする。
道外からも数多くのランナーが参加!
「北海道マラソン」に参加するのは前年、2022年の第34回に続き2年連続。前日や前々日に札幌の街を歩いていると、東京を始めとした日本各地から訪れた知り合いのランナーに会うことができたように、道外からも数多くのランナーがエントリーしている。2023年度のエントリー者数は、1万8,020名だった。数多くのランナーが、宿泊しているホテルから徒歩でスタートエリアに向かうさまは、シカゴマラソンやベルリンマラソンを思い出させる。
年によっては20℃台前半のこともあるというが、自分が参加した2022年と2023年は、いずれも30℃前後のタフな気候条件だった。制限時間は6時間なので、あまりゆっくり走っていると途中の関門に引っかかってしまう。2022年は手元のCOROS PACE 2で4時間33分43秒だったので、今年はそれよりもゆっくり走り、去年よりも写真を多く撮影しようと思っていた。自分はHブロックだったため、第2ウェーブで、第1ウェーブが8時30分にスタートした15分後の8時45分から走り始めた。レース途中から雨。それも雷雨という天気予報だったので、前半である程度距離を稼ごうと思ったが、体感で軽く30℃を超える気温、湿度も78%と、走るには不利な条件が揃っていたので、とにかく無理せずに歩を進める。5kmほど走った時点で、「確実に去年よりも厳しいコンディションだなぁ…」ということが理解できる。10km前後の創成トンネルは、去年走ったときは、トンネルを出た瞬間に爽やかな空気や風を感じることができたのだが、今年はそれがない。そのリフレッシュ感を期待していただけに、このときばかりはメンタルが折れそうになったが、沿道の応援にエネルギーをもらい、走り続けることができた。
応援はゴールを目指す糧となる!
「北海道マラソン」において、難所といえるのが新川通り。応援も少なく単調なコースがその理由。「ホノルルマラソン」におけるハイウェイと同じ感覚で、ここで心が折れるランナーは少なくない。自分は前年に走っていたことと、25km地点に大きなエイドステーションがあって、リフレッシュできることを知っていたから、「あのエイドまで、残り3km…」というように、このエリアでも前向きに走ることができた。37km地点でも知り合いのトレイルランナー、反中祐介選手から元気をもらい、5km先のゴールを目指す。北大構内に入る手前のエリアでは、豪雨という表現がピッタリな雨に降られ、足首まで水が浸かるような箇所もあったが、北大構内や札幌中心街の熱烈な応援を受けて最後はペースアップしてフィニッシュ。ネットタイム5時間32分24秒と、前年より1時間ほど遅くなったが、ゴールエリアでは何人かの知り合いに迎えられ、完走を祝福されたので、途中でやめなくて本当によかったと思った。ちなみに第35回の完走率は81.1%で、前回を9.2%下回った。今回はかなりタフなレースとなったが、ビフォーアフターも含めて「北海道マラソン」は楽しい大会なので、今年も走ってみようと思っている。
「北海道マラソン2023」で活躍したランニングシューズ
筋肉疲労を軽減する2倍のCloudTecと力強い推進力を生み出す新構造のSpeedboard、そして、超ソフトな着地感を実現するHelionスーパーフォーム製ミッドソールを組み合わせることで、抜群の衝撃吸収性と反発性、安定性を高次元で実現したハイパフォーマンスモデル。30℃を超える環境でも快適なシューズ内部環境をキープするアッパー構造、雨で濡れた路面でも高いグリップ性を発揮するアウトソールも大きな魅力だ。
On Cloudstratus 3(オン クラウドストラトス 3)
https://www.on.com/ja-jp/products/cloudstratus-3-3md3011/mens
北海道マラソン2024
「北海道マラソン2024」は、2024年8月25日(日)に開催で、先着順でエントリーを受付中。「北海道マラソン」アプリをダウンロードすれば、エントリーだけでなくレース全般の情報も得られ、とても便利だ。
https://hokkaido-marathon.com/