【レポート】「リーボック スパルタンレース」、“スーパー”を体験!
コースの全てが障害物だ!
10月21日(土)、日本での開催2回目となる「リーボック スパルタンレース」が神奈川県相模原市の「さがみ湖リゾートプレジャーフォレスト」で行われた。筆者は前回大会の“スプリント(7km/22個の障害物)”に引き続き、今回初登場の“スーパー(13km/25個の障害物)”のクラスを体験した。
会場は、台風21号の影響もあり連日の雨に加え、当日も予報通り雨、至るところが泥と水溜り。気温も上がらず最悪の天気…といいたいところだが、タフさがウリのスパルタンレースにとっては絶好の天気だ。スタート前から雨でずぶ濡れになった参加者たちのテンションが最高潮に達したとき、「I am SPARTAN! Abuuu! Abuuu! Abuuuu!」の叫びとともにレースはスタートする。
会場となったさがみ湖リゾートプレジャーフォレストは、小高い丘に遊園地とキャンプ場、バーベキュー施設が併設した雄大なレジャースポット。そんな多くの木々に覆われた自然豊かな施設内に13kmのコースが設定され、そこに25個の障害物が点在する。
遊園地のコースといっても、こちらのアトラクションからアトラクションへの移動は、舗装されたきれいな道が敷かれている訳ではない。およそ半分は森の中を駆け巡るのだが、足元はとにかく泥、泥、泥。アップダウンも激しく、木の枝や根にしがみ付きながらはい上がる箇所も多々存在。まさにコース全体が障害物だ!
前回大会は平地で行われ先まで見通せていたが、今回は森の中ということで先が見えない。木と木の間を抜けると突然障害物が現れる。次にどんな障害物が待つのか分からない恐怖と面白さがそこにはあった。
今回の目玉障害物は、序盤に初登場の「Dunk Wall」。水に潜って壁の下をくぐるだけなのだが、そびえたつ壁と底が見えない泥水が妙な恐怖感を誘う。泥水を吸ったウエアとシューズは重たい障害物と化してレース全般を苦しめる。しかし、序盤で泥水に浸かってしまえばあとは開き直って駆け抜けるだけ。耳に泥水が入ろうが、鼻に泥がつまっていようがお構いなしで先へと進む。
障害物は全て泥まみれでとにかくよく滑る。加えて、滑りやすいものを掴むのには物凄い体力を消耗する。障害物に直面するたびに「滑り落ちるのでは…」という嫌な予感が過ぎるが、「自分ならできる!」と言い聞かせ立ち向かう。そしてクリアしたあとは「無事でよかった」という安堵感とともに、大きな達成感に包まれるのがたまらない。
結果は2,438人中の565位で、タイムは2時間39分16秒。男子の優勝タイムは1時間8分28秒、女子の優勝タイムは1時間32分33秒と驚異的。優勝者と比較するとまだまだかと思う気持ちもあるが、完走できた満足感はそれを上回る。あまりの過酷さに挫けそうになったりもしたが、終わったあとは“またやりたい!”という気持ちが湧き上がるのは前回と同じ。
次回大会はまだ未定だが、前回のスプリントと今回のスーパーのメダルを組み合わせてみるともう一つ組み合わさるところが…。乞うご期待だ!
もう一つの目玉“キッズ”クラスが初登場!
今回12歳以下を対象とした“キッズ”クラスが新たに加わった。約2kmのコースに約10個の障害物が用意されている。レースに参加する子供たちの表情は迫力満点。伝わる緊張と興奮の表情は皆カッコいい。泥だらけになると叱られている日々とは打って変わって、スパルタンレースでは暴れたい放題だ!
子供用の障害物といっても、体格との比率を考えると大人用の障害物と過酷さは変わらない。そして子供たちは大人と違い余計な計算がなくスタートから全力疾走、疲れ知らずの子供たちの体力はゴールまで持続する。走り終えた子供の感想を聞くと「またやりたい!」とのこと。癖にさせる魅力は子供たちにも通じているようだ。
■Reebok Spartan Race Japan -Tokyo Sprint-
日時:2017年10月21日(土)9:00~
会場:さがみ湖リゾートプレジャーフォレスト
参加者:〔SUPER〕2,438名、〔SPRINT〕2,005名、〔KIDS〕330名/合計:4,773名
観戦者:239名
SUPERエリート優勝タイム:エリート男子1位:1時間8分28秒/エリート女子1位:1時間32分33秒
■オフィシャルホームページ
http://www.spartanrace.jp
https://fitness.reebok.jp/spartanrace/