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分水嶺トレイル LAST DAY

2015.08.23
Satoru Tachishita
舘下 智 FULLMARKS HOUDINI担当
1976年生まれ、富山県出身。現在は札幌から横浜へ転勤。北欧アウトドアブランドHOUDINIの営業マンとして全国各地とスウェーデンを駆け回る日々を過ごしている。「誰よりも楽しむ事」をモットーに2014年はウルトラトレイル・ドゥ・モンブラン168㎞(45時間9分)、グランレイド・レユニオン172㎞(54時間)で完走。

1時間半ほどの仮眠を済ませ、3時起床~3時半過ぎに出発です。ここの関門は4時までに出発がルールになっているので我々は関門閉鎖30分前に出発。いよいよ最終日、あとはゴールを目指すだけです。

富士見平小屋から約20分ほど、瑞牆山登山口前で朝食をとりながら朝を迎えました。

瑞牆山の上りはなかなかの急登でしたが、その圧巻の景色を堪能しているとあっという間に山頂に到着しました。この日の山頂は風も穏やかでコンディションは最高でした。昨日越えてきた甲武信ヶ岳~国師ヶ岳~金峰山、富士山、南アルプス、八ヶ岳などをぐるりと見渡せるこのロケーションにしばし心を奪われました。

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もう少しここでのんびりしてたいという気持ちを振り切って瑞牆山を下ります。黒森コースと呼ばれるルートは不動滝など沢が多く、涼しげな感じでした。これがゴール間近の場所だったら間違いなくドボンしてサッパリしてただろうなぁと思います。まだまだ歩く時間は長いのでここは我慢して先を急ぎます。この後、信州峠までは林道歩きなのですが、我々はコースを勘違いし林道がなくなったところからやぶ漕ぎをしました。実は当初実行委員会では、信州峠までの読図区間としてこの場所を検討していたもののやはりまだここはやめておこうと来年以降に見送りになっていたようですが、勘違いしていた我々はそこへ突撃してしまったのです。。。地図を片手に目指す道なき道を進みます。勘違いとも気づかずに・・・「うぉーさすが分水嶺!コース終盤でこんなステージを用意するとは!」「これ、獣道だよねー」などとすっかりテンションが上がってしまいました!勘違いとも気づかずに・・・実際、鹿の足跡が残る獣道はかなり歩きやすくて結構助かりました。最後は笹薮を突破しようやく信州峠へ

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笹薮の向こうにスタッフの方が見えたのでホッと一安心。「いやーヤバいっすねーこのコース!楽しかったけど!」などとスタッフの方に半ば興奮気味に話かけるもののスタッフの方の反応がどうもおかしい。

スタッフ「えーと・・・どこから来たんですか?」

我々「松平林道の行き止まりになったところからそりゃもう獣道を通ってですねー」

スタッフ「えっと正式なルートはこっちの林道から上がってくるんですよねー。通ってきたところは一度検討したんですが、来年以降にコースになるかどうかってことになってるんですよー」

我々「ええええええええええええええええええええええ」、「でも踏み跡も少しありましたよ」

スタッフ「きっと山菜取りの方の足跡ですね」

興奮気味に通過してきたエリアは全くのコース外だったようです・・・時間と体力を大幅にロスし、いよいよ時間がヤバいんじゃないかと密かに焦りを覚える。

まぁここまで来たらあとは根性で進むだけなので、元気に出発。しかし地味に水が少なくなってきててみんなでシェアしました。

横尾山を通過した後も道迷いしやすいルートなので地図を見ながら急ぎつつも慎重に。牧場の横をすり抜け、階段の急登を登り、名もなきピークを越えて飯盛山へ到着。飯盛山は通過する必要はないのですが、せっかくだからとメンバーと一緒に少しだけ寄り道してピークを踏みました。ただ、地味にこの寄り道が僕の体力を奪いその跡ちょっとだけ足元がおぼつかなくなったので5分だけ休ませてもらいました。

ゴールの獅子岩まであとは下りだけ。のんびり歩いていると、いよいよゴールが見えてきました!何度経験してもこの瞬間はそれまでの苦労が吹っ飛んで楽しい気持ちしかありません。

距離120㎞ 累積標高12,000m ゴールタイム63時間30分 参加者中もっとも長い時間、分水嶺トレイルを満喫したチームでした。

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ゴールには知り合いが駆けつけてくれていて差し入れのビールを頂きながらトレイルの余韻に浸りました。

今回のようなビバークしながら進むのはいつものトレイルランと違ってまた新鮮な感覚でした。旅の要素がよりつよくて、かなり楽しかったです。また、チームとして出場したので辛い時も仲間で支えあい、素晴らしい景色も一緒に共有できたことが良かったですね。ソロも楽しいと思うけど、同じ時間を共有した仲間とは分水嶺トレイルで酒が飲めるくらいの濃い時間だったと思います。

とりあえず後半はケツにワセリンを塗りまくりました。お蔭で今回はケツ擦れトラブルなしです。

 

 

たちした

 

 

 

 

 

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