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舘下智
舘下智

Satoru Tachishita

舘下 智 : FULLMARKS HOUDINI担当

1976年生まれ、富山県出身。現在は札幌から横浜へ転勤。北欧アウトドアブランドHOUDINIの営業マンとして全国各地とスウェーデンを駆け回る日々を過ごしている。「誰よりも楽しむ事」をモットーに2014年はウルトラトレイル・ドゥ・モンブラン168㎞(45時間9分)、グランレイド・レユニオン172㎞(54時間)で完走。

2016年 一番我慢した日

[16.06.23]

こんにちは

先日、山梨県で開催された『スリーピークス八ヶ岳トレイル』に参加してきました。38㎞は昨年に続き、二度目の出場なのと今年は順調にトレーニングを積み重ねていたので気合を入れて臨みました。

午前7時スタート。今回はHRCのメンバーでもあり、100マイルレースの日本トップランナーの大瀬和文君にそそのかされて一番前に並んだことが大失敗の元に。。。明らかに速すぎるペースに乗って最初のエイドまで突っ走りました。さらにエイドへ向かう下りセクションで、なんだか便意を感じ始めたのでエイドに到着するやいなやトイレに駆け込みました。スタート前にもしっかりスッキリしたはずなのにおかしいなぁ。トイレを済ませエイドでオレンジを少し食べて次のエイドへ向けて出発!が、すぐにまた便意が襲ってきました。「うーむ。。。ここは戻って出し切った方がいいのか、それとも我慢して次へ向かうのがいいのか?」走りながら自問自答して出した結論が、「先へ向かう!」しかし、標高差1000mという、このレース一番のメインセクション、三ツ頭に向かう登りに差し掛かったとき、大したことのなかった便意はその勢いを急激に増してきたのでした。時々、一歩出すと危険な状態になること数回、何度も立ち止まりながら便意をやり過ごし脂汗を滲ませながら三ツ頭をめざします。ケツ筋に最大限の力を注いでいるため、地面にしっかり足を踏み込めずなかなか前に進めない。これはやばいと感じたのでOPEN AIR TOILETを探すものの、身を隠すには低すぎる笹薮と後ろから途切れることなくやってくる後続ランナーの波にOPEN AIR TOILETは諦めて数キロ先のエイドを目指す。

そんな便意に苦しんでいる事を知らない、僕に追い付いてきた九州の高木君が「みーつけた!」と言って、こともあろうかカンチョーをお見舞いしてくれました。

タチ「ちょ!なにすんの!!やめてよ(怒)」

彼はちょっとキレ気味の僕に戸惑いつつ、「え?!だって追い付いたし、ケツたたいても面白くないからさ・・・」

タチ「いやーやばいんだよね。さっきのエイド出た後から漏れそうでここまで来たんだけど、マジでやばいんだよ」

高木「次のエイドまで結構あるよー大丈夫?」

タチ「だよねぇ。。。まぁ頑張るよ。」

運よく便意が収まっている時だったからことなきをえたものの、一歩間違えば大惨事になっていたかと思うと冷や汗ものだ。アブナイアブナイ・・・

断続的に襲い掛かる便意と戦いながら三ツ頭まで到着。とりあえず石に腰かけて息を整えて出発、下りはもう何も考えずに次のエイドまで走った。エイドまで行けばトイレがあると信じて。

エイドからの声援が耳に届く距離まで近づいてきた。もうすぐこの窮地を脱することが出来るかと思うと少し気が楽になる。エイドに到着し、スタッフの方に「トイレってどこですか?」と聞くと、「トイレはここから約10分下ったところの駐車場にあると思います。」という返答が。。な、なにーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!

ココカラジュップンモクダルンデスカ・・・

目の前が真っ暗になったけど、とにかくトイレに向かうしかない。しかし、エイドでトイレに駆け込めると思い込み一度緩んだ僕の気持と括約筋の隙間を便意が見逃すはずはなく、ここからトイレまでの区間は今までにない強烈な便意が襲ってくるのです。それはさながら大阪夏の陣で徳川家康をあと一歩のところまで追い詰めたという伝説の真田幸村の突撃の如く、どんなに跳ね返しても繰り返し波のように襲ってくる決死の幸村隊の突撃に追い詰められ、自害を覚悟したという家康がオーバーラップした僕もその辺の草むらでギブアップしようと腹を括ったその時、「たちさーん!」という声が後ろから聞こえてくるではありませんか。

んんんー?!

振り返ると、大会実行委員のⅯさんの旦那さんが爽やかな笑顔と共に下ってきます。

Ⅿさん「大丈夫ですか?」

タチ「いや、もう限界ギリギリです・・・お腹がやばいんです。」

Ⅿさん「トイレこの先にあるはずなんで、先にいって様子見てきます」

タチ「あ、あぁ、ありがとうございます」

こうして僕のその辺で済ませちゃおうかという計画はもろくも崩れ去り、そして再び便意(幸村)の突撃に苦しめられながらトイレを目指し這う這うの体でトイレに辿り着き、それまでの苦難を開放することに成功。ほぼ全部出し切り、スッキリしてトイレを後にしました。エイドに上り返し水分を取って出発。お腹の調子はまだまだ微妙ながらとりあえず危機は脱した。

後半の地味にキツイ登り下りを繰り返してようやく最終エイドに到着。とりあえずトイレに駆け込んで、補給をしてゴールに向けて出発。

途中にあるトイレによって最後の放出をして無事にゴール。

7時間40分くらいだったかな。すべて出し切ってのゴールはまぁホントきつかった。とりあえず昨年のタイムを9分ほど短縮できていたのでトラブルに見舞われながらも頑張ったと思う。八ヶ岳の美しい自然や、景色を全く楽しめなかったですが。。。

間違いなく今年一番我慢した一日で、レース後、腹筋が筋肉痛になりました。

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たちした