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BLOG

スパトレイル STSK72K (四万to草津) 2016

2016.07.03
Issey Enomoto
榎本 一生
1976年千葉県生まれ。フリーランスのエディター、ライター。シューズ・マスター編集長、ランナーズパルス副編集長、フイナム ランニング クラブ♡部長。フル自己ベスト:3時間16分40秒(東京マラソン2018)、ハーフ自己ベスト:1時間35分16秒(ブルックリンハーフ2016) http://www.shoesmaster.jp http://hrc.blog.houyhnhnm.jp

6/26(日)に開催されたトレイルランニングレース「スパトレイル STSK72K」に参加してきました。

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コースの中間地点の手前あたりに位置する野反湖が、このレースのハイライト。絶景!

個人的な結果を先に書くと、途中までは快調に飛ばしていたものの、途中の関門にギリギリ間に合わず、無念のDNFとなってしまったのですが。

レース自体は運営もコースも景色も素晴らしく、その前後も含めて大いに楽しむことができました。以下にその模様をまとめておきます。

■レースについて
舞台は群馬県西部の山間部。「四万温泉」をスタートして「草津温泉」でフィニッシュする72kmのワンウェイコース。温泉から温泉へ、だから「スパトレイル」というわけです。

大会プロデューサーはプロトレイルランナー鏑木毅さんとプロスカイランナーの松本大さん。おふたりとも群馬県出身で大の温泉好きであるという共通項があるとか。

コースと高低差はこんな感じ。

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距離は72km、累積標高は4,610m、制限時間は13時間。数字だけ見ると結構タフなコースであることが想像できます。しかし『Number DO Extra トレイルランニングレース名鑑』によると「レイアウトはいわゆる”走れるコース”」「割りきって歩ける傾斜のパートが少ない」と書かれている。たしかに実際のレースでは“走れるコース”であることを強く実感することになります。

■大会前日
東京から新幹線で高崎へ(約50分)、そして高崎から在来線で中之条駅へ(約55分)。電車の中でビールを飲みつつ、小旅行気分で現地へ向かいます。

中之条駅から大会バスに乗り、受付会場の中之条町総合体育館へ。

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ここでは必携品チェックを受け、ゼッケンを受け取ります。

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必携品チェックでは各アイテムを乗せる紙がトレーに敷かれていて、視覚的にわかりやすかった。会場の導線もスムーズで迷うところなし。しっかりオーガナイズされた大会だなあという印象を受けました。

その後、再び大会バスに乗ってスタート会場の四万温泉へ(約40分)。今回お世話になったお宿は『四万やまぐち館』さん。部屋もお風呂もきれいで立派、食事も美味しく、とても満足度の高い宿でした。

宿に到着後はしばらくまったりしつつ、夕飯を食べてから温泉へ。その後は翌日に備えて早めに就寝、、とはならず、同部屋のフイナム ランニング クラブ♡の面々といつものごとく前夜祭。酒を酌み交わしながらランニング談義に花が咲きます。

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結局眠りについたのは24時か25時くらいだったのかな。次の日は朝3時起床だというのに。

■大会当日
レースのスタートは朝5時(!)。3時にセットした目覚ましで起床し、眠い目をこすりながら支度をして4時過ぎに宿を出発。宿から会場まで徒歩10分ほど。会場に到着したのは4時15分くらい。

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今回いっしょに参加した面々と。左から、はじめましての堤さん、わたくし榎本、道志村のリベンジに燃える永田さん、体脂肪率がアスリート並みと噂のonyourmark海達さん、雨越さん改め晴越さんこと水越さん。みんな明らかに眠そう。というかほぼ眠ってますね。そして当然のごとく二日酔いでもあるという。

水越さんのゼッケンナンバーは、

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なぜか一桁。招待選手か!

荷物を預け、スタートの列に並び、5時きっかりにいざレーススタート。

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ゲート前では鏑木さんと松本さんがハイタッチで送り出してくれた。さあ、長い旅の始まりです。

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コースは全体的に、事前の情報通り“走れるコース”。いや、走れる具合は事前の情報以上だったかも。うんざりするような急登や激下りはほぼなかったような。止まって待たされるような渋滞もなく、レース中にストレスを感じることはなかったです。

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途中で永田さんと合流したので、いっしょに走ることに。

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寝不足と二日酔いはキツかったものの、天気は最高で、暑くも寒くもない絶好のコンディション。47km地点のエイドステーションA3では足湯があったので、靴と靴下を脱いでゆったり浸かっちゃったりして。途中から酒も抜けつつあり「走れるコースで楽しいな〜」「天気もいいし最高だな〜」などと呑気に走っていたわけですよ。ゴールまであと16kmに迫った56kmあたりまでは。

それはスタートから10時間弱が経過し、途中から並走していた永田さんといっしょに川沿いの道をまったり走っていたときのこと。自分たちの数十メートル先で、大会スタッフたちが、いきなり大きな声でカウントダウンを始めたのです。

「5秒前、4,3,2,1,はいここまでー!」

永田さんと「あのカウントダウン、なんだろうね?」と顔を見合わせつつ、いざそこに到着すると、「残念でした、関門アウトです」と大会スタッフから非情な宣告が。

僕と永田さん、しばし呆然。最初はスタッフの言っている意味がまったくわからなかった。関門アウト? なんのことだろう?

不思議に思いつつ、ザックのポケットから地図を取り出し、よくよく見てみると、
「56.7km 特別関門 関門時間14:50」
と書かれている。こ、これのことかーー!!!!!

どうやら僕と永田さんは、この関門にギリギリ間に合わなかったようだ。オーバーした時間はわずか10秒くらい。
走行距離は56.7km、タイムは9時間50分
僕と永田さんのスパトレイルチャレンジは、あまりにも不本意なかたちで終わりを告げました

体力的にはまだまだ全然余裕だっただけに、残念すぎる結末。悔しさを噛み締めつつ、収容バスに乗り、お互い無言のままフィニッシュ地点へ。

フィニッシュ地点に到着後、ここを目指していまも走り続けている水越さん、海達さん、堤さんを待っていると、、

ゼッケンナンバー8番、水越選手がやってきたーー!!

水越選手、フィニーッシュ!! #スパトレイル #stsk72k #hrc_tokyo #フイナムランニングクラブ

フイナム ランニング クラブ♡さん(@hynm_rc)が投稿した動画 –

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いやぁ、いい表情してるわ。72kmという途方もなく長い距離を走り切り、颯爽とゴールテープを切る姿は、やっぱりかっこいい。

そして水越選手から遅れること数分後、写真は撮れなかったけれど、海達選手と堤選手も無事にフィニッシュ。

みんなすごい。すごすぎる。見事に完走したすべての人たちにリスペクトの念を感じると同時に、なんで自分はあんなところでリタイアせざるを得なかったんだろうという情けなさ、そして途中のエイドで足湯にさえ浸からなければ余裕で間に合ったかも、という後悔の念もこみ上げてきて、正直ちょっと複雑な気持ちだったことも否めません。あー悔しい!!

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まあ、いろいろあったにせよ、原因は自分の実力不足(と、コースの確認不足)だったことは事実。今年に入って奥三河道志村という国内屈指の難レースを立て続けに走り切ったことで、トレイルランニングに対してそれなりに自信を持つことができるようになったけれど、自信と同時に慢心の気持ちも生まれていたのかも。ここで今一度初心に戻って、走れること、走らせてもらっていることに改めて感謝しながら、謙虚にならんといかんですね、ほんとに。

ともあれ、スパトレイル自体は「また出たい!」と思える素晴らしい大会だった。これから力をつけて、来年必ずリベンジしたいと思います!

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レース後に焼き肉屋で打ち上げ中、肉にはほとんど手を付けずひたすら爆睡していた海達選手。出しきった感ありますね。

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