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SPECIAL

ALTRA(アルトラ)のルーツを探る、ソルトレイクシティの旅! PART.1

2019.03.19
SHIMPEI KOSEKI
MASAHIRO MINAI

「人間が裸足で立っているのと同じ自然な状態のランニングシューズがあれば、ランナーのケガは減るのでは?」という元アメリカ代表の長距離ランナーの青年のアイディアから誕生したアルトラ。
現在では同社が製造するゼロドロップ、すなわち踵とつま先の高低差のないシューズは、数多くのランナーに受け入れられ、全世界で急速にシェアを伸ばしている。
今回発祥の地であるユタ州を訪れ、創業者たちにケガの少ないランニングシューズを創ることに対する熱い想いを語ってもらった。

発祥の地となったRunner’s Corner!

ユタ州のオレム、州都ソルトレイクシティから自動車で40分ほどの距離にある街の一軒のランニング専門店は、地元ユタのみならず、全米のアルトラファンに広く知られている。それが「ランナーズコーナー」。


創業者ゴールデンの父であり、「ランナーズコーナー」のオーナーであるホーク・ハーパー。現在も店頭で接客を行う

アルトラの創業者のK.ゴールデン・ハーパーがマネージャーを務めていた店であり、この店のトレッドミルを走るランナーを見て、「裸足で走っているときはカラダの真下で着地し、足が地面と平行でフラットな状態で着地しようとするのに対し、シューズを履いた場合はヒール部が重く、かかとが厚いからつま先が上がった状態でヒールストライクになりやすい」ということに気付いた場所で、彼の両親であるホークとシェリルがオーナーである。

ランニングイベントを定期的に開催するなど、地元に密着した営業スタイルにより、ランナーがひっきりなしに訪れる人気店であり、週末になると接客の順番待ちができるほど。ホークはゴールデンがゼロドロップシューズのプロトタイプの作成に悪戦苦闘していた際には「オーブントースターの温度設定は華氏275度(摂氏135度)にすれば接着剤が溶けて容易にソールを剥がせるよ!」とアドバイスしたという。ホークは現在も接客にあたっており、ランナーからの信頼も厚い。

そんなアルトラファンの聖地ともいえるショップでは、アルトラの売り上げが上位を占め、売り上げベスト3はエスカランテ、ローンピーク、バラダイムとのこと。Tシャツやキャップ、スウェットシャッなどのオリジナルグッズもスタイリッシュでリーズナブルな価格なので、観光やスノーポードなどでソルトレイクシティに滞在する機会があったら、ぜひともこのショップまで足を伸ばしてほしい。その価値は充分にある。

地元ユタでは上位のシェアを獲得する!

ユタ州、特にソルトレイクシティというと、2002年に第19回冬季五輪が行われたことからウインタースボーツの印象が強いかもしれないが、実はランニングも盛んな土地である。気温の上昇する春夏はもちろん、気温が氷点下にまで下がる厳寒の冬期においてもランナーの姿を結構見ることができるのだ。そんな場所柄か、ユタ州のランナーはシューズの構造に関する知識が深く、こだわりが強いことで知られるが、アルトラは高いシェアをキープ。


スペシャリティストアから大規模店まで高いシェアをキープする

コアなランナーが訪れる「ワサッチランニング」や「ソルトレイクシティランニングカンバニー」のようなランニングスペシャリティストアはもちろんのこと、全米各地に店舗網を持つ大型アウトドア専門店の「REI」、巨大な建物と、その豊富な展開アイテム数で訪問者の度肝を抜く「SCHEELS」のような大規模店でも高いシェアをキープすることに成功している。

ソルトレイクシティの街中を走った日に14人のランナーとすれ違ったが、そのうち4人がアルトラを履いていた。また普段履きとしてアルトラを履いている人も、市内随一のショッビング施設である「シティ・クリークセンター」などでたびたび見かけた。ホテルで朝食を摂ったレストランでは訪問理由を聞かれたので、「ランニンクブランドの取材のため!」と答えると、彼は「アルトラだね? これまでに何足も履いたよ。走りやすいよね!」と返してきたように、地元での知名度はかなりのものであると思った。

 

INFORMATION
・ALTRA on the web
URL:http://www.altrazerodrop.jp/

・株式会社 ロータス
URL:http://www.lotus-corp.jp/

PART.2 に続く

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