ランナーズパルス

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A Leading Brand of Running Category
Capability of BROOKS #2

日本のメディア初、
ブルックス本社、独占取材リポート

Photo_kazumasa takeuchi
Text_Masahiro Minai
Special Thanks_CUSTOM PRODUCE INC.

アメリカではランニングシューズ専門店におけるシェアNo.1に輝くなど、ランニングカテゴリーにおいて確固たるポジションを築くことに成功しているブルックス。特にシリアスランナーのレースにおける着用率が高く、中級以上のランナーからの高い信頼を裏付けている。今回Runners Pulse編集部は、そんなブルックスのヘッドクォーターへ日本のメディアとして初めて訪問。その人気の秘密を探ってみた。まずはキーマン3名のインタビューからお届けしよう。

ブルックスのヘッドクォーターはシアトルのダウンタウンから少し離れたエリアにある。



Interview with Jim Weber (BROOKS CEO)

世界一のランニングギアを作るというポジションを確固たるものとする

「ランナーの走力レベルは様々ですし、着地のタイプもいろいろ異なるので、人によってコレは良い!と思えるランニングシューズは違いますが、ブルックスはあらゆるランナーにピッタリのシューズを提供できるように日々開発に取り組んでいます。そしてそれぞれのランナーに最適なモデルをセレクトしてもらうことができるように“ラン シグネイチャー”のようなプログラムもスタートさせました。このプログラムによって、ランナーの足だけでなくヒザなどを含む脚全体の動きを解析して各々のランナーにマッチしたシューズをオススメすることが可能となりました。
ブルックスは現在アメリカのランニングシューズ専門店におけるシェアがNo.1となっていますが、それは、ランナーが何を求めているかを我々が知っている、すなわち“NEED”とともに“WANT”を提供できることが大きな強みだと思います。そして我々のスタンスは、競合ブランドに打ち勝ったというよりも、より多くのランナーからの信頼を獲得した結果がNo.1ランニングブランドにつながったのだと考えています。ちょっぴり奥ゆかしいですかね(笑)。今後もブルックスはランナーにとって最初にセレクトされるランニングブランドを目指していきます。またアパレルに関してはシューズと若干異なり、個性をアピールするツールでもあるので、新しいデザイナーを迎えることで、テクノロジカルな部分だけでなく、デザインに関してもユニークなプロダクトを提供できる体制つくりを進めています。ご期待ください。」

ジム ウェバー
ブルックスCEO(最高経営責任者)。食品、アウトドア、スノーボードといった業界を経て2001年にブルックスに入社。自身も定期的に走るランナーであり、ランニング業界において躍進するブルックスをリードし続けてきた。



Interview with Carson Caprara(BROOKS Senior Manager, Global Product Line Management)


ブルックスはレベルに関係なくすべてのランナーを包み込む

「ブルックスというブランドはランナーのレベルに関係なくすべてを包み込むことができるのが大きな特徴だと思います。トップアスリートだけでなく、これからランニングを始めようとするビギナーにも優しいのです。ランニング専門ブランドということもあり、社員のほとんどがランナーで、他ブランドよりもランナーからのフィードバックを大切にしてきました。そのスタンスはこれからも永遠に変わらないでしょう。ブルックスはグローバルブランドですから、そのラインアップは基本的に世界共通ですが、マーケットやランナーのタイプの違いに適応することは忘れません。例えばグローバルの売り上げベスト3はGTS、グリセリン、ゴーストですが、日本ではフロー、ローンチ、ゴーストの順みたいですね。グローバルではオーセンティックなタイプの人気が根強くて、日本ではナチュラルモーションのシューズが強い。実際にフロー5は日本市場の影響を受けて開発されています。近い将来、ブルックスは一人ひとりのボディモーションにマッチしたシューズを、豊富なラインアップと“ラン シグネイチャー”のプログラムを組み合わせることで提供することが可能になると思っています。」


カールソン カプララ
シニアマネージャー グローバル プロダクトライン マネジメント 大学ではエンジニアを専攻。ランニングストアでも7年間パートタイムで働く。23歳のときにブルックスに入社し、当初はテックレップ(ブルックスではグルーと呼ぶ)という小売店に自社製品の機能性の高さを説明する職種でキャリアをスタートした。


Interview with Stacy Steffen(BROOKS Biomechanics Research Scientist)


何がランナーにとってベネフィットなのかを日々研究しています

「それぞれのテクノロジーがどのようにしてランナーをサポートすることができるのか? ということがブルックスのテクノロジー開発の根源となっています。ランニング障害の防止や効率的な走行のために、ランナーにとってのベネフィットが何なのか? ということを、バイオメカニクス(生体力学)を活用して日々研究して、ランニングシューズの開発を行っています。機能性と実際のランナーの体感をいかに共存させるかということも重要であり、“ラン シグネイチャー”を活用してランナーの脚の動きを研究、分類することで、各々のタイプにマッチしたシューズを提供することができます。これまではプロネーションという着地時の足首の倒れこみの有無がシューズ選びの際に重要視されてきましたが、“ラン シグネイチャー”では、これに加えてヒザの動きにも着目することで、より正確なシューズ選びを実現しました。あと日本人向けのシューズは必要ですか? という質問を受けることがよくあります。もちろんアメリカ人ランナーと異なった傾向もありますが、それは人種の違いに適応させたシューズ開発というよりも各個人にフォーカスしたシューズ開発のほうが重要ということがいえます。もちろんサイジングやシューズの重量などの好みなどは地域によって考慮されるべきだと思いますが。いずれにしろ4月18日のボストンマラソンのタイミングでスタートした“ラン シグネイチャー”はランナーにとって最良のシューズを提供するための大きな武器だと思います。カスタマーからの評判もとてもよいですよ。」


ステーシー ステフェン
バイオメカニスト バイオメカニクス(人間工学)を活用し、どのようなテクノロジーを開発したらランナーをサポートすることができるかという研究開発を行うブルックスのテクノロジー開発部門の根幹を担う人物の一人。


RUN SIGNATURE


ラン シグネイチャーは、足首の傾きだけでなく、ヒザの動きも解析できるところが新しい。実際に装置を付けてトレッドミルを走った。

その結果、自分の脚の動きとランニングスタイルにマッチしたシューズとしてセレクトされる。

最終的にセレクトされたシューズはフロー5。今シーズンのお気に入りであり、ヘビーローテーションで着用しているシューズ。このプログラムの正確さが証明された。


HEAD OFFICE of BROOKS


機能性に優れたプロダクトを生み出すブルックスの総本山!

ブルックスのヘッドクォーターは、シアトルのダウンタウンから車を20分程度走らせると到着するストーンウェイ沿いのビルに入居する。これまで訪問したいくつかのスポーツブランドのヘッドクォーターが広大な敷地に陸上トラックやサッカーグラウンドを備えていたりしたので、その企業規模からすると最初は「こんなに小さいんだ?」と思ったが、取材を続けるうちに各部署には必要な機能がコンパクトにまとめられており、「このサイズのほうが効率的に仕事を進めることができるかも?」とその考えを改めた。

このビルは地球環境に対して優しい省エネルギーに配慮したエコフレンドリーなビルディングであり、社員も無駄な電気は消すという習慣が身についているようで、人のいない空間の電灯のスイッチはことごとくオフにされていた。このヘッドクォーターにはパフォーマンスシューズ、ブルックスヘリテージやランニングアパレルの開発部門だけでなく、セールスやカスタマーサービス、人事、経理といった各部署も同じビルに入居している。一階はブルックスのコンセプトストアになっており、最新のランニングシューズ、ブルックスヘリテージ、ランニングアパレルがラインアップされるのはもちろんのこと、各ランナーの動作解析を行い最適なシューズをセレクトしてくれるプログラム「ラン シグネイチャー」も体感することができる。実はブルックスの路面店は全米でもここだけであり、直販比率を急速に高める他ブランドの動きとは正反対。こんなところにもランニングプロショップのような地域に根差したショップとの共存を考えるブルックスらしさを垣間見ることができた。

シアトルのダウンタウンから少し離れたエリアのビルに入居するブルックスのヘッドクォーター。思ったよりもコンパクトだったが、効率的にレイアウトされたオフィスから機能性に優れたパフォーマンスフットウェア、ブルックスヘリテージ、ランニングアパレルがプロデュースされている。

一階はブルックスのフルラインアップが揃うBROOKS FLAGSHIP STOREだ。路面店は全米でもここだけ。

BROOKS オフィシャルHP
www.brooksrunning.co.jp/