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SPECIAL

[ALL ABOUT MIZUNO ENERZY] 世界中のアスリート、スポーツシューズ業界が注目する「MIZUNO ENERZY」のすべてを徹底検証!

2020.07.10
MASATAKA NAKADA(stuh)
MASAHIRO MINAI

「本気の反撃」。それは陸上競技の分野において、より多くのアスリートのパフォーマンスを向上させるべくミズノが掲げたテーマであり、その一端は第96回箱根駅伝の10区において、プロトタイプシューズを履いた創価大学の嶋津雄大選手が区間新記録を樹立したことで達成された。そして7月1日、同社はさらなる成功を目指すべく、新たなテクノロジーを発表する。それが“MIZUNO ENERZY”。これまでにないタイプのクッショニングテクノロジーであり、その反発性、柔軟性、軽量性etc.といった従来素材からの機能性の向上を数値で証明するだけでなく、これまでよりもアスリートがわかりやすく体感できるという点にも注目が集まる。今回、そんなMIZUNO ENERZYの優れたパフォーマンス性能を徹底検証する機会に恵まれた。

2020年の最注目テクノロジー、
MIZUNO ENERZYが遂にデビュー!


今回新たに発表された、ミズノのクッショニングテクノロジーであるMIZUNO ENERZYの特徴を簡単に説明すると、従来の素材よりも反発性と柔軟性に優れているということ。すなわち「柔らかく」「弾む」のだ。着地した際のエネルギーをグッと蓄えるような感覚は独特で、MIZUNO ENERZYには搭載するシューズの対象アスリートのタイプ、レベルetc.によって、下記の3種類がラインアップされる。

MIZUNO ENERZY
従来の素材と比較して柔らかく、エナジーリターンの機能性が向上したミッドソールマテリアルで成形も容易。EVA(エチレンビニルアセテート)ベースの素材を進化させた。
従来素材(ミズノU4ic)との比較で
反発性15%
柔軟性17%
が向上。

MIZUNO ENERZY LITE
スピードを求めるランナーのために開発された、従来の素材よりも柔らかく、エナジーリターン、すなわち反発性に優れた素材。MIZUNO ENERZYの3種類のマテリアルにおいて最も軽量で、ナイロン系エラストマーをベースとした素材。
従来素材(ミズノU4ic)との比較で
反発性35%
柔軟性22%
が向上。

MIZUNO ENERZY CORE
3種類の素材の中で最もエナジーリターン、柔軟性に優れたマテリアル。ミッドソール本体ではなく、ミッドソール内部に格納することで使用される。ラバーをベースとしている。
従来素材(ミズノU4ic)との比較で
反発性56%
柔軟性293%
が向上。

そして誤解しないでほしいのは、ミズノが誇る衝撃吸収性、反発性、安定性を高次元で融合したテクノロジーであるミズノウエーブは、今後も継続して使用され続けるということ。今回発表されたMIZUNO ENERZYとともにシューズに採用されることで、アスリートのパフォーマンスを向上するのに大きく貢献してくれるだろう。

10区の区間記録樹立に大きく貢献した1足。
それがMIZUNO ENERZY LITEを搭載した「ミズノ ウエーブ デュエル ネオ」だ!

箱根駅伝で創価大学の嶋津雄大選手が着用し、10区の区間新記録を樹立した際に履いていたシューズを、マスコミ各社は「ミズノのプロトタイプ」と呼んだ。ロゴも含めて真っ白なオールホワイトのシューズはミステリアスで大きな話題となったが、今回「ミズノ ウエーブ デュエル ネオ」として正式デビューすることに。MIZUNO ENERZYのラインアップにおいて最も軽量性に優れたMIZUNO ENERZY LITEをミッドソールに使用し、嶋津選手が着用したハイカットだけでなく、ローカットも追加された。

DETAIL



アッパー
「ウエーブ デュエル ネオ」のアッパーには、ニットマテリアルが使用されている。スポーツシューズ用のニット素材には大別するとフィット感の高いタイプと緩く編まれたリラックスさせるタイプの2種類が存在するが、「ウエーブ デュエル ネオ」には前者のフィット性を重視したタイプが用いられており、シューズと足が一体化するような抜群のフィット性能を発揮してくれる。


ミッドソール
前述の通りMIZUNO ENERZYには3種類が存在するが、「ウエーブ デュエル ネオ」に採用されたのは、MIZUNO ENERZY LITE。従来のミッドソール素材よりも高い反発性と柔軟性、そして優れた軽量性を併せ持つミッドソールマテリアルである。ミッドソール内部には陸上スパイクテクノロジーを長距離シューズに応用した高反発を実現するミズノウエーブであるウエーブプレートを内蔵。必要な屈曲性を維持しながらも、高い前足部の反発性とスパイク特有の踵を跳ね上げる形状が高い加速性を提供する。


アウトソール
基布の上に硬度のある合成樹脂のスタッドを敷き詰めたG3アウトソールを採用。軽量性を維持しながら前方へのグリップ性を高めるように設計され、アスファルトやコンクリートといった舗装路、土や芝生といったオフロード、そして全天候トラックといったあらゆる路面で高いグリップ性能を発揮する。

 

「走ればわかるさ!」MIZUNO ENERZY編

これまで1500足以上のスポーツシューズを履いてきた南井編集長が、ランニングシューズを実際に履いて走り、その走行感をレポートする「走ればわかるさ!」。Runners Pulse本誌でも人気のコラムだが、今回はMIZUNO ENERZYを搭載した「ウエーブデュエル ネオ」、「ウエーブシャドウ4」、「ウエーブリボルト」のウェアリングインプレッションを紹介する。

スピードモデル「WAVE DUEL NEO」


MIZUNO ENERZY搭載シューズのなかで、特にスピードを求めるプロダクトが「ウエーブ デュエル ネオ」だ。ハイカットとローカットがラインアップされているが、今回トライしたのはハイカットのほう。まず足を入れてみると、テンションの高い素材で編まれたニット素材をアッパーに使用することで、足首から前足部まで高いフィット感が得られる。履き口は若干狭めのために、着用に多少時間を必要とし、最初は窮屈に感じるかもしれないが、実際は足囲部分を始めとして極端なキツさは感じない。足とシューズが一体となるような感覚で、ランナーの脚力をロスなくシューズに伝え、さらには路面に伝達してくれそうだ。185グラム(26.0cm)という実際の重量以上に軽く感じる。ミッドソールに使用されたMIZUNO ENERZY LITEは、立っている状態で沈み込みはあまり感じられない割に、素材の柔らかさと、足裏をしっかりと押し返すような反発力を感じられる。

走り始めると、まず気付くのはアウトソールのグリップ性のよさ。基布上に硬度のある合成樹脂のスタッドを敷き詰めたG3アウトソールは、舗装路、土や芝生といったオフロード、全天候トラックetc.あらゆる路面で高いグリップ性を発揮し、脚力のロスは最小限。グイグイとスピードをアップすることができる。MIZUNO ENERZY LITEのミッドソールは、着地から蹴りだしまでクイックかつ力強い反発力を提供してくれ、普段のペースであるKm/5分30秒で走っている感覚でも手元のGPSウォッチで確認するとKm/5分16~19秒でラップを刻む。あくまで個人的な感想だが、これまで履いてきたシューズよりも明らかに走行効率が高い気がした。公式にはサブ3向けシューズとされているが、合計で54kmを走った見解としては、自分のようなサブ4レベルのランナーでも履きこなすことが可能だと思う。「これまでの自分より一歩先を目指したい!」そんなランナーにオススメしたい1足だ。

中級モデル「WAVE SHADOW4」


ドロップ、すなわち踵とつま先の高低差が少なめの構造を採用することで、ミッドフット(中足部)着地を促す構造が特徴の「ミズノ ウエーブシャドウ」は、2017年に初代モデルが登場。このモデルは筆者も着用したが、クッション性はキープしつつ、中足部から前足部で着地する中級ランナーの走りにも応えるスペックを結集しており、スピードに乗った走行にマッチしていた印象がある。第2弾、第3弾モデルを履く機会がなく、今回第4弾モデルで走ることになったが、大きなスペック変更と、その走行性能の向上に驚くことになる。

まず足を入れてみると、エンジニアードエアメッシュのアッパーは、足に吸い付くようなフィット感で、最近ポピュラーなニットタイプのそれとも違うが、フィット性能のレベルはかなり高い。足幅の広いランナーにはワイドタイプも用意されている。今回よりMIZUNO ENERZYをミッドソールに使用することで、足裏にはその柔軟性が感じられる。

実際に走り始めてみると、着地時から蹴りだしまでのムーブメントはかなりスムーズで、衝撃吸収性と反発性が絶妙なハーモニー。ドロップが8mmと少なめなこともあって、自然とミッドフット着地となる。当初はKm/6分00秒くらいで走り始め、途中Km/5分10秒までペースアップすると、ソールユニットは無理なく着地から蹴りだしの動きに対応。これには中足部外側と前足部内側にかけて配されたフォームウエーブが大きく貢献している。「ウエーブシャドウ3」までは踵部分にプレート状のミズノウエーブが搭載されていたのに対し、このモデルではフォーム状のミズノウエーブであるフォームウエーブを配することで、反発性、衝撃吸収性、安定性を高次元で兼ね備えている。これはミッドフット着地のランナーには、踵にプレートタイプのミズノウエーブを配するよりも理に適っていることは明らかで、その効果は特にペースアップした状態で体感することができた。また今回より従来のミッドソール素材よりも柔軟なMIZUNO ENERZYをミッドソールマテリアルに使用したことで、長距離を走った際も走り始めから終わりまで、快適性をキープし続けてくれる点は嬉しい。

ミッドソール本体は反発性能と柔軟性が向上したMIZUNO ENERZYを採用。フォーム状のミズノウエーブであるフォームウエーブを中足部外側から前足部内側にかけて搭載。着地から蹴りだしまでの動きを効率よくサポートしてくれる。

エンジニアードエアメッシュのアッパーは、足に吸い付くようなフィット感と優れた通気性を提供。ガセット構造のシュータン部分は足入れがよく、フィット性能も高レベル。

初心者ランナー向け「WAVE REVOLT」


予想外と言っては失礼だが、今回トライした3足において、いい意味で一番予想を裏切ったのが、この「ウエーブリボルト」であった。ビギナーランナー向けの1足とのことだったが、衝撃吸収性、反発性、フィット感etc.従来の同プライスポイントのシューズと比較して圧倒的な優位性を誇っていた。まず足を入れてみると、通気性に優れたメッシュ素材を使用したアッパーは、足を包み込むような快適な履き心地で「1万円以下のシューズとは思えないなぁ…」という感想。本体をMIZUNO ENERZY、踵部分にフォームウエーブを組み合わせたミッドソールは、立っている状態で、その柔らかさが伝わってくる。

実際に走り始めると、プレートタイプのミズノウエーブとは異なる衝撃吸収性、反発性、安定性のハーモニーが感じられる。当初はプレートタイプの固くてしなる感じとの違いに若干の違和感を覚えたが、しばらく走っているうちに「この柔らかい走り心地も悪くないというか、こっちのほうが万人に受けるかも!?」と思うようになっていった。日課の6Kmランを平均Km/5分40秒ほどのペースで3回走り終える頃には、MIZUNO ENERZYとフォームウエーブの組み合わせの虜になっていた。アウトソールは軽量化のために踏み付け部分と踵の一部のみにソリッドラバーを使用しているので、長距離ランを重ねるランナーは耐久性を心配するかもしれないが、月間走行距離が150km~200kmというようなランナーなら全く問題ないと思う。「ウエーブリボルト」は脚力が充分でないランナーを衝撃吸収性、反発性、安定性の融合でサポートし、走る楽しさを存分に提供してくれる1足だと思う。

ミッドソール踵部分上部にはフォームウエーブを搭載。プレートタイプのミズノウエーブとは若干異なる走行感ながら、衝撃吸収性、反発性、安定性を高レベルで確保している。

MIZUNO ENERZY Line up

WAVE DUEL NEO
価格:2万5300円(税込)
品番:U1DG2000、U1DG2000_y(ホワイト)
サイズ:24.5~28.5cm
カラー:ブルー×ホワイト×ピンク、ホワイト
重さ:185g(26.0cm)

WAVE DUEL NEO Low
価格:2万900円(税込)
品番:U1DG2090
サイズ:24.5~28.5cm
カラー:ブルー×ホワイト×ピンク
重さ:195g(26.0cm)


WAVE SHADOW4
価格:1万3090円(税込)
品番:J1GC2092
サイズ:ユニセックス22.5~28.5cm、メンズ、メンズワイド25.0~28.0cm
カラー:ブルー×ホワイト×ピンク、ブラック×ブルー×イエロー(ユニセックス)
ブラック×ホワイト×ブラック(メンズ)
イエロー×ホワイト×ブラック、レッド×ホワイト×ブラック(メンズワイド)
重さ:260g(27.0cm)

WAVE REVOLT
価格:9,350円(税込)
品番:J1GC2085
サイズ:ユニセックス22.5~30.0cm、メンズ25.0~29.0cm、ワイド25.0~30.0cm
カラー:ブラック×ブラック×グレー(ユニセックス)
イエロー×ブラック、レッド×ブラック(メンズ)
ブルー×ブルー×ピンク(メンズワイド)
重さ:265g(27.0cm)

INFORMATION
ミズノお客様相談センター
TEL:0120-320-799(月~金9:30~17:00)
www.mizuno.jp/running

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