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榎本一生
榎本一生

Issey Enomoto

榎本 一生 : エディター、ライター、シューズ・マスター

1976年千葉県生まれ。フリーランスのエディター、ライター。シューズ・マスター編集長、ランナーズパルス副編集長、フイナム ランニング クラブ♡部長。フル自己ベスト:3時間18分16秒(大阪マラソン2016)、ハーフ自己ベスト:1時間35分16秒(ブルックリンハーフ2016)
http://www.shoesmaster.jp
http://hrc.blog.houyhnhnm.jp

2015 年 5 月 のアーカイブ



PUMA螢光夜跑(プーマ ナイトラン)in 台北!

[15.05.19]

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5月16日(土)、台湾・台北で行われたランニングイベント「PUMA螢光夜跑(プーマ ナイトラン)」。この大会を主催するプーマさんにお招きいただき、大会当日を含む前後3日間で訪台してレースに参加してきました。

台湾に行くのは5回目くらい。いつもは冬に行くことが多くて、「台湾、暖かくていいな〜」と思うのですが、今回は暖かいを通り越して暑かった。滞在中の3日間、天気はほぼピーカン、日中の最高気温は30℃以上。5月とは思えない真夏の陽気。しかも湿気を伴ったムワッとした暑さで、日中は外に出て散歩をするのもためらわれるほど。レースは陽が落ちつつある夕方のスタートだったけれど、それでもちょっと動くだけで汗が滲むくらい蒸し暑かった。

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この「PUMA螢光夜跑」は「ハーフ」「14km」「5km」の3種目があり、合計で約1万人のランナーが参加する、なかなか大きな規模の大会。ちょっと変わっているのは、種目別に同じ色のTシャツを着て走るということ。黄色、オレンジ、ピンクの蛍光色のTシャツを着たランナーたちで溢れかえる会場はなかなか壮観。

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シューズは「プーマ イグナイト パワークール」。冷感効果のある新素材パワークールを搭載した新作。初代イグナイトはアッパーの素材がやや硬めの印象だったけれど、今回のモデルは柔らかいメッシュ素材で屈曲性があり、より快適に足にフィットしてくれた。サックスブルーの色合いは見た目にも涼しげ。

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スタート前のひとコマ。みんな黄色い! と思いきや、なかには仲間はずれ、というか、ルール違反(?)で違う色のウェアを着ている人もちらほらと。

そしていざレーススタート。

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コースは河川敷。途中で101や圓山大飯店といった名所が見えたり、頭上を松山空港から離陸した飛行機が間近に飛んできたりして、目を楽しませてくれたけれど、川沿いの道というのは万国共通で変化がないもので、基本的に単調。強烈な蒸し暑さで体力を奪われたうえに、精神的にもツライものがあった。前週の仙台ハーフの疲労も残っていたし、コンディションとしてはある意味先日のサイパンよりキツかったかも。いっしょに走った南井さん、そしてフイナム山本氏にとってもかなり苦しいレースになった模様。

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自分はどんなに調子が悪くても1時間45分は切れるだろうと高を括っていたものの、陽が落ちた10km過ぎあたりからガクンとペースが落ちてしまい、結局1時間56分台でのフィニッシュ。

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一週間前の仙台ハーフよりも20分以上遅いタイム。ランニングを始めて約3年、まさかのハーフマラソン自己ワースト記録と相成りました。

悔しいし、不甲斐ないことこのうえない。それでも完走後のアレは、やっぱり美味かった。

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すべてを帳消しにしてくれる魔法の液体。コレがあるから頑張れるし、今回も頑張れた。

という感じで、レース自体はなかなか厳しいものがあったけれど、今回のツアーはその前後のお楽しみが満載。

レース前日の夜は台北最大のナイトマーケット、士林夜市へ。22時過ぎとは思えないほど人が溢れかえっていて、年末のアメ横のような賑わい。

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名物のエビ釣りを楽しむ。真剣な表情でエビを釣る面々。

レース当日は、朝に軽くホテルの近所を軽くジョギングしたり、レースに備えてフットマッサージに行ったり。昼食後は台湾名物マンゴーかき氷を食べようと、最近日本に上陸したばかりで話題のかき氷屋『ICE MONSTER』の本店に行ってみたところ、あまりの長蛇の列だったため、やむなく断念。

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結局別の店で食べましたが、それでも十分すぎるほど美味かった。

ハーフマラソンを走り終えた後は、みんな大好き「HOOTERS」、in 台北!

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フラフープではしゃぐ南井先輩、49歳。

レースの翌朝はリカバリーラン。ホテルの近所を軽くジョギングしていたら、結構大きな競技場が一般ランナーに開放されていて、ちょっとびっくり。自分たちも走ってみることに。

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台北ではストリートランをしている人はあまりいなくて、その代わりに競技場やその周囲を走る人が多いみたい。でもやっぱり旅行者目線で言うと、ストリートランこそ旅の醍醐味なんですけどね。

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ランを絡めると、旅は何倍も楽しくなる。改めてそう思った3日間でした。

仙台国際ハーフマラソン2015

[15.05.16]

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5月10日(日)に行われた仙台国際ハーフマラソンに参加してきました。
この大会はコース取りや運営が本当に素晴らしく、個人的にもっとも好きな大会のひとつ。
2013年2014年に続いて、3年連続の参加になります。

旅程としては、土曜日の夕方に仙台に入り、夜は牛タンとビールを堪能して、
翌朝ハーフマラソンを走り、昼は牛タンとビールを堪能して東京に戻る、という一泊二日の旅。
まあ、いつもの感じです。

で、肝心のレースはというと・・・

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記録は1時間35分53秒(ネットタイム)。
今年1月の谷川真理ハーフで出した自己ベストを20秒ほど更新。
ペースはキロ4分26秒くらい。もうこれ以上はたぶん無理です。

レース中盤あたりで、高橋尚子さんとハイタッチ!

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この人のまわりを元気にする力は本当にすごい。自分もパワーをもらいました。

ちなみにこの大会、人気大会としては珍しく先着順のエントリーなのですが、
受付開始から締め切りまでの期間が年々短くなっている。
2013年は締め切りまで一週間くらいかかっていたのが、2014年は3日間くらいになり、
そして今年は開始からなんと約2時間で締め切りになるという人気っぷり。
来年以降は抽選になったりとかするのかな・・・。

サイパンマラソン2015(後編)

[15.05.06]

前編からの続き)

■20km〜30km
サイパンマラソン50kmの部も中盤に突入。ちょうど中間地点となる25kmあたりにフルの部と50kmの部の分岐点があり、50kmの部は左へ折れてキャピトルヒルという丘のほうへ向かう。

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このガソリンスタンドがあるあたりが分岐点。

そしてこの先に待ち受けているのが、例の「アヘアヘ坂」。往復約6kmあり、かなり勾配がキツイらしく、多くのランナーがここで脚を消耗してしまうらしい。

で、これがそのアヘアヘ坂。

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写真ではあまり伝わらないかもしれないけれど、予想以上に勾配がキツイ! ほんとにこれを登るのか? あまりの急坂っぷりに愕然としてしまった。しかもつづら折りになっているので先が見えない。寛平さん、とんでもないところをコースにしてくれたものです。

スタートから2時間50分、アヘアヘ坂の途中で28km地点を通過。

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急坂はまだまだ続く。

その直後、空が雨雲に覆われて、突然のスコールが!

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かなり大粒の雨。風も強く、まるで嵐のよう。

■30km〜40km
強烈なスコールで全身ずぶ濡れになりながら、アヘアヘ坂の途中で30km地点を通過。

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この時点のタイムは3時間4分。しばらくは順調にキロ6分ペースを維持してきたけれど、アヘアヘ坂に入ってからはガクンとペースが落ちてしまった。ここから先、ペースを上げていかないと、目標の5時間切りは厳しいかも。

アヘアヘ坂の途中にはエイドステーションがあり、そこではなんと間寛平さん自身がおにぎりを振る舞ってくれるというスペシャルなサービスが。塩気が利いたおにぎり、めちゃうまかったです。

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坂を下った先には海が見える。そして登ってくるランナーたちはほとんどみな肩を落として歩いていた。

長くツラかったアヘアヘ坂を終えて再びミドルロードに合流し、そこから南へ下ってスタート地点のガラパンへと戻る。

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36km地点を通過。雨はすっかりあがって太陽が再び顔を出す。

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サイパンのゆるキャラ「サイパンダ」も沿道から応援してくれた。中の人、暑いだろうな・・・。

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スタート地点のガラパンをいったん通過し、ふたつめの折り返し地点に向けてミドルロードの海沿いの道をひたすら南下していく。右手には美しいビーチが広がるが、アヘアヘ坂で受けたダメージが想像以上に大きく、景色を味わう余裕はなかった。

■40km〜FINISH(50km)

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40km地点を通過し、レースもいよいよ終盤戦。この時点のタイムは4時間12分。キロ6分のペースは完全に乱れていた。サブ5を達成するには残り10kmを48分以内で走らなきゃいけない。残された体力を考えると、もはや絶望的。

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そしてついに、フルマラソンの距離である42.195kmに到達。ここから先は自分にとって未体験ゾーンになる。

村上春樹さんの『走ることについて語るときに僕の語ること』に、村上さんが「サロマ湖100kmウルトラマラソン」に出たときのことが綴られていて、そのなかに次の一節がある。

42キロの地点に「ここまでがフル・マラソンの距離です」という表示がある。コンクリートの上に白いラインが一本くっきりと引いてある。そのラインをまたいで越えたときには、大げさに言えば軽い身震いを感じた。42キロより長い距離を走ることは、生まれて初めての体験である。つまりそこが僕にとってのジブラルタル海峡なのだ。

この一文が妙に頭にこびりついていたので、自分が今回サイパンマラソンで50kmを走るにあたって、42.195kmを超えたらいったいどうなるんだろう? とおそれおののいていたけれど、実際に42.195kmを通過しても身震いすることはなかったし、特に何も感じるものはなかった。肉体的にも精神的にも疲弊していて、何かを考えたり感じたりする余裕がなかった、、というのが正直なところかも。

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50kmの部、最後の折り返し地点。あとはひたすらゴールに向けて突き進むのみ。

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地元のボランティアの女の子たちが給水所で振る舞ってくれたオレンジがやたら美味かった。

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45km地点に到達。長かった50kmの旅も残り5kmに。フルマラソンではよく「30kmの壁」「35kmの壁」とか言うけれど、今回自分が走った50kmの部に関しては45kmあたりで壁がやってきた。急に脚が鉛のように重くなり、ここから先の5kmが永遠に続くんじゃないかと思うほど長く感じた。45kmの通過タイムは4時間43分。もうここまで来るとタイムなんてどうでもよくて、一刻も早くゴールにたどり着きたいという思いしかなかった。

あと4km、3km、2km・・・。「時計をなるべく見ないようにする」という当初の決意はすっかりどこかにいってしまい、最後のほうはツラさをごまかすためについつい手元の時計ばかり見てしまう。

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再びサイパン中心部ガラパンに戻ってきた。ゴール地点のアメリカンメモリアルパークまであとすこし。ほとんど残っていない最後の力を振り絞る。

アメリカンメモリアルパークの角を左に曲がると、ようやくフィニッシュラインが見えた!

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そしてフィニッシュ!

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(photo by 南井さん)

タイムは5時間14分46秒。いやあ、長かった・・・。

途中でペースがガクンと落ちてしまい、目標としていたサブ5には届かず、自分としては不甲斐ない内容ではあったものの、記録証を受け取ってみると・・・

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50kmの部・男性部門で総合17位、年代別(30-39歳)ではなんと3位! 意外と悪くない。

完走後はホテルへ戻ってシャワーを浴びて、スーパーでビールを調達してからまた例の「JHEMS」へ。さすがに50km走った後のビールは破滅的に美味い。五臓六腑にしみわたるとはまさにこのこと。そして肉料理でタンパク質を摂取し、断裂した筋繊維を修復することも忘れずに。

午後はビーチやプールでのんびりと過ごす。

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ビーチで寝そべりながらサイパンの美しい海を眺めていると、さっきまで50kmも走っていたことが夢か幻だったんじゃないか、という気がしてくる。

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そして夕方から夜にかけて、ビーチにて表彰式と完走パーティ、そして吉本芸人によるお笑いライブがあり、長かった一日は終了。

■サイパンマラソン2015を振り返って
走っている最中は強烈な陽射しと蒸し暑さでウンザリしたし、スコールや給水で全身はおろかシューズの中までビショビショだし、アヘアヘ坂は半端じゃなくキツイし、、なぜ自分は50kmの部なんかにエントリーしたんだろう? という後悔の念とともに、マラソンはもう当分いいや、とさえ思った。でも、完走から2週間近く経ったいま、あの暑さやキツさが思い出として美化されつつあり、なんなら恋しくなりつつさえあるから、マラソンというのはほんとに不思議なスポーツだとつくづく思う。
もし来年以降もこの大会に出る機会があったら、なんだかんだで結局また50kmの部を選んでしまう気がする。次こそサブ5を狙って、とか懲りずに言いながら。

■関連リンク
・サイパンマラソン2015(前編) | 榎本一生 Runners Pulse Blog
・サイパンマラソン2014 | 榎本一生 Runners Pulse Blog
・サイパンマラソン2014 | Runners Pulse_special
・サイパンマラソン | マリアナ政府観光局公式サイト

サイパンマラソン2015(前編)

[15.05.01]

4/25(土)に開催されたサイパンマラソンに参加してきました。昨年に続いて二度目の参加。

この大会は「10kmの部」「ハーフの部」「フルの部」「50kmの部」の4種目があり、前回はフルを走りましたが、今回は50kmをチョイス。なぜ50kmを選んだかというと、「暑すぎるから」。

僕はどんなレースでも出るからには常に全力で自己ベスト更新を狙いにいく。でもサイパンはあまりにも暑すぎて(日中の気温は30℃以上!)絶対に記録なんて出せないことが去年走ってみてよくわかった。だったら話のネタ的には距離が長いほうが面白いかな、と。50kmのロードの大会なんて他にあまり無いし。もちろん、過去に42.195kmよりも長い距離を走ったことは一度もありません。

ちなみに50kmの部はこの大会のエグゼクティブ・サポーターでありランナーとしても有名な間寛平さんがプロデュースしたコース。途中「アヘアヘ坂」(寛平さんが命名)という難所が待ち受けているとか。

今回サイパンマラソンの50kmの部に参加するにあたって、心掛けたことは次の3つ。

1. 時計をあまり見ない。
レース中はペースや距離が気になり、ついつい手元の時計を見てしまいがち。でも、記録を追わないと決めた以上、いっそのこと時計をなるべく見ないようにして、自分が気持ち良いと思えるペースをずっと維持していければそれでいいかなと。

2. 最後まで絶対に歩かない。
50kmは自分にとって未体験の距離ではあるけれど、途中で歩いてしまうようなことは絶対に避けたい。距離を問わず、マラソンは「歩く」大会ではなく「走る」大会なわけで、最後まで走り続けないと出た意味が無い。これまでいろんな大会に出てきて、途中で歩いている人を見ると、なんだかなあ〜と思うので。

3. それでも5時間は切りたい。
記録を追わないとはいえ、せっかく大会に出るからには、何かしらの目標が無いと張り合いがない。なんとなくの指針として、サブ5(5時間切り)はいきたいなと。キロ6分ペースで50キロ走り続ければ、ちょうど5時間。まあそれくらいはいけるだろうと。

まあ、結果を先に書いてしまうと「2.」以外は果たせなかったわけですが・・・。
今回の50kmの道中とその前後の模様を、写真とともに以下に記しておきます。

【4/24(金):レース前日】
現在、成田-サイパンの直行便はデルタ航空一社のみが運行。今回はあいにくその便がとれなかったため、ユナイテッドの成田-グアム便経由でサイパンへ。

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グアムから小型のプロペラ機でサイパンに向かいます。

夕方、サイパンに到着後、先に現地入りしていた南井さん(ハーフの部にエントリー)と合流し、南井さん行きつけのフィリピン料理屋『JHEMS』へ。ここは去年も連れて行ってもらいましたが、何を食べても美味い。ただ、お酒を置いておらず、飲みたい人は外で買って持ち込むスタイル(いわゆるBYOB=Bring Your Own Beverage)。なので近所のスーパーでビールを買ってから入店するのが吉。

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この地域限定のアサヒパシフィックブルー。あっさりした喉越しで美味。値段は近所のスーパーで1ドル。安っ。

ちなみにこの『JHEMS』、客はいつも自分たち以外みんな地元民。ガイドブックに載っていないどころかググっても出てこないという今どき珍しい店。場所はDFSの前の大通りを500mほど南に下った左手にあります。

夕食後はホテルに戻り、さらに2本ほどビールを飲んでアルコールローディング完了。翌日のレースに備えて21時過ぎに就寝。

【4/25(土):レース当日】
サイパンマラソンの朝は異常に早い。フルの部と50kmの部は午前4時に号砲が鳴る(ハーフの部は午前5時、10kmの部は午前5時30分)。日中の陽射しがあまりにもきついため、すこしでも涼しい日の出前の時間帯に走れるようスタート時間が早めに設定されているというわけだ(それでも十分暑いんだけど)。

自分はスタート1時間前の午前3時に起床し、身支度を整え、3時半過ぎにホテルを出発。スタート会場のアメリカンメモリアルパークまでは徒歩5分ほど。夜明け前でまだ真っ暗なのに、すでに蒸し暑い。歩いているだけで額から汗がじんわりと噴き出してくる。

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スタート地点のひとコマ。レース前特有のピリピリした雰囲気は微塵もなく、妙にリラックスしたムードは南国の大会ならでは。

スタート前、サイパン市長や間寛平さんらのあいさつがあり、午前4時のスタートに向けてカウントダウンが始まる。この大会は参加者が数百人程度とそれほど多くなく、タイム別のブロック分けは無し。自分は堂々と最前列に陣取った。号砲と同時にゲートを通過し、ネットとグロスのタイムラグが1秒もない状態で、いざレーススタート。

コースはこんな感じ。
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■START〜10km
スタートから数百メートルでコースは左に折れ、ミドルロードという大通りに出る。50kmの部はそこから最初の折り返しポイントでありサイパン最北端のバイザイクリフを目指してひた走っていく。

早朝4時のスタートということで、しばらくは真っ暗闇のなかを走ることになる。場所によっては街灯がなく、暗すぎて何も見えないことも。

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一応シャッターを押してみたけれど、何も映らなかった。肉眼では目が慣れてくると多少見えているのですが。

景色を楽しむというのはマラソンのひとつの楽しみなので、何も見えないというのはやっぱり退屈。走る以外にやることがない。しかも前後にランナーがほとんどいないので、かなり寂しい。真っ暗闇のなかキロ6分ペースを維持しながら淡々と走る。

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給水所の灯りを見るとすこしだけ心が休まる。この大会は暑いだけあって給水所がかなり充実している。

前日の夜に雨が降ったようで、路面はウェット。ところどころ水たまりもあり、暗くて足元がよく見えず、何度か豪快に足を踏み入れてしまった。シューズの内部まで水が侵入してしまい、微妙に不快な感じ。

■10km〜20km
スタートから約1時間25分で最初の折り返し地点のバイザイクリフに到着。ここまででだいたい15km。

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ほんのすこしだけ空が白み始めてきた。体力的にはまだまだ全然余裕。時折スコールがぱらつき、火照った身体をほどよく冷ましてくれた。

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そんなこんなで20km地点を通過。タイムは1時間56分。想定通りのいいペース。

このあたりから太陽が昇ってきて、気温もぐんぐん上昇。

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給水所では水分をとりつつ、スポンジで身体に水をかけてクールダウン。

このままいけばサブ5は余裕かな、と思ったのもつかの間、その見通しはまったく甘かったことに気付かされる。この先に待ち受けている、例の「アヘアヘ坂」は、事前の予想をはるかに超える厳しいものだったのだ。

後編へ続く