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舘下智
舘下智

Satoru Tachishita

舘下 智 : FULLMARKS HOUDINI担当

1976年生まれ、富山県出身。現在は札幌から横浜へ転勤。北欧アウトドアブランドHOUDINIの営業マンとして全国各地とスウェーデンを駆け回る日々を過ごしている。「誰よりも楽しむ事」をモットーに2014年はウルトラトレイル・ドゥ・モンブラン168㎞(45時間9分)、グランレイド・レユニオン172㎞(54時間)で完走。

2015 年 10 月 のアーカイブ



UTMF2015 レースレポート

[15.10.02]

こんにちは

9月25日~9月27日に開催された、UTMF(ウルトラトレイルマウントフジ)に参加してきました。7月の分水嶺トレイルから脚の調子がイマイチで、それを理由にトレーニングをサボりまくって本番を迎えることに。二年ぶりのUTMFは前回と同じ左回りのコースだけど、前回よりコースが微妙に変わっていた。さらに前日までの雨でコースも2か所変更になり、A2本栖湖のあとの竜ヶ岳は登らずに山裾を巻く東海自然歩道を通り、A7すばしりのあとも三国山を通らず龍坂峠に下りて国道を通りA8に向かうことになっていた。正直、僕は山は好きだけど、林道やらロードの走らなければならない区間が多いレースはとっても苦手なのである。今回のコース変更はトレイル保護のため仕方ないとはいえ僕にとってはマイナスでしかない。不安が募る。

9月25日(金)

朝一で会場へ行き、受付と装備品のチェックを済ませる。夜は結構降っていた雨も小降りになっていて一安心。宿に戻ってスタートまでのんびり準備をしながらスタートの13時までリラックス。

12時前に会場へ移動し、途中のエイドに送るドロップバッグを預けた後は会場をウロウロして、知り合いや友人と談笑してスタートを待つ。ちなみに今回のUTMFの勝負シューズはALTRAのパラダイム1.5をチョイス。ロード用だけど、林道やロード区間が意外と多いこのUTMFのコースには相性が良いと判断。しかもコース変更でさらにロードの比率が高くなったので尚更このシューズが向いていると思った。

9月25日 13時、いよいよUTMFがスタート。今回は最後尾からのんびり行こうと決めていたので知り合いのモト君と共に出発。すぐ後ろには翌日のSTYに出場するセバスチャンがカメラ片手に撮影していたので、一緒に写真を撮ってもらった。これはラッキーな出だし!沿道にはたくさんの人、そして知り合いからも「気を付けて!」「いってらっしゃい」と声をかけて頂き、たくさんの人とハイタッチをして歩き出す。このあと湖畔を回ってトレイルへ入るのだが、ここで大渋滞が発生し足止めをくらう。スタートから3㎞地点を通過するのにまさかの1時間を要し、10㎞を通過するのに3時間近くかかり結局ここでのタイムロスがこの後のレース展開をとっても過酷なものにするのでした。

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この大渋滞がなけれれば、多くのランナーがゴールしていたと思う。。。

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最初のA1精進湖民宿村 19㎞地点に着いたのは16:31、結構頑張ってタイムを詰めたけど苦手なロード区間でかなり足を使ってしまった。既にハムストリングスに張りを感じ先行きが非常に不安になる。ストレッチをして、スイトンを食べてコーラを飲んで出発。足の張りにビビりながら次の本栖湖エイドを目指します。

烏帽子岳、パノラマ台への登り口でヘッドライトを装着し夜間走行に備える。パノラマ台からの下りでは霧が濃くてヘッドライトが乱反射して足元が見にくいうえにかなりドロドロで滑りやすくなっていたが、ここで結構気持ちよくなって下りのペースがあがる。前のエイドを先に出たモト君に追いつく事が出来た。しかしこの山の中で何度か渋滞にはまりなかなかペースがあがらない。このままじゃ次の本栖湖エイドの引っかかってしまうと焦りを感じているときに、大会本部より関門制限時間の延長のショートメールが届いた。

ようやくA2本栖湖 31.5㎞に到着したのは19:30。1時間延長されていなければここでアウトだった。た、助かった・・・

コーラを頂くものの、炭酸が完全に抜けた状態でリフレッシュできなかった。とりあえず白湯を飲みながら持っていたバーなどを食べて補給する。僕が付いたころには、パン、バナナなどの食べ物は既に底をついていて食べ物はチップスターくらいだった・・・おいおい、いくらなんでもそりゃないだろう。と愚痴の一つも言いたくなった。

関門が延長されたとはいえ、次のエイドに向けて進まないとヤバい。モト君と一緒にエイドを出発。本来ならここから竜ヶ岳を経由するところが、今回のコース変更でロードと巻き道になった。つぎのウォーターエイドまでの関門タイムは意識してなかったがとにかくロード、林道は頑張って走った。モト君とお互いのペースを引っ張りあいながら、歩きたくなるのを我慢してエイドまで走った。途中、2回ほど石や木の根っこに足を引っ掛けて転びそうになるのを踏ん張ったのが結構足にキタ。

W1 麓エイド 46.5㎞到着 22:37 ここは23時までに出発しないと失格になってしまう。休めるのはわずか10分たらず。九州チームのサポートで来ている知人がいたので温かいレモンティーとおにぎりを頂いた。おにぎりがめちゃくちゃ美味くて助かった。他にも知り合いが何人もいて元気になるものの、ここまでの林道をひたすら走ったことによる足の張りはかなりのものだった。やはり僕は走らされるようなコースは苦手なんだなぁと痛感。山をひたすら上り下りする方が全然好きだ。正直この状態でこのあとの天子山地なんて危険なんじゃないか?何か理由をつけてリタイヤしようかなぁとうっすら考えていたが、出発するゲートの前では知り合いが僕とモト君が出発するのを見届けようとしている(うわ~これはここで辞めるって言えなぃ・・・よなぁ)。なんとか気持ちを立て直して出発ゲートをくぐった。その時、入口ゲートでは22:50のチェックイン制限時間に間に合わなかった選手達がシューズのチップを外されていた・・・僕もどこかで走れそうなところで歩いていたらこの関門でアウトだったと思った。

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さぁ前半の難関、天子山地である。次のエイドまで23.1㎞を 5時間50分で進まねばならない。モト君と気合を入れて標高1605mの雪見岳へアタック。が、ここでもかなりの渋滞。急斜面なうえにトレイルはドロドロなのでシューズのグリップはかなり弱いときたもんだ。このペースではほぼ間に合わないと思ったので、登りでも声を掛けながら前のランナーを次々とパスして二人で登っていく。が、ここでかなり調子が悪くなってきた。食欲が無く、若干気持ち悪い。ヤバい状態になっているが、先行するモト君になんとか離されないようくらいついていく。なんとか一つ目の雪見岳山頂に到着。登山口から標高差約700Mを1時間45分で登った。次の関門まで残り4時間で18㎞もある。正直、かなり厳しい状況に追い込まれている。その上、今度は下りで渋滞。二つ目の熊森山まで一時間近く掛かってしまっている。関門まで残り3時間、16㎞。もう間に合わないと確信した。そう思うと「よし、もう間に合わないけど、どこまで詰められるか行けるところまでいってみるか」という気持ちに切り換わり、この下りのドロドロも思いっきり楽しんじゃえ!楽しんだもん勝ちだ!とスイッチを入れて思いっきりぶっとばせるようになった。ぬかるんだ下りの時はビビったら負け!スキーと同じような感覚で、とにかくシューズの先端をフォールラインに向け自分の真下に重心がくるように心がけて、安全に配慮しつつ大量のランナーをパスして、一気に長者ヶ岳をクリアしてそのまま西富士中学校まで到着。2年前にUTMFに出た時はここがエイドだったが、今回はここから5㎞先の場所がA3エイドになっていたため、さすがにもうアウトだった。まぁでも最後は気持ちよく走れたし、しょうがないなと思うと同時に張りつめていた気持ちがフッとなくなり全身から力が抜けて、とたんに足が重くなり全然前に進まなくなった。早くエイドについて休みたいのになぁ。水も底をついてしまった。辛い。

とりあえずエイドにいるであろう知り合いに電話を掛けると「関門1時間延長したよ!」というではないか。携帯をもう一度確認すると、大会本部よりショートメールで関門延長の神のお告げが届いていたが、残り4㎞で1時間。間に合う時間けれども、一度切れてしまった気持ちは再び戻ることはなく身体は重いままだし、さっきのエイドでてから口に入れたのはブドウ糖一個だけ。正直この先、レースを続けることは考えられず次の富士宮エイドでリタイアすることだけを考えていた。早く横になって寝たい。楽になりたい。

A3 富士宮 69.6㎞ 5:44到着 ゲート前にはモト君のサポートで来ていたMRHCのマックスさんらが出迎えてくれた。柵に掴まって立ってるのが精一杯。

UTMF A3

 

 

「もうダメ。ここで辞めようと思います」

「次の関門まで時間緩いから行かないと。行けるから。」「とりあえず水入れてくるからボトル出して」

うぅ・・・今回ばかりはマジでもうだめだ。水を補給してもらったボトルを受けとりなんとかベンチに腰掛ける。エイドでは関門閉鎖までの残り時間をアナウンスしている。

九州チームの高木さんにも声をかけてもらったけど、正直気持ちは折れたままだ。レモンティーを飲みながらひとまず深呼吸。

「タチさんどうすんの?」

「いやーもう無理かな」

そんなやり取りをしつつ、とりあえずオレンジを手に取ってほおばった。美味い!焼きそばとかおいしそうなものもたくさんあったけど、今の状態ではオレンジを食べるのが精いっぱいだった。とりあえず8切れ近いオレンジを次々と口にいれた。

「関門閉鎖まであと1分で~す」

再び高木さんに「どうすんの?絶対行った方がいいよ!」と後押しされた。ぶっちゃけこの人は2014年のUTMBでは、調子を崩してシャンペ湖で辞めようとしていたのを僕がどんなに励まして一緒に行こうと言ったのに頑として動こうとせずリタイアした男だ。まさかこの人からリタイアをさせないようにケツを叩かれるとは思いもよらなかった。

とりあえず、いったん関門を出てから考えよう!という気持ちになり、関門閉鎖の一秒前にゲートを出た。そしてその場でしばし休憩してどうしようか悩むものの、とりあえず前に進もうと決めた。すぐ後ろにはスイーパーの二人が僕の後を追ってきていた。この時点で僕はこのレースの最後尾だ。笑

基本的に平坦なトレイルを進む。全然走れない。というより走る気力はほとんどなかったが、時計を見るとわずか3㎞進むのに一時間以上かかっていた。これはマズイと思い、遅いながらも気持ちの良いペースで走るように心がけていると少しずつリズムを掴み走ることができるようになった。気持ちも前向きになってきたところでウォーターエイドに到着した。

W2 粟倉 76.3㎞ 7:55到着

ここではエイドのボランティアに知り合いがいて元気をもらった。食欲も少し回復してきてエイドにあった羊羹を二つ食べ水分を補給し、ドロップバックのあるA4エイドをめざし出発。登り基調の林道が続くが、下りと平坦なところはストレッチをこまめにしながら出来るだけ走った。その甲斐あってか次のエイドには時間に余裕をもって到着することができた。

A4 富士山こどもの国 90.4㎞ 10:13到着 スタートから21時間が経過

ここの関門閉鎖は11:30なのでようやくしっかり休憩できる感じになった。良かった・・・

ボランティアスタッフに何名も知り合いがいて、とにかく元気をもらえたし温かいお茶やエイド食を補給出来たのが嬉しかった。後半に向けてヘッドライトのバッテリーを交換したり、ジェルを受け付けにくい状態だったので持っていく量を減らすことにした。しっかり休憩して、11時にエイドを出発。次のエイドまでは約7.4㎞と短く、そんなにアップダウンもきつくないので順調に進む事ができた。が、エイド手前の草原地帯は雨で足元がぐっちゃぐちゃ。ここまでほとんど濡れていなかったシューズの中まで水浸しになった・・・さすがにこれだけ濡れてしまうとこの後、靴擦れなどのトラブルが非常に心配だ。

A5 富士山資料館 97.8㎞ 12:21到着

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美味しい水餃子と麺を2杯いただく。カツサンドもあったけど、今の状態で食べたらヤバいかなと思い悔しいけど我慢した。ここに来る途中、左足の薬指に違和感を感じていたので救護テントで足の状態を確認。水ぶくれでもできたかなぁと軽く考えていたらなんとまぁ爪が浮いているじゃん。あちゃー!とりあえず、剥がれたら痛くてペースが落ちてしまうので、絆創膏とテープで爪を押えて治療をすませた。治療から出てくるとVESPA齋藤さんから励ましの声を頂き出発。エイドをでてしばらくは来た時と同じ草原水たまり地帯を歩く。前からは12時にこどもの国をスタートしたSTYのランナーがあり得ないスピードで駆けてきた!スゲースピードだ。そしてあっという間にエイドで折り返してきて僕らを抜いていった・・・トップランナーのスピードは別次元だなぁ。続々と駆け下りてくるSTYのランナーに声を掛ける。次々と後ろから追い越してくるSTYのランナー達に道を譲らないといけないので、なかなかペースを上げられない。次のエイドは富士山の裾、太郎坊なのでドロドロだったトレイルはいつしか細かい砂利になっていた。泥よりもいいけど、これはこれで歩きにくいものだ。

A6 太郎坊 109.9㎞ 16:04到着

太郎坊

ここに来る途中、なんだか喉に何か引っ掛かっているような感じになりちょっぴり指を突っ込んでオエッってしたみたけど回復せず。気まぐれに襲ってくるこの喉の違和感にこのあとしばらく苦しめられることに。ようやく着いた太郎坊ではミス太郎坊?ミス富士山だったかな?素敵なオネーさんが美味しいそばを振る舞っていたけど、僕の食欲は微妙なままだっただった。オネーさん見ても元気にならないなんてこれは相当追い詰められていると判断し、仮眠スペースで約10分横になった(画像左奥のオレンジにくるまっているのが僕)。ここで福井のSpicy Boysのサポートクルーからスープを頂きさらに元気も頂く。ここから次のすばしりまでは下り基調のコースだけど、僕の脚はかなり弱っていたので、逆にこの下りが追い打ちをかけるようにキツかった。何度も足をプルプルしてほぐしながらストレッチを繰り返して前に前に進む。かなり苦戦してすばしりエイド手前のロードに出た瞬間、かるーくオエッ!って言ってもあまり食べられてないので出るものもほとんどない。

A7 すばしり 120.5㎞ 18:30到着

あまり食いたくないけど、食わないと動けなくなるので雑煮となめこ汁を流し込み、少し休憩して出発。出発前にボランティアスタッフの方から「たちさん!!元気ですか!」と声を掛けて頂いた。誰かなーとすぐに思い出せなかったけど、15年近く前に僕が諏訪で働いていた時の取引先の方だった。ゆっくり話を出来る状態ではなかったけれどもスゲー嬉しかった。ここから一つ山を登って本来であれば三国山ハイキングロードという非常に気持ちの良いトレイルを歩くところが、コース変更により龍坂峠に下りてロードを通ってA8エイドに向かう。いやーもう本当にロードは勘弁してくれ!と思いながら走ったり歩いたりの繰り返しだった。エイドまでの2㎞はひたすら歩いた。

A8 山中湖きらら 135.5㎞ 21:34到着

エイドに到着すると同時にまず装備品のチェックがはいる。まずザックの重さを測るのだが、僕のザックを測ったスタッフの方が

「え~っと、重さは。ん!?んーーーーーーー!じゅ、10.5kgですね・・・」と、かなりあり得ないだろうという表情だったので

「まさか失格とかですか?」と聞いてしまった。

「いや、失格ではないですが一番重いです」と苦笑いが返ってきた。汗

雨で濡れて重くなっているとは言え、ファストパッキングでもあるまいし10㎏も背負ってればそりゃ脚にきてもおかしくないだろうと思った。しかも、こどもの国でジェルなどをかなり減らしてきたのに・・・重さを測ったあとは必携品のチェック。それらを確認してようやく休憩。エイドは0:30が関門閉鎖だし、このあと2晩目の山越えに向かうのでしっかり休養することにした。まずはテーピングの魔術師、ニューハレの芥田さんにテープを施してもらい、さらに聖整体院の北原さんのマッサージを受けた。その後、豚汁を飲んで仮眠所へ行き10分間の仮眠。ここに来る途中からケツが擦れて少しずつ痛くなってきたので、救護所でワセリンを塗らせてもらった。白湯を飲んで身体を温めて次に向けて出発の前にメディカルチェック。屈伸を3回して、それからこの後の山へ行くにあたり注意事項などを説明を受けてからエイドを出た。テープ貼ってマッサージを受けていなかったら正直屈伸は出来ない状態だったと思う。石割山の急登をなんとか上りきって、二十曲峠へ下る。ここの下りも狭くてドロドロで足にきた。

A9 二十曲峠 141.7㎞ 0:33到着

あれだけタップリとワセリンを塗ったのにケツ擦れが痛い・・・2年前もこのケツ擦れに苦しめられたが今回もなのか。幸い前回よりは程度は軽いがあまり気持ちのいいものではない。眠気もあったので、ここのエイドで15分の仮眠をとった。豆腐ボール、おぼろ豆腐がとても美味しかった。いよいよ最後の難関、杓子山へ向かうにあたり気合を入れなおす。ここからは二晩目の深夜帯になるので眠気との闘いだ。うんこちんちんを忘れないようにしなくては。急登が続き、だんだん眠くなる。岩場が出てきてからようやく緊張感から眠気が弱くなりだした。三つほどの偽ピークを越えて、気が付いたら杓子山の山頂についた。や、やったー!杓子山山頂の鐘を鳴らし最後のエイドへ向けて下山開始。トレイルを下り、林道を経て、麓まで辿りついた。2年前はここの途中でものすごい眠気に襲われて麓に出てからがとても大変だった。あ~ここで吐いたなぁと思い出の場所を通過し最後のエイドに到着。

A10 冨士小学校 156.7㎞ 6:50到着

ここではカメラマンの藤巻翔さんが声を掛けて励ましてくれた。

「タチさ~ん待ってましたよ!さすがゴースト!」 もはやゴーストという肩書を付けてしまってもいいなと思った。Mountain Ghost Tachishita.

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食欲も戻り、名物吉田うどんを2杯美味しく食べられた。まぁ、ここまで来たら本当にあとはゴールまで進むだけなので気持ちもかなり前向きになるってもんだ。とは言ってもそんなに時間に余裕はないので7:15出発。あとは最後の霜山を越えればゴールは目前なのだが、ここの上りでは全くといっていいほどペースが上がらなかった。2年前もキツかった記憶はあるけどそれ以上にキツイ気がしてならなかった。よっぽどの事が無い限りゴールに間に合わないなんて事はないとは思うけどちょっと不安だった。下りになるともう全然走れなかった。ケツズレと右足の親指がかなり痛く、これは爪が逝ってしまったんだろうなぁと思いつつなるべく痛くならないようにゆっくり下って河口湖まで出た。あとは湖畔沿いを進み橋を渡ればゴールだ。2年前もボロボロだったけど、今回もなかなかのボロボロ具合だ。ゴール手前、ゲートの両脇にいた大勢の方から声を掛けてもらいながらフィニッシュの達成感を味わいながらゆっくりとゴールゲートをくぐった。

FINISH  河口湖八木崎公園 168㎞ (LIVE TRAILでは172.1㎞) 9/27 10:57 45時間57分41秒 ゴーーール

UTMF GOAL

完走率41%と過去に類をみない過酷なレースとなった今回のUTMF。4度目の100マイルレースはとにかくキツイものだった。今回ほど関門制限時間に追われてヒリヒリするレース展開、食えなくて辛かった事、こんなにリタイヤしたいと思ったレースは初めてだった。今回は本当にたくさんの仲間に助けられた。あの一言、あの応援、あの水、あのオニギリ、あのテーピング、あのマッサージ。それらのどれか1つでも欠けていたらフィニッシュできなかったかもしれない。ありがとうございました。亡霊なのかゾンビなのかトレイルをフラフラと彷徨いゴールまで辿り着くのはもはや僕のスタイルだ。速いランナーにはなれないけど、粘って粘ってトラブルに負けない強いランナーを目指してやれるところまでやりたいと思う。あと、とりあえず荷物の見直しをしてもう少し軽くしようと思ったUTMF2015でした。

 

たちした