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南井正弘
南井正弘

Masahiro Minai

南井 正弘 : フリーライター、ランナーズパルス編集長

1966年愛知県西尾市生まれ。スポーツシューズブランドのプロダクト担当として10年勤務後ライターに転身。「フイナム」「Number Do」「モノマガジン」「日経トレンディネット」「SHOES MASTER」を始めとした雑誌やウェブ媒体においてスポーツシューズ、スポーツアパレル、ドレスシューズに関する記事を中心に執筆している。主な著書に「スニーカースタイル」「NIKE AIR BOOK」などがある。「楽しく走る!」をモットーに、ほぼ毎日走るファンランナー。ベストタイムはフルマラソンが3時間56分09秒、ハーフマラソンが1時間38分55秒。

メレル ベイパー グローブ3

[17.09.14]

中野ジェームス氏といえば、そのトレーニングメソッドを信奉するアスリートが少なくない、日本を代表するスポーツトレーナーの一人。現在では箱根駅伝で圧倒的な強さを見せる青山学院大学陸上競技部も中野氏のトレーニング法を練習に取り入れていることは有名ですね。以前そんな中野さんの連載を2年以上担当していたときに、とても印象的なストーリーがありました。それが「毎日同じようなトレーニングを同じように続けていると筋肉が負荷に慣れてしまって、かえって筋力が落ちてしまう…」という話。ランニングならコースを変えたり、ペースを変化させたほうがよく、筋トレも毎回トレーニングの順番を変えたほうがいいとのこと。当時自分は中野セントラルパーク周辺をほぼ同じペースで走っていたので、「自分もマズイかも…」と思ったのですが、中野さんに「南井さんは毎回のようにシューズが違うからペースやコースが同じだとしても、毎回異なった刺激が加わるから、まだ大丈夫でしょうね」と言ってもらえました。

どうしてこんな話を急に思い出したかというと、最近ホカ オネオネの独特なクッション感にはまって着用回数が多いから。もちろんOn、アディダス、ナイキ、ニューバランス、リーボック、アルトラetc.いろんなブランドも履いているのですが、ここ3か月ほどは5モデルほど持っているホカ オネオネをピックアップする日が多かったのです。「ちょっと偏り過ぎかも…」と思った時に、「コレだ!」と閃いたのが、ホカ オネオネを履いた翌日に全く正反対の裸足感覚シューズを履くこと。最近になって日本でも展開が復活したメレルのベアフットコレクションのベイパーグローブ3をピックアップしてヘビーローテで履いていますが、これがかなり優秀。クッション性がほぼないから、脚全体をショックアブソーバーにするような人間が走るときの本来のフォームで走ることができ、脚力を効果的に強化することができます。以前展開されていたトレイルグローブあたりも好きなシューズでしたが、このモデルはフィッティング性能などが確実に向上していますね。あとビブラム社製のアウトソールはオンロードやスポーツジムのトレッドミルで最高のグリップ性能を発揮してくれました。それと、これまでのメレルのカラーリングとは一線を画す攻撃的なレッドを採用した点にも好感が持てますね。そしてベイパーグローブ3を履いた翌日にホカ オネオネのシューズで走ると何が起きるかというと、今度は道具としてのランニングシューズの利点を頭と身体の両方で理解でき、その機能性をフルに発揮できるということ。ただやみくもに走るよりも、こういった感じでシューズの特性を理解しながら走るのも面白いものです。なにか サウナ → 水風呂 → サウナ → 水風呂 の繰り返しみたいですが(笑)、自分にはこのトレーニング方法が調子がいい。あくまでメインは一般的なランニングシューズで、レースもこのタイプで走りますけどね。

自分のようにランニングシューズを沢山保有しているケースはレアだと思いますが、厚底タイプ×1、一般的なランニングシューズ×2、裸足感覚シューズ×1の計4足くらいあれば、同じコース、同じペースで走っても脚部の筋肉に刺激を与え続けることができると思います。


同じサイズUS8ですが、横から見ると全く異なるシルエット&ボリューム。両極端な特性のシューズで走ることにより、効果的に脚部に刺激を与えることができるのです。


こちらのベイパーグローブ3はメレル ベアフットコレクションのファーストシーズンから展開されたトレイルグローブのカラーリングを現代に復活させています。