2023年のレースシーンを振り返る Vol.01 「東京レガシーハーフマラソン2023」
「東京レガシーハーフマラソン」は、そのネーミングの通り、東京オリンピック翌年の2022年、東京マラソン財団が国立競技場という東京オリンピック・パラリンピックのシンボリックな施設をスタート&フィニッシュ地点に、形として残るレースを続けていくべく開催。そして、2023年10月15日に、東京レガシーハーフマラソンは第2回を迎え、12,000人を超えるランナーが参加した。
昨年、第1回の「東京レガシーハーフマラソン」に参加したが、国立競技場をスタートに、日本橋を始めとした豪華なコース設定の大会を楽しく走ることができた。今年の第2回は、パリ五輪のマラソン競技男女代表決定レースであるMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)と同時開催ということもあり、昨年以上に注目される大会となった。そして、MGCが先にスタートすることから、ハーフマラソンのスタート時間は9時50分と、昨年よりも1時間50分遅いスタートとなり、茨城や群馬、栃木といった遠方より参加するランナーから歓迎された。
当日の天候はあいにく雨で気温も低め。それもまあまあの勢いで降っている。昨年はスタートまでの待機は屋根のある場所だったが、今年はスタート位置の変更に伴って屋外になったので、号砲まではひたすら耐えるのみ。自分はゴアテックスのシェイクドライのアウターを羽織っていたので、周囲の他のランナーよりは冷たさや濡れから守られたが、それでも過酷な状況に変わりはない。
スタートすると、身体が冷え切っていてスピードが上がらない。最初の1kmは混雑と脚の動きがイマイチで、km/6分を超えるペース。これでは昨年のように1時間50分を切れないので、以降徐々にペースアップするが、5分30秒前後にしかペースを上げられないので、「今回は2時間切りでいいや…」と一度は諦めるが、9kmのラップがkm/5分07秒で、この日のベストラップ。「これなら1時間50分切り行けるかも!?」と再度ペースを上げるが、14km地点のラップで再びkm/5分27秒まで落ち、そこからは再び2時間切りペースでラップを刻み、ゴールを目指す。外苑西通りの坂を下り、しばらくすると国立競技場が左手に見える。カーブして国立競技場に入ると、凄い声援。こんな素晴らしい環境でゴールできるのは本当に嬉しい。自ずとペースが上がり、テンション最高潮でゴール。手元のCOROS PACE3で1時間57分17秒。公式タイムは1時間57分16秒(ネット)であった。
2年連続で「東京レガシーハーフマラソン」を走ってみて思ったのは、この大会は手軽に東京の街を楽しみながら走ることができるので、ランナーの走ることのモチベーションを上げるには最高の大会であるということ。ゼッケン引き取りのEXPOも国立競技場での開催で、こういった経験はなかなかできないので、地方からのランナーのみならず、首都圏のランナーにとっても嬉しいことだろう。そして、なんといっても日本橋や皇居といった東京を象徴するエリアもコースに含まれているので、ファンランのためにこの大会に参加したというランナーも満足させてくれるのも大きな魅力だ。
気象条件さえ問題なければ、タイムも出しやすいと思うので、記録更新を狙うランナーにもオススメ。最後の外苑西通りの坂を下って、国立競技場のゴールまでペースアップできれば気分爽快。個人的には、この最後の部分を再度経験するためにも次回参加したいと思ったほどである。
「東京レガシーハーフマラソン」で活躍したランニングギア
アシックス ランニングエンボス半袖シャツ
アシックス ランニンググラフィックマルチポケット5インチパンツ
アシックス MAGIC SPEED 3