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舘下智
舘下智

Satoru Tachishita

舘下 智 : FULLMARKS HOUDINI担当

1976年生まれ、富山県出身。現在は札幌から横浜へ転勤。北欧アウトドアブランドHOUDINIの営業マンとして全国各地とスウェーデンを駆け回る日々を過ごしている。「誰よりも楽しむ事」をモットーに2014年はウルトラトレイル・ドゥ・モンブラン168㎞(45時間9分)、グランレイド・レユニオン172㎞(54時間)で完走。

2014 年 11 月 のアーカイブ



11/30 本日の朝ラン

[14.11.30]

こんにちは

今朝は布団からなかなか出ることができず、ゆっくりめのスタートになってしまいました。

自宅から真駒内公園にゆるーく走って10km。芝生についた霜が綺麗でした。

明日から札幌は寒気が入り込むようで、ガッチリ雪が降りそうです。

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たちした

 

11/25 本日の白旗山

[14.11.25]

こんにちは

AM5:00 まだ真っ暗な中、いつものメンバーでモーニング?トレイル。曇っていたこともあり冷え込みはイマイチでちょっと暖かいくらいでした。

僕らしかいないと思っていた森に今日は珍しいギャラリーが!音もなく目の前を飛んで行ったのは森の忍者ことフクロウで、白旗山では初めてみました。なかなか愛らしい目をしていらっしゃる。

その後、陽が昇った後のトレイルでは立派なオス鹿も目撃。今日は野生動物によく会った白旗山でした。

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たちした

 

 

 

 

 

白旗山 朝練

[14.11.24]

こんにちは

昨日は白旗山にて仕事前に朝トレイル。ちょっと遅めの7時からスタート。

男9人・・・望んでもいない男塾になっている。レユニオンから戻ってまだ4回しか走ってない僕はみんなに全くついていけず、ゼーゼーハーハー。新しいコースを走ったりしたので楽しかったです。白旗山はルートが沢山あるのでまだまだ遊べそうです。熊も冬眠したかなー

そろそろ走り込んでいこうかな。

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青の使用率が高い。。。

 

たちした

 

 

 

月と朝焼けと夜景

[14.11.20]

こんにちは

今朝は朝5時集合で藻岩山へ。今朝は道内各地で11月一番の冷え込みになったようで、札幌も−3℃でした。

登山道は前回降った雪がガッチガチに凍っていて、ツルッツル!かなりデンジャラスな状態でした。昨年買ったSALOMON SNOWCROSS を履いてこなかった事を後悔しました。下りで2回、バッチリ転倒しました。

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月と朝焼けと夜景が綺麗な藻岩山でした。

 

たちした

 

 

GrandRaid Reunion 2014 レースレポート

[14.11.17]

Grand Raid de la Reunion 2014 レースレポート

2014.10.24~10.26 172.6KM 累積標高9996M 制限時間66時間30分
(※地滑りによるコース変更により距離は+9KM 制限時間は1時間30分伸びた。)

「レユニオン島ってどこ?」
「インド洋に浮かぶ?アフリカ大陸の隣にあるマダガスカル島の隣にある小さい島です。」

レユニオンで開催される100マイルのトレイルランレースに出る事が決まってからランナー仲間やお客様と何度も交わしたやりとりだ。
なぜこのレースにエントリーしたのかハッキリした理由は覚えていないが、UTMBより過酷かもしれないという噂を聞いて、僕の変態アンテナに引っ掛かったようだ。そんな僕も、そもそもレユニオンという島の存在は知らなかったのでエントリーが決まってからどこにあるのかgoogle mapで調べてビックリ!と、遠いなー
8月末にはUTMBにも出場するのでレース間隔がかなり短いのが気がかりではあったものの、エントリーできたのも何かの縁という事で出場を決めた。我ながら無鉄砲無計画。。。
が、宿の手配を考えているとき、ひょんな事からヤマケンこと山本健一さんと同じ宿に泊めさせてもらえることになりトップランナーがレース前にどうやって過ごしているのかを知ることが出来る、そんな楽しみが増えたのだった。

10/19 新千歳空港ー羽田ードバイーモーリシャスーレユニオンへ。トランジットを含め約30時間をかけてようやくレユニオンへ。ほ、本当に遠かった・・・
到着したのが22:50だったのでそれから宿に移動しこの日は1時に就寝。
今回の宿はヤマケンさんチョイスの一軒家での自炊スタイル。日本から持ち込んだ米やうどん、餅、缶詰などと地元のマルシェやカルフール(スーパー)で購入した野菜や果物を駆使して毎日美味い料理を頂きました。
生野菜はレース2日前までは積極的に摂りますが、繊維質はそれ以降は摂らないとのこと。そうした方がレースでジェルやサプリを補給したときの吸収がよりスムーズになるそうです。野菜を摂らない期間は青汁やMAGMAなどのサプリメントで補っていました。

エイドの確認やコースの下見、少し体を動かしたりなどレース前は終始リラックス。門限は16時で就寝は21時の超規則正しい生活でした。

そうこうしているうちにレース前日の10/23になりました。受け付けはスタート会場でもある、サンピエールの街。受付前に30分ほど軽めにビーチをランニング。白い砂浜は多くの海水浴客で賑わっていました。トップレスのオネーサンも寝ていたり、レース前に良い感じで刺激が身体に入りました。受付は午後14時からだったのですが、実際は12時からやっていたようで、その辺は結構ユルイ感じのようです。さすが南の島。

受付を済ませ、ゼッケンをもらうといよいよレースへのテンションも上がってきます。宿に戻ってレースの準備。
ジェル等の補給の準備をしていると、今回ヤマケンさんのサポートで一緒だったVESPA齋藤さんによるマンツーマン補給講座がスタート。
ゴール予測タイムから、各エイド間の予想通過タイムを割り出しそこで必要なジェルなどを細かくジップロックに袋詰め。僕の目標は44時間でのゴールだったので、45分に1回ジェル等を補給し、エイドでもバナナ1本分のカロリーは摂るように指示を受けたので今回はそれを肝に銘じて走る事にした。

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10/24 レース当日
レースはこの日の22:30スタートなので、日中はのんびり過ごす事ができます。といっても早めに会場に行かないとドロップバッグの受付など混雑するようなので18:30に宿を出発。車で約90分。会場について受付を済ませると、柵で囲まれたそのエリアから出ちゃだめよってことで芝生の上に寝転んでステージで演奏されているレユニオンミュージックを強制視聴させられます。
地面に寝そべっていると受付を済ませた日本人ランナーの方が続々と集まってきて、ご挨拶。
その時発見した地元のおっちゃんランナーの足元が。。。ワラーチでした。これにはさすがにビックリしました。恐るべしレユニオン!このおっちゃんがゴールしたかどうかは知りません。。。

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スタート20分前、昨年の優勝者フランソワデンヌを先頭に待機場所からスタートラインへ選手が一斉に移動を始めました。僕はちゃっかりデンヌさんの後ろをキープし、場違いな位置に陣取ることに成功。スタート前はノリの良い音楽が流れ、これから過酷なレースが始まるとは思えないような雰囲気でした。隣には鏑木選手や奥宮選手、1列前にはヤマケンさんの姿も見えました。
22:30号砲とともにスタート。目の前でいきなり転倒した選手を横目に沿道の大歓声を浴びながら気持ちが高揚しているのを感じた。UTMBは後ろからだったので結構ゆっくりだったけど、今回は最前列スタートだったので周りのランナーはものすごい勢いで走っていくので、ついつい引っ張られオーバーペース気味になる。少し傾斜のあるところでようやく我に返り、深く呼吸をしながら手の先から足の指先まで意識を集中させ「172KM頼むよ。よろしくね。」と身体に声をかけてレースへと入っていく。この儀式というかレースへの入り方はヤマケンさんのトレーナーの方から教えて頂いたのだが、少し重かった身体がスーッっと軽くなっていくのを感じたのである。
スタートからしばらくはロードが続き、畑の中の道などを経由してトレイルへと続くのだが、乾燥した土の道はモウモウと土煙が舞い、マスクとゴーグルが欲しいくらいだった。

Bassin Plat 6km地点、Domaine Vidot 14km地点まで順調に進みトレイルに入ると少し渋滞気味。前のランナーに続いてのんびり進んでいく。
エイドに到着した時は時間も0時を過ぎていたので、aclimaのウールネットをTEEシャツの下に着込んで夜間走行に備えた。が、今回UTMBで使用した腹巻きを荷物から省いた事が後々後悔する事になるとはこの時点では思いもよらなかった。

Notre Dame de la paix 24km 標高1565m
スタートから4時間35分が経過し、時刻は午前3時。ここまではかなり順調に進み身体もいい感じでした。牧場の中の有刺鉄線をハシゴでいくつも越えながら、焚き火を囲んで応援している人を横目に暗闇の中をグイグイ前進。

Piton Sec 35km 標高1850m
時刻は午前5時を過ぎてそろそろ朝日が上がってくる頃です。
エイドではズンドコズンドコ音楽が流され、スタッフも凄いノリノリです。レーザーもキラキラ、ここはディスコか?
次のエイドPiton Textorまでは稜線を進む、風が非常に強くおまけに雨も降っていた。ヤベー、思いのほか天気が悪い。。。

Piton Textor 40km 標高2165m スタートから約8時間経過

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天候は回復しそうになく、結構寒い。。。ここから10kmほど下り基調のコースになったので気持ちよく走る。牧場と牧場の間の道を通るのでコースの両側は有刺鉄線だ、道はそれほど広くないので滑って転んで有刺鉄線金網に突っ込もうものなら流血は避けられない。そんな気がしたのでちょっと気を付けつつも気持ちよい下りなので調子に乗って走っていたら便意が。。。うぅ

下りの振動が僕の括約筋を刺激し、否応無しにペースが落ちる。ヤベーさっきのエイドでトイレしときゃよかった。後悔先に立たず。そして両サイドは有刺鉄線でその辺で済ます事も許されない状況。
ぬぉぉぉ
括約筋に力を入れ、とりあえず有刺鉄線が途切れるまで走る!そのうち右の有刺鉄線が途切れた場所を見計らって茂みにピットイン!レユニオンの自然に謝罪しながらスッキリさせていただく。

ここで問題がまた一つ。自然に還るウエットティッシュを忘れた事に気がつく。。。周りにはお尻を拭くのにちょうどいい葉っぱもない。
「そのままパンツ履くか?」
いやまて、そのまま履くと気分的にもお尻の感触的にも良くはないと判断し、指で拭く事を決断。
指で拭く→ボトルの水を口に含み指にぶっかけ洗浄→指で拭く→指の洗浄を数回繰り返し最後は指をその辺の葉っぱで拭く。
身体はスッキリしましたが、レユニオンの自然にに申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。本当にごめんなさい・・・

この後、雨と風はますます強くなり、いわゆる横殴りになりました。

Mare a Boue 50km 標高1594m 9時間25分経過 時刻は7:55
雨と風が強くエイドの中は人でギュウギュウ。カレーライスっぽいのを少し食べた。テントの中ではチキンの炭焼きBBQも振る舞われていたけど、ちょっと食べる気になれずそそくさとエイドを後にした。
前半でもっとも標高の高い地点Coteau Kerveguen 2206mを目指す。ここへの上りは結構ぐっちょり泥んこ系でキツかった。山頂付近に差し掛かろうとしたとき、胃の辺りに違和感を感じ少し吐き気が。。。

あれ?

あれれー?まさか・・・

今までレース中に胃の調子が悪くなった事はないのでかなり焦った。やべぇなぁと思いつつ、何とか知らんぷりしようとしたけど、違和感は違和感でなくなり痛みに変わった。胃をギュゥゥゥゥっと鷲掴みにされるような痛みに襲われる。標高2000m近い稜線で何時間も雨と風に打たれた身体は知らず知らずのうちに冷えていたようだ。腹巻きを省いた事によりお腹を冷やしてしまったっぽい。前日、ニューハレの芥田さんに教えてもらったアドバイスを思い出し、お腹をさすりながら崖のようなトレイルを慎重に下っていく。
お腹を冷やした時は、手の腹でお腹をさすってマッサージすると良いらしい。手の熱で冷えてガッチガチになった腹筋を温めつつほぐすのだそうだ。事実、僕の腹筋は指で押してもビクともしないくらいガッチガチになっていた。この先のトレイルは崖のような場所で急なうえにトレイルの幅も狭く、一歩間違えばヤバイ事になりそうな区間だ。トレイルに集中しなければならないのに、お腹の痛みは断続的に襲ってくるので、ここの下りは相当苦労した。

Mare a Joseph 61km 標高1387m 13時間経過
雨はすっかりあがっていて、太陽と風が気持ち良い。
BBQをしている人達の応援に励まされて渓谷へと下る。ドボンしたい欲求を抑えて次のエイドへと足を進めた。

Cilaos 65km 標高1210m 時刻は12:19
スタート前に預けた荷物を受け取り、濡れていたザックやシューズなど荷物の全てを芝生の上に広げて乾かす。その間、テントに備えられた簡易ベッドで横になり30分目を閉じた。エイドに流れるノリノリのレユニオンミュージックもこのときばかりは音量を下げて欲しいと思ってしまった。テントの外に出るとビックリするほどの暑さでレインウエアなど濡れていたものは、この短時間で全部乾いていた程だ。とりあえず緩慢な動きのまま補給食をザックに詰めて出発の準備をする。ここから次のドロップバッグポイントまでは75kmあり、その分の補給食は結構な重さだ。
同じく出発準備をしていた二人の日本人参加者の方と励ましあって、僕は食事スペースへ。ペンネっぽいものにチキンを乗せソースを掛けたものと、バナナ、リンゴを食べたけどやはり食欲はイマイチでこの先が非常に不安になった。
出発するところでボトルに水を補給。ふと、「dyna malt」なるドリンクが目についたので恐る恐る飲んでみた。ルートビアをもっとビールっぽくしたような感じのエナジードリンクで思いのほか美味しかった。なんだかんだダラダラしてしまい、出発したのは14時頃だった。次のエイドはSilaosから標高差1200m近く登った今回のコース上最も標高の高い2487mにある。しばらくロードを歩き、トレイルに突入。ここの登りはかなり辛かったが、素晴らしい景色と上から下りてくるハイカーの応援に励まされ何度も小休憩を繰り返しつつ上を目指す。途中にあった湧き水がとても美味しかった。

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Gite du Piton des Neiges 74km 標高2478m到着。時刻は17:38
な、長かった。3時間30分近く掛かったけどなんとか登りきった。エイドでバナナを食べ、熱々の紅茶を2杯飲んで地面に寝転んで休憩した。本当にしんどかった。
次のエイドを目指し出発。見事な雲海を眺めながらガレ場を下って行くのでした。まぁ走りづらいったらありゃしない。徐々に陽が沈み、夕焼けを眺めながらヘッドライトを装着する。
次のエイドBelouveまで約9km 標高差1000m程の下り区間を予想では2時間で通過するはずだったが、道がワイルドでぐっちゃぐちゃー。かなりタフな下り区間だったため3時間近くかかってしまった。そこからさらに500m下ったところでエイドに到着。

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Hellbourg 87km 標高1000m 23時間経過 時刻は21:32

いよいよ二日目の本格的な夜に突入していくという事でその前に仮眠をとろうと体育館のような場所に設けられた仮眠スペースへ。ここでは仮眠をする際に何時間寝るっていうとその時間が経つと起こしてくれるありがたい仮眠所だった。が、僕が案内されたスペースは入り口付近だったこともあり、外から冷たい風が入り寒く、選手とスタッフの話し声が常に聞こえていて1時間近く目を閉じていたがぐっすり仮眠できなかった。仮眠失敗感が漂う。スタッフに起こされて、準備をして仮眠所を出るとなんと雨が降っている!気温も寒い!
また雨か・・・これにはかなり気持ちが萎えた。

とりあえずフードスペースへ行ってカレーライス風の食事をとる。バナナやリンゴ、スープを飲んで身体を温めた。かなりの寒さを感じたので、冷え対策にエマージェンシーシートをお腹に巻いて出発した。これはかなり暖かくて最高だった。仮眠の時に使えば良かったなぁと後悔。疲れててそこまで気が回らなかったんだろうなぁ。Hellbourgでは仮眠を含め2時間ちょっと過ごしていた。

次のエイドまでは途中のウォーターエイド(水やコーラだけの簡易エイド)を経由して約14kmの長丁場。睡魔が襲ってくる二日目の夜だ。
靴擦れの痛みもなかなかのものだったが、この辺りからUTMFで経験したケツ擦れっぽい痛みが出てきた。あんな辛い思いはもうしたくないのでウォーターエイドに着いたときにケツにワセリンを塗りこんで再び歩きだす。
そしてこの後、睡魔に襲われました。
幻覚とも夢とも判断がつかず、ハッ!と目が覚めた時は立ったままの状態だった。そんなのを何度も繰り返しながら、おそらくゾンビの様にフラフラとトレイルを歩いていたと思わます。記録を取っていたAMBIT3のログを見返すと何度も速度が0kmになってました。そんなゾンビ状態の僕の右手を突然誰かが掴みました!
「Are you ok?」
それは後ろから来たランナーでした。きっと何度か声を掛けたけど反応がなく、フラッフラな僕を見かねて手を掴んでくれたのだと思います。そして彼は「エイドが近いからこのまま一緒にいくぞ」といって僕の右手を握ったままエイドまでの数百メートルを一緒に歩いてくれたのでした。なんて素敵なイケメンなんだ。女だったら間違いなく惚れちゃう!

Plaine des Merles 101km 標高1820m 30時間44分 時刻5:14
イケメンにお礼を言って別れ、僕はエイドの簡易ベッドで仮眠をしたいとスタッフに申し出る。仮眠所ではないエイドでは10分〜15分ほどしか眠らせてくれないが、それでも横になった方が良いと思い仮眠をとった。
雨は相変わらず降っていて、気温もかなり冷え込んでいた。紅茶を飲みながらクラッカーにパテを塗ったエイド食をむさぼった。これがかなり美味い!ジェルなど甘いものばかり食べていたので、この塩っけはかなり美味しく感じた。
エイドを出発したものの再び睡魔が。。。うーん
困ったなぁと思っていたらトレイル横の大きな石の下に雨のあたらないスペースを発見したのでそこで再び15分仮眠をとった。
Col de Fourches 標高1930mを越えたところで雨があがって陽がさしてきた。

Marla 106km 標高1580m 33時間32分経過 時刻8:02
太陽が顔を出し、気温が再び上がってきた。ここでは多くのランナーが芝生に寝転んで休憩していた。僕はカレーっぽいエイド食を食べ足早に出発した。
MAFATE圏谷の中を進むここからのトレイルはこのコースの中で一番迫力のあった区間だったと思う。その迫力になんどもスゲースゲーと連呼しながら走ったり歩いたりを繰り返した。
Trois Roches のチェックポイントを通過しRoche Plateを目指す。川を渡るところで石から足を滑らせ思いっきり足がドボンした。最悪だ。

Roche Plate 114km 標高1110m 36時間6分経過 時刻10:36
この後、標高2030mまで標高差920mの急登、後半の山場を迎えるにあたりしっかり休憩。エイドのオネーサン達がとても優しく、何か飲む?持ってくる?的な感じでとても親切にしてくれました。Hellbourgに行く途中でマイカップを落としてしまい、困っていた僕にペットボトルをカットして簡易コップを作ってくれた。
40分程過ごし心地よいエイドに別れを告げて出発。出だしはペースも上がらずキツかった。このままズルズルとペースダウンしそうだったとき、おじさんが声を掛けてくれた。なんて言ったか分からないけど、僕はそのおじさんの後を追いかけた。このキツい登りはコバンザメ作戦しかない!!ちょっとしんどいペースだけど、おじさんのペースに付いて行く事でこの難所を乗り切る作戦だ。おじさんの足の運び方を見て、登りの研究。これはかなり勉強になった。
斜度はますますキツくなりしんどいなーと思っていると、ピンクのタンクトップにピンクの短パンでプリプリのお尻をした可愛いハイカーが僕を追い越していった。
おじさんのコバンザメ作戦をやめ、このかわい子ちゃんのコバンザメ作戦変更!!と、思ったのも束の間その子は前に居たおじさんをもあっという間にブチ抜いて行ったのでありました・・残念ながら再びおじさんのお尻を追いかけながらのコバンザメ作戦に。
おじさんのお陰でこの難所を2時間程で登りきり気持ちよく通過できた。

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Maido tete dure 121km 標高2030m 39時間8分経過 時刻13:38

後半の山場をクリアし、レースの3分の2を過ぎたということもありここから一気に巻き返しだ!と勢い良くエイドを飛び出したものの次のエイドは標高350m地点、標高差1600m、距離約12kmと延々続く下り区間に僕の太ももと靴擦れは相当なダメージを負いました。

Sans Souci 133km 標高350m 41時間36分経過 時刻16:06
ここのエイドでは高校生くらいの女の子達がクレープを焼いていたので、ジャム入りのとプレーンを2枚ずつ食べて出発。美味かったし、女の子が可愛かった。Maidoの登り区間あたりからそんな事ばかり考えるようになっている。うーむ、身体がDNAレベルで危険信号を出しているような気がしました。
このエイドを出てロードを歩いていると、2階から応援している地元の人がいた。手を振って「ありがとー」と日本語で返すと

「どっから来たー?」

「ジャポーン」て言うと、ちょっとそこで待ってろ!的なジェスチャーをしたので立ち止まっていると二階から勢い良く降りてきて、「これ食べて行け」と焼き鳥みたいな肉をバゲットで挟んだものとキンキンに冷えた水をくれた。「なんならビールもどうだ?」と瓶を渡されそうになったが、
これは丁重にお断りした。家からは次から次へと人が出てきて、かなりのウエルカム感!ご飯やパンを御馳走になりとても楽しかった。基本的にレユニオンでは日本人への歓迎ムードを結構感じる。エイドでもとっても優しくしてくれるのだ。
そんな楽しいレユニオンの人達とバイバイして次のエイドへ向かった。

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Stade Halte la 139km 標高230m 42時間53分経過 時刻17:23
二つ目のドロップバッグが届いている大きなエイドだ。食事スペースへ行くと、Silaosで会った日本人ランナーのお二人と再会。なんとここにはシャワールームがあるそうで、二人はシャワーを浴びてすっかりリフレッシュして食事をしていた。冷えたコーラも用意されていて、それはそれは今まで飲んだどのコーラより美味しかった。僕もシャワーを浴びたかったが、靴擦れの酷い状態で靴下を脱ぐのが怖かったので諦めた。次、出場する時は着替えもバッチリ用意しておきたいものだ。
ご飯とチキンに豆を煮込んだものをかけたご飯が絶品だった。
ケツ擦れを感じてから何度かワセリンを塗りつつここまで来たが、結構痛いのでスタッフに相談して救護スペースに行くと美人オネーサン達が5人ほど待機していた。「こんなオネーサンに僕の尻をさらけ出すのか!?」恥ずかしいー!と想像を膨らませ、どこでケツを出すのかソワソワしてると軟膏を渡され「あそこにトイレがあるから塗ると良いわよ」と言われた。。。DNAの危険信号はますます強くなっているようだ。
エイドを後にし、夕日を背に再びトレイルへ入っていく。ヘッドライトを装着し3回目の夜に備える。残りは約30km、力も湧いてくる。

Chemin Ratineau 144km 標高430m 45時間11分経過 時刻は19:41
ここは通過しただけで次のPossession ecoleを目指す。下りでペースを上げたいが、両足の親指の爪、踵の外側、右足の小指が猛烈に痛くてペースが落ちてくるのを感じ、長い下りが辛くなった。

Possession Ecole 152km 標高15m 46時間59分 時刻は21:29
ここも少し食べて、水分を補給してすぐに通過。エイドには3分程しか滞在しなかった。コースマップをみると次のエイドまでは約7km、標高差377mほどの山を越えていくだけの簡単な区間だと思っていたが、この先の区間がこのコース上で最も辛く心が折れそうになるとは想像もしていなかった。石畳のトレイルが延々と続く道。。。石畳と言っても綺麗にカットされた石が敷き詰められているのではなく、普通の石が並んでいるってだけ。歩きにくいし同じような石の上を歩いていると徐々に眠気が。。。
「う○こちんちーん」を何度も口にしたけど、再び襲ってきた睡魔には全く歯が立たない。リズムを変えて口ずさんでみたけど効果なし。どこまで続くのか分からない石畳の道、ここまではどんなに辛くても楽しかったレースだけど今回初めて嫌になった。下りも同じような感じで石畳。おもむろに足を乗せた石がコロッと動き軽く転倒。普通に「うわぁぁ」と声が出た。ヤバいヤバすぎる下りだ。今夜は晴れているからいいけど、雨で滑りやすい状態だと思うとゾッとした。
ようやく地獄の石畳から解放されロードに出てエイドへ向かう。。。

Grande Chaloupe 159km 標高10m 49時間3分 時刻は23:33
石畳区間で気持ちと体力をかなり削られかなりヤバい状態だった。フラフラとエイドに入りとりえずベンチに腰掛けようとすると、
「タッチーさーーん!たっちーさ?ん」という声が聞こえる。
ついに幻聴か!?声のする方向をみると、なんとヤマケンさんのサポートクルーとヤマケンさんがみんなで応援に来てくれた!!これは本当に嬉しかった!涙がちょちょ切れるかと思った。まさかのサプライズ応援にテンションMAX、一気にやる気が戻ってきた。みんなに励まされ出発。
あと一つ山を越えたらゴールだ!と思ったらまたまた石畳が・・・が、さっきのエイドで気持ちの部分は完全にリフレッシュ&チャージできたのでさっきのような辛さはない。足の痛みは限界だけど一歩一歩足を運んで登っていく。
Saint-Bernard/Maison Forestiereの峠(標高570m)でも皆が待っていてくれて、「次は山頂で!」と声を交わした。

Colorado 168km 標高683m 51時間55分 時刻は2:25

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もう足が限界!皆の応援で気持ちは全然平気だけど、足の痛みは最高潮なのでここの救護スペースで治療してもらう事にした。5本指ソックスはパンパンに浮腫んでしまった指からなかなか脱げず苦労した。両足にできた靴擦れによる水ぶくれは凄い事になっていたようで、美人のオネーさんとイケメン医療スタッフ二人掛かりだ。水ぶくれを潰すのに注射を出した美人オネーさんは針をがっつり肉まで刺した!
「痛ぇぇぇえええええええええええええええええええ」
悶絶する僕をみて、ヤマケンさん達は大爆笑!その後も容赦なく手で水ぶくれの中に溜まった水を絞り出すオネーさんとイケメン、傷口にテーピングを巻かれ治療完了。ワセリンを足に塗りまくってからなんとか5本指ソックスを履かせてもらった。こういうとき5本指ソックスは苦労するなぁと思いました。こんな夜中に手荒くもしっかり治療してくれたイケメンと美人オネーサンにお礼を言って、ヤマケンさん達と別れいよいよ最後の下り区間へ。落ち葉でフカフカのトレイルだったが、今の状態では全く楽しめる雰囲気はない。そして木の根っこが至る所にあり、足をぶつけまくって痛かった。もっと楽しめるように力をつけないとなー

ゴールのスタジアムが見えてきた。あと少しだ。トレイルを下りきったところで、ゴール用のタンクトップに着替えた。レユニオンではスタートとゴールの時は受付時にもらうTEEシャツかタンクトップのどちらかを着用しなければならないのだ。着替えを済ませ道路脇のトレイルを走り、みんなの待つスタジアムへ!

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ゴールゲート前でいつものなんちゃってカズダンスをしてFINISH!

Stade de la Redoute 172km 標高53m 54時間7分13秒 時刻4:37

レユニオンはもの凄い迫力の自然と陽気なスタッフや地元の人達が盛り上げている素晴らしい大会でした。雪が降るという心配はないけど、それ以外のすべての要素を含んだ全部入りのハードなコースで制限時間が65時間(今回は66時間30分)というのも納得できる。
今回は初めて胃に不調を感じたけど、運よく対処法を聞いていたことで焦らずに対応できた。
補給の大切さを聞いて、45分毎に補給をし、塩熱サプリも夜は1時間に1粒、昼間は30分に1粒、VESPAは4時間に1つ補給した。補給をし続けたことにより身体は最後まで動き今までのレースより筋肉的な疲労感は少なか
った。今回、身をもって経験しましたが、補給めっちゃ大事!!

ケツ擦れ、靴擦れへの対策が甘かったのが反省点として残るが、2014年の締めのレースとしては満足のいくレースだった。
今回もレースを通じ色々な人と出会い、刺激をもらい、沢山の経験をさせてもらいました。

ありがとうレユニオン

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