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舘下智
舘下智

Satoru Tachishita

舘下 智 : FULLMARKS HOUDINI担当

1976年生まれ、富山県出身。現在は札幌から横浜へ転勤。北欧アウトドアブランドHOUDINIの営業マンとして全国各地とスウェーデンを駆け回る日々を過ごしている。「誰よりも楽しむ事」をモットーに2014年はウルトラトレイル・ドゥ・モンブラン168㎞(45時間9分)、グランレイド・レユニオン172㎞(54時間)で完走。

2017 年 12 月 のアーカイブ



FORMOSA TRAIL

[17.12.05]

こんにちは

先週、11/25~26は台湾で開催されたFORMOSA TRAILに出場してきました。このレース、HRCの暴れ馬こと、ジャキさんから確か夏ごろだったかなぁ「台湾で面白そうなレースあるからみんなで行こうぜ!」と提案されたのが事の始まりだけど、結局出場したのは俺一人だった…

とはいえ、一人ってのもなんだし、せっかくだから誰か行かないかなぁと周りの知人に声を掛けたら二人の猛者が手を挙げた。20代で100マイラーになるために走りまくっている女子ランナーの、くまちゃんとフイナムランニングクラブ部長の榎本さん。今回はこの二人と一緒に台湾へ行くことに。

ハッキリ行って、信越五岳でDNFした9月下旬から今回のレースまでに走った累計は50㎞にも満たないんじゃないかというくらい走る事へのモチベーションが低下。間違いなく今までで一番走っていない。スントの腕時計を忘れたり、ハイドレーションを忘れたり、ジェルも忘れたりと、なかなかの低モチベーションで台湾入りしたのがレース2日前。慌てて台北のアウトドアショップで買い出ししたのであった。

今回の開催場所は台湾の真ん中あたりで、台中駅から50分ほど内陸に走った場所にある鯉魚潭という小さな湖のほとりがスタートゴールとなる。大会のオフィシャルバスだと到着する時間が遅いため、我々は台北から台中までは高速列車を利用し、台中からはタクシーで行くことにした。台湾のタクシーは安いので三人で割れば一人2000円くらいだ。ホテルのチェックインまで時間があったので、大きな荷物だけホテルに預けて、付近を散歩。案の定、周りにはコンビニなどあるわけなく。適当に入ったレストラン風の土産屋にて遅い昼食をとった。

ホテルに戻ってチェックイン。受付開始まで時間があるので部屋でダラダラしつつ、少しだけ準備を進める。17時半頃から受付が始まっていたので、さっと済ませて寝る準備。スタートは朝の4時だから2時に起きるためには19時過ぎには眠らねば…

「やばいっす!3時っす!」という榎本さんの声で起きた。おおぅ、すっかり爆睡してしまい。危うくスタートまで寝ちゃうところだった。目覚ましはかけたつもりだったけど。。。榎本さんのファインプレーで全員大慌てで着替えて準備した。幸いホテルからスタート会場までは歩いて5分ほどの場所なので助かった。スタート会場に着いて間も無くレースはスタートした。

 

最初はロードを4kmほど走ってトレイルへと入って行く。スタートからいきなりの1400mアップでしかも結構急な登りだった。当然のことながら最初のロードで結構しんどいし、登りも脚が動かなくって、練習不足を痛感。朝飯も寝坊により逃したし、いやぁこりゃもうだめと思いつつ一歩ずつ登って行く。お腹が空いたので、とりあえずソイジョイを1本食べた。陽も昇り、明るくなってしばらくしてようやく1667mのピークに到着。ここから少し下ったところに最初のエイドがあるので少し元気になり下り出す。途中でクマちゃん、榎本さんを発見するも2人は僕よりも全然元気で足も動いている。

スタートから3時間14分。チェックポイントAに到着。距離はおおよそ13km地点。お腹が減っていたので、スイカ、オレンジ、豚肉、ピーナツバターを塗ったパンをとりあえず食いまくる。美味かったのはスイカ!

 

水ばっかじゃ飽きちゃいそうな気がしたので、フロントボトルの水を1本カラにして、そこに怪しいコーラ風の飲み物を補充した。すごい体に悪そうな気がしたけど、とりあえずあまり固形物を食べずになんとなくカロリーを摂っているつもりになりたかったので何も考えずにそうした。

CP-Aを出発し次に向かうは關頭山という場所でここはCP-Aから約5km行って戻ってくるピストンとなるコース設定だ。僕より前にいる選手達とすれ違うことができるわけだ。皆、一様に元気そうで何よりです。僕はもう限界っす。と思いながら細かいアップダウンのトレイルを進んでいると、前からとても素敵な選手が!スタート前に見た104kmに出場している女子で個人的に一番好みだった選手だ。が、しかし、こんな折り返しの手前で会うってことは相当な時間差があり、多分この子とはもう会うことはないだろうと少し残念な気持ちになる。そしてもっと練習しておけば一緒に走る事もできたんじゃないかと練習不足を悔やんだ…

折り返し地点に到着すると手首にバンドを着けてくれた。スタッフと握手をして再びCP-Aへと向かう。ここは何とか頑張らないと。と少しだけやる気をだしてトレイルを走った。相変わらず脚は重い。

再びCP-Aに着いたのはスタートして約5時間ほど過ぎた朝9時8分。スイカが無くなっていたので、パイナップルを食べて怪しいコーラ風飲料を捨てて水を補給。ボトルに残っていたコーラ風味が水に少しだけ入って絶妙の味となりました。いつもはダラダラ過ごすエイドも今回は足早に出発。なんでかっていうと、次のCP-B(約34km)のリミットが午後12時で、のこり3時間を切っていたのだった。ただでさえ脚は動かないし、いつもより時間が掛かりそうな気もしたのでここは急いで次へと向かった。

細い尾根や、走れないトラバーストレイルの連続で想像以上に時間が掛かった。多分10km〜11kmくらいの区間なんだけど、気がつけば残り時間はあと20分を切っていたので、ここでほぼ諦めムードになる。トレイルを抜け、CP-Bが見えたが時間が微妙〜。何とか気合いで走ってCP-Bに到着、時間は11時52分。このレースの面白い所はCP-Bの関門12時に間に合わなかったら、65kmカテゴリーへと切り替えられてしまうところと、12時に間に合った選手は途中の分岐で申請すれば65kmカテゴリーへと変更できるのである。ハッキリ言って、もうギリギリだった訳で、この先頑張っても無理なんじゃないかなぁと考えていたので、65kmへの変更を視野に入れつつエイドでしっかりと食べて12時12分に出発。それにしてもエイドの食べ物が美味しくって、いつも以上に食べまくった。

CP-Bをほぼ最後尾で出てロードをダラダラと走ったところで104kmと65 kmの分岐に到着した。なぜか迷わず104kmの方へと進んでしまった。CP-BからCP-Cまでは約20km区間で、制限は16時30分。かなりキツイなぁと思いつつも、林道をひた走る。ここで、昨年出場したイタリアの4Kを思い出した。あの時は残り100km近く残したところで脚が完全に終了し、あまりの痛さと辛さに泣きながら前に進んだ。それに比べたらまだ、脚は動くし強烈に痛いって訳ではないので、そういう意味ではまだ行けるハズと思い込み下りは遅いものの歩かずに走り続けることにした。結果、CP-C(53㎞)スタートから11時間42分、15時42分に到着し、制限時間まで少しだけ余裕を持つ事ができたけど、ギリギリなのには変わりない。

コーヒーとスープを飲んで、ジェルを補給し、マッサージクリームを塗って、VESPAを飲んで、ストレッチをして出発。CP-Cからは約1500mの登りで、コース上最高峰となる大尖山2017mのピークを目指す。ここが一番しんどい区間だろう。登り始めて、なんとなく身体が動くようになってきたのを感じた。テンポよく脚が前に進むので、ちょっとペースが速いかなと思いつつも、ここはもう流れに身を任せて山頂を目指す。かなり良いペースで標高を稼いでいた。登りの途中で陽が沈んだのでヘッドライトを装着し進む。標高1600mを過ぎた辺りから少し空気が冷んやりしてきたが、半袖短パンのままでも大丈夫なくらいだった。が、ここからトレイルは細い尾根が続き、いっそうキツくなっていった。ペースは少し落ちたものの、この登り区間でかなりの選手を追い越した。その中には、折り返しで見た、個人的に1番好みだったあの子もいた!追いつくとは考えてもいなかったので、結構テンションが上がったけど、このペースを崩したくないという気持ちからサッとかわして山頂へ。(邪念<レース)

山頂に到着したのは登り始めから2時間40分ほどだった。うむ〜奇跡的に身体が動いてくれてよかった。ここからはCP-Dまではほとんど下りだけど、ずっと林道だった。。。CP-Dに着いたのはスタートから16時間24分経過の20時24分。関門は22時なので、この区間でかなり短縮できた。エイドで食べたスープがめちゃくちゃ美味かった。クリームを塗り、ストレッチをして少しゆっくりしてから出発。CP-Dからは再びCP-Bを目指すことになる。ちょうど何時間前に通った65kmと104kmの分岐へと戻り、そこから武界という町に下りてCP-Bへ600mの標高差を登るというコースレイアウトだった。武界への下りは延々と続く林道で、なかなかのしんどさだった。やっぱ林道は嫌いだわ〜と思いつつ進む。どうにか最後の登り口へ到着し最後の登り区間へと突入。いや〜かなりしんどい。けど、ここさえクリアすればあとはもうゴールを目指すだけと思うと頑張ることができた。

CP-Bに到着。スタートから21時間12分経過。時刻は深夜1時12分。スープにライスを入れた雑炊っぽいのを食べて、白湯を飲んで出発。あとは少しだけ登ったら、スタート地点まで下るだけだ。深夜にも関わらずスタッフの皆さんからの手厚いサポートにはホント感謝です。温かいスープが美味い。

時間は十分にあるので、ここからはかなりゆっくりでも間に合うので無理せず進むことに。最後の林道に入ったところでかなり眠くなりキツかったが、音楽でも掛けてリフレッシュ。眠気に耐えた。

最後のロードに出た時はもう走らずにのんびりいこうと決め、早歩きで進む。

スタートから25時間5分の時刻5時5分に無事ゴールに到着。いやぁしんどかった。CP-Bをギリギリに通過したときはもはやダメだと思っていたけど、なんとか身体が動いてくれて助かった。ゴール後、バキバキの脚をひきずってホテルに戻り、シャワーを浴びて一眠り。

3時間ほど寝て、起きてから表彰式と打ち上げ的な催しへと参加。民族衣装を纏った、アボリジニの若者の踊りを見たり、みんなで踊ったりとなかなかの盛り上がりだった。そしてみんなお待ちかねの豚の丸焼きBBQ。これはマジで美味かった!最後の方になると骨ごと渡されて、一番美味い部分にかぶりつくことができるので、前半に食べ過ぎているとかなり危険だと思う。

 

 

帰りは大会のシャトルバスに乗って台北へと戻りました。BBQでお腹いっぱいだったし、台湾ビールをひたすら飲んだので、バスの中は爆睡でした。

やや林道が多くて、個人的には苦手なコースレイアウトなんだけど、エイドのスタッフがとってもフレンドリーで飯も美味いので、すごく良いレースでした。台北の夜市も含めて、かなり満足度の高い台湾レースとなりました。

台湾のランニングサイトにも今回のレースの模様がアップされてました。自分の写真が多く載ってて嬉しい。

台湾ランニングサイト↓↓

don1don.com

たちした