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COLUMN

行ってきました! 週末弾丸マラソンツアー「sun down marathon in Singapore」

2018.05.22
kazuya Yokosawa

5月16日の当コラムで執筆した“お休みいらず。週末弾丸で行ける世界のマラソン大会”を読んでくださった皆様、ありがとうございました! その週末を終えましたので、記憶の新しいうちに、実際の動きについてお伝えしたいと思います。

金曜日は通常の業務をこなしたあと、いったん帰宅します。こちらは荷物をピックアップするためというよりも、持込み可能な7kg以下まで荷物を減らすためです。そして、空港チェックインの締切時刻である22:45を目指して移動を開始しました。羽田空港に到着したのは22:25です。いくらなんでも、ちょっとゆったり動き過ぎたので反省です(笑)

チェックインの際に、荷物の重量測定がありましたが、3.9kgで無事に突破しました。国内のマラソン大会に出るときより、はるかに軽量での出国です。といっても、乾燥する機内で喉を潤すマスクや予備の充電器など、必要なものは持参しています。そして、定刻の23:45に羽田空港を離陸しました。

フライトは定刻通り5:55にクアラルンプールに到着しました。入国審査は混みあっていましたが、予約済のマラッカ行きのバスは8:30の出発なので、充分な余裕があります。入国後、両替、朝ご飯とこなし、ゆったりとストレッチをして待つこと2時間、世界遺産都市のマラッカまで直行バスで移動しました。

マラッカのバスターミナルへの到着は11:00。バスターミナルから見どころのあるダウンタウンまでは数kmで、日本にいたら当たり前のように歩いてしまう距離ですが、できる限りローカルな旅をしようと公共バスに乗車しました。いきなり英語が通じないところが、「あぁ、旅してるな~」と感じる瞬間ですよね。

世界遺産都市マラッカでは至るところに“World Heritage City”の記載があり、観光客で賑わいを見せていました。コンパクトながら見どころが盛り沢山で、絵になる場所が多くありました。マラッカ名物のライスがボール状になって出てくるチキンライスも堪能。1皿いただいても値段はたったの300円というのは驚きでしたね。

 

さて、この後ですが、私はスコールの中、見事に予定のシンガポール行き18:00発のバスを逃しました(笑) 出発の2時間前に、同じ会社の1本前のバスが停まっていることは確認済みで、バス停で聞いた際にも「ここで大丈夫」とコメントをもらっていました。しかし18:00を過ぎ、セカンドオピニオンを求めたところ、案内された先はバスカウンター。

Already gone. It was the last bus for Singapore.
(さっき行っちゃったよ。あれが今日のシンガポールへの最終バスだよ。)

一瞬青ざめましたが、これは面白いことになったぞと感じてしまうのが旅ラン好きの思考回路なんですよね(笑) 13分前に出てしまったバスが、次のバス停を17分後の18:30に出発することを調べあげ、タクシーで猛追。朝と同じバスターミナルに18:29に到着し、所定のバス乗り場にダッシュして滑り込みました。結局、バスは18:47に出発したので、ダッシュしなくても良かったんですけどね(笑)

しかし、これで安心かと思ったら、まだ油断できませんでした(笑) このバスは、22:00にシンガポールで降車予定でしたが、22:00にはまだ国境の手前、マレーシアのジョホールバルにいました。ゼッケン受取の締切りは24:30です。ネット環境がなくても作動しているGoogle Mapで、残り距離から到着予定時刻を推察し続けます。見込んだ到着予定は24:00でした。間に合わなければナイトジョグして帰ります! と宣言したものの、スタート地点はもう目の前でもあり、近いようで遠くもあり…。ハラハラしても結果は変わらないのですが、結局、仮眠をとるどころではなかったです(笑)

(22:40)マレーシア出国→(23:00)シンガポール入国→(23:40)バス降車所到着

結局バスは、1時間40分遅れで到着しました。タクシーでゼッケンの受取りに向かおうかと思いましたが、これから走りに行くと思われるランナーを発見。ゼッケン受取り場所はバス降車所から2km以内と確認していたので、後をついていきました。23:45に出走したハーフマラソンのランナーを応援しつつ、23:55に会場に到着しました。


24:10にゼッケンをピックアップ(左)し、24:35荷物預け完了(右)。


そして24:45にスタートエリアに入場(左)し、25:00スタート(右)。

この大会では、カンボジア赴任中のASEANを駆ける日本人ランナー仲間ともスタートブロックで再会しました。折り返しが何度もあるコースなので、ペースがおよそ同じという場合、5回以上すれちがうことが可能になっています。抜きつ抜かれつもあり、レース中のハイタッチでレースへの刺激に代えさせてもらいました。

コース中、公園の中を20km弱走るので、トイレは充分な数がありました。ドリンクは水とポカリスエットが用意され、場所によってはジェルとバナナも提供されていました。ファンランと決めていた私は、写真を撮りながらのランでしたが、レース中に撮影した夜景はすべてブレブレ。ぜひ皆さんには実際に走って、シンガポールのナイトランを満喫してほしいと思います(笑)

ASEANのマラソン大会はハプニングがつきもので、一筋縄ではいきませんが、今回もまた予想通り精神力が鍛えられることになりました(笑) ボランティアやスタッフの皆さんは元気良く、大会を盛り上げてくれていたので、走れればヨシと考えましょう。ちなみに、途中、ボランティアスタッフの皆さんが深い眠りに落ちている微笑ましい姿を数多く見かける平和な大会でもありました(笑)

猛暑と睡眠不足と練習不足…色々な言い訳を考えつつも、サブ4は死守して完走メダルとフルマラソン54回連続完走の勲章はゲットしました。24時前後に人であふれていた会場も、フルマラソン完走者とその友人が残る程度でしたが、上映中の映画を見ながら、皆さん、思い思いにゆっくりしていましたね。

さて、マラソンに参加できても、できなくても、死守しなければいけないものが、シンガポールを10:30に出国する帰りのフライトでした。MRT(シンガポールの地下鉄)の最寄駅までは徒歩で10分程度でしたので、充分な余裕をもって、世界最高評価を得ているチャンギ空港に到着しました。

使用するターミナルは完成したばかりのターミナル4でしたが、無人化を目指した最新の空港は語りつくせないほどの魅力に満ち溢れていました。朝ご飯を食べてもまだ余裕があったので、余すところなく散策してきました。機会があれば、紹介したいと思います。

クアラルンプールへの空路移動は、往路のスリリングだった陸路移動を振り返りながらの1時間にも満たないあっという間のフライトでした。クアラルンプールで乗り継ぎ、予定通り帰国しました。そして翌月曜には、予定通り、何食わぬ顔で出社しております(笑)

人生54回目のフルマラソンで、シンガポールで2つ開催されているフルマラソンをコンプリートとなりました。夜景を満喫しながらのレースは忘れ難いものとなりましたが、道中のハラハラが忘れられない大会でしたので、バス乗り遅れを振り返り、“マラッカの奇跡”として自分の中で語り継がれる大会になったと思っています(笑)

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Kazuya Yokosawa
横澤 和哉
中学・高校時代はテニス一色、大学時代からマラソンに挑戦。これまでフルマラソン54回、ハーフマラソン15回完走し、2016年4月のロンドンマラソンで日本人39人目のWorld Marathon Majorsを制覇。ASEANマラソンコンプリートに王手。普段は味の素株式会社において研究員として従事している。 海外フルPB 3:17:41(シカゴ2016)、人生のフルPB 2:58:32(さが桜マラソン2018)
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